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公開番号
2025108939
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024002497
出願日
2024-01-11
発明の名称
圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人ぱてな
主分類
F04B
39/00 20060101AFI20250716BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】限られたスペースに配置された取付対象に圧縮機をバランス良く取り付けるという要求に応えつつ、防振部材の弾性体の熱劣化を抑制することができる圧縮機を提供する。
【解決手段】この圧縮機は、ハウジング1の外面から突出し、取付孔31を有する取付足25と、取付孔31に装着され、弾性体47を有する防振部材41とを備える。ハウジング1は、圧縮部3で圧縮された流体を外部に吐出する吐出口21を有する第1ハウジング11と、第1ハウジング11との間にシール材17を介在させつつ第1ハウジング11に隣接された第2ハウジング13とを有する。取付足25は、第2ハウジング13の外周面に設けられた基部27と、基部27に接続されるとともに取付孔31が形成された筒部29とを有し、取付孔31の少なくとも一部が、第1ハウジング11の外周側外方であって、シール材17よりも第1ハウジング11側に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を収容するハウジングと、
前記ハウジングの外面から突出し、取付孔を有する取付足と、
前記取付孔に装着される防振部材と、を備え、
前記防振部材は、前記取付孔の内周面に保持される外筒と、前記外筒の内側に配置され、前記取付足を取付対象に締結するための締結部材が挿通される内筒と、前記外筒と前記内筒との間に配置されて両者を連結する弾性体と、を有し、
前記ハウジングは、前記圧縮部で圧縮された流体を外部に吐出する吐出口を有する第1ハウジングと、前記第1ハウジングとの間にシール材を介在させつつ前記第1ハウジングに隣接された第2ハウジングと、を有し、
前記取付足は、前記第2ハウジングの外周面に設けられた基部と、前記基部に接続されるとともに前記取付孔が形成された筒部と、を有し、
前記取付孔の少なくとも一部が、前記第1ハウジングの外周側外方であって、前記シール材よりも前記第1ハウジング側に配置されていることを特徴とする圧縮機。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記取付孔の中心軸線が、前記シール材よりも前記第1ハウジング側に配置されている請求項1記載の圧縮機。
【請求項3】
前記基部には、放熱用孔が設けられている請求項1又は2記載の圧縮機。
【請求項4】
前記基部には、放熱用フィンが設けられている請求項1又は2記載の圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の圧縮機が開示されている。この圧縮機は、圧縮部と、ハウジングと、取付足と、防振部材と、を備えている。
【0003】
圧縮部は流体を圧縮する。ハウジングは圧縮部を収容している。取付足は、ハウジングの外面から突出し、取付孔を有している。防振部材は、取付足の取付孔に装着される。
【0004】
防振部材は、外筒と、内筒と、弾性体と、を有している。外筒は、取付孔の内周面に保持される。内筒は、外筒の内側に配置され、取付足を取付対象に締結するための締結部材が挿通される。弾性体は、外筒と内筒との間に配置されて両者を連結している。
【0005】
この圧縮機は、防振部材の内筒に挿通した締結部材により取付足を車両等の取付対象に締結することで、車両等に固定される。そして、圧縮機の作動中においては、圧縮部で生じる振動が、取付孔に装着された防振部材の弾性体によって吸収される。その結果、この圧縮機によれば、圧縮部で生じる振動が車両等に伝達されることを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭63-98490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の圧縮機においては、圧縮機の作動中、圧縮部で圧縮された流体が高温になるため、圧縮部を収容するハウジングを介して高温流体の熱が防振部材に伝わって、ゴム等の弾性体が熱劣化するという問題がある。例えば、熱によりゴム等の弾性体が軟化すれば、強度低下した弾性体が破断し易くなる。また、高温に長時間晒されることで弾性体が硬化すれば、防振特性が低下し易くなる。
【0008】
ここに、圧縮機を車両等に搭載する場合、限られたスペースに配置された取付対象に対して適正姿勢に維持した圧縮機をバランス良く取り付けることが要求される。この要求に応えようとすると、圧縮機の取り付け態様によっては、取付対象に締結される取付足を、例えば圧縮部で圧縮された流体を外部に吐出するための吐出口の近くに配置せざるを得ない場合がある。この場合、圧縮された流体の熱によって高温になり易い吐出口に防振部材が近づくため、弾性体の熱劣化を抑えることが困難になる。
【0009】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、限られたスペースに配置された取付対象に圧縮機をバランス良く取り付けるという要求に応えつつ、防振部材の弾性体の熱劣化を抑制することができる圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を収容するハウジングと、
前記ハウジングの外面から突出し、取付孔を有する取付足と、
前記取付孔に装着される防振部材と、を備え、
前記防振部材は、前記取付孔の内周面に保持される外筒と、前記外筒の内側に配置され、前記取付足を取付対象に締結するための締結部材が挿通される内筒と、前記外筒と前記内筒との間に配置されて両者を連結する弾性体と、を有し、
前記ハウジングは、前記圧縮部で圧縮された流体を外部に吐出する吐出口を有する第1ハウジングと、前記第1ハウジングとの間にシール材を介在させつつ前記第1ハウジングに隣接された第2ハウジングと、を有し、
前記取付足は、前記第2ハウジングの外周面に設けられた基部と、前記基部に接続されるとともに前記取付孔が形成された筒部と、を有し、
前記取付孔の少なくとも一部が、前記第1ハウジングの外周側外方であって、前記シール材よりも前記第1ハウジング側に配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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