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公開番号2025089605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2022074700
出願日2022-04-28
発明の名称巻線界磁式回転電機及び給電装置
出願人株式会社アイシン
代理人
主分類H02K 13/00 20060101AFI20250609BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ホルダの両側に配置される給電構成間の電気的な絶縁性を適切に確保する。
【解決手段】ロータ及びステータと、固定側の給電装置とを備え、給電装置は、第1及び負極側のブラシと、第1ブラシ及び第2ブラシを保持するホルダと、ホルダに設けられる第1及び第2配線部と、ホルダに第1ブラシを固定するための導電性の第1固定部材と、ホルダに第2ブラシを固定するための導電性の第2固定部材と、を備え、第1ブラシは、第2ブラシ、第2固定部材、及び第2配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、ホルダの材料等を介して電気的に絶縁され、かつ、第2ブラシは、第1ブラシ、第1固定部材、及び第1配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、ホルダの材料等を介して電気的に絶縁されている、巻線界磁式回転電機が開示される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
巻線界磁式回転電機であって、
ステータと、
シャフト部と、前記シャフト部に同軸で固定されるロータコアと、前記ロータコアの複数のティース部に巻回される界磁巻線とを有し、前記ステータと同軸かつ径方向に隙間を設けて配置されるロータと、
前記シャフト部と一体回転するように前記シャフト部に設けられ、前記界磁巻線に接続されるスリップリングを含む回転側の給電装置と、
前記スリップリングに摺動可能なブラシを含み、前記回転側の給電装置とともに前記界磁巻線に電力を供給する固定側の給電装置と、を備え、
前記固定側の給電装置は、
1つ以上の正極側又は第1相側の第1ブラシと、
モータ軸まわりの前記第1ブラシのそれぞれとは異なる角度位置に配置される1つ以上の負極側又は第2相側の第2ブラシと、
1つ以上の前記第1ブラシ及び1つ以上の前記第2ブラシを保持し、導体より低い導電性を有する材料により形成されるホルダと、
前記ホルダに設けられ、1つ以上の前記第1ブラシを電源からの第1電極部に電気的に接続するための第1配線部と、
前記ホルダに設けられ、1つ以上の前記第2ブラシを電源からの第2電極部に電気的に接続するための第2配線部と
前記ホルダに1つ以上の前記第1ブラシを固定するための導電性の第1固定部材と、
前記ホルダに1つ以上の前記第2ブラシを固定するための導電性の第2固定部材と、を備え、
1つ以上の前記第1ブラシは、1つ以上の前記第2ブラシ、前記第2固定部材、及び前記第2配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、モータ軸方向に視て重なる領域においては、前記ホルダの材料又は他の絶縁材料を介して電気的に絶縁され、かつ、
1つ以上の前記第2ブラシは、1つ以上の前記第1ブラシ、前記第1固定部材、及び前記第1配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、モータ軸方向に視て重なる領域においては、前記ホルダの材料又は他の絶縁材料を介して電気的に絶縁されている、巻線界磁式回転電機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ホルダは、1つ以上の前記第1ブラシを保持しかつ前記第1配線部が取り付けられる第1ホルダ部材と、1つ以上の前記第2ブラシを保持しかつ前記第2配線部が取り付けられる第2ホルダ部材とにより形成され、
前記第1ホルダ部材及び前記第2ホルダ部材は、モータ軸方向に重ね合わされる、請求項1に記載の巻線界磁式回転電機。
【請求項3】
前記第1配線部が取り付けられた前記第1ホルダ部材と、前記第2配線部が取り付けられた前記第2ホルダ部材とは、共通部品であり、互いに対してモータ軸まわりでずれた角度関係で重ね合わされる、請求項2に記載の巻線界磁式回転電機。
【請求項4】
前記第1ホルダ部材及び前記第2ホルダ部材は、前記角度関係を決める位置決め部を有する、請求項3に記載の巻線界磁式回転電機。
【請求項5】
前記第1固定部材及び前記第2固定部材は、それぞれ、1つ以上のリベット又は締結部材を含み、
前記第1ホルダ部材及び前記第2ホルダ部材は、モータ軸方向で対向する側の表面に、1つ以上の前記リベット又は前記締結部材を前記表面から突出させない座ぐり部を有する、請求項2から4のうちのいずれか1項に記載の巻線界磁式回転電機。
【請求項6】
前記第1配線部は、第1バスバーを含み、
前記第2配線部は、第2バスバーを含み、
前記第1固定部材に係る1つ以上の前記リベット又は前記締結部材は、前記ホルダに、前記第1バスバーとともに、1つ以上の前記第1ブラシを固定し、
前記第2固定部材に係る1つ以上の前記リベット又は前記締結部材は、前記ホルダに、前記第2バスバーとともに、1つ以上の前記第2ブラシを固定する、請求項5に記載の巻線界磁式回転電機。
【請求項7】
巻線界磁式回転電機用の固定側の給電装置であって、
1つ以上の正極側又は第1相側の第1ブラシと、
モータ軸まわりの前記第1ブラシのそれぞれとは異なる角度位置に配置される1つ以上の負極側又は第2相側の第2ブラシと、
1つ以上の前記第1ブラシ及び1つ以上の前記第2ブラシを保持し、導体より低い導電性を有する材料により形成されるホルダと、
前記ホルダに設けられ、1つ以上の前記第1ブラシを電源からの第1電極部に電気的に接続するための第1配線部と、
前記ホルダに設けられ、1つ以上の前記第2ブラシを電源からの第2電極部に電気的に接続するための第2配線部と
前記ホルダに1つ以上の前記第1ブラシを固定するための導電性の第1固定部材と、
前記ホルダに1つ以上の前記第2ブラシを固定するための導電性の第2固定部材と、を備え、
1つ以上の前記第1ブラシは、1つ以上の前記第2ブラシ、前記第2固定部材、及び前記第2配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、モータ軸方向に視て重なる領域においては、前記ホルダの材料又は他の絶縁材料を介して電気的に絶縁され、かつ、
1つ以上の前記第2ブラシは、1つ以上の前記第1ブラシ、前記第1固定部材、及び前記第1配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、モータ軸方向に視て重なる領域においては、前記ホルダの材料又は他の絶縁材料を介して電気的に絶縁されている、給電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、巻線界磁式回転電機及び給電装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂等の電気絶縁材料により形成されるホルダの一方側の表面に正極側のブラシを含む給電構成が配置され、かつ、同ホルダの他方側の表面に負極側のブラシを含む給電構成が配置される技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/148014号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、給電構成の構成要素をホルダに固定するための固定部材用の孔(例えばリベット用のリベット孔)に起因して、正極側の給電構成と負極側の給電構成との間の電気的な絶縁性を適切に確保することが難しい。このような課題は、複数相の交流電流をブラシを介してロータに供給する構成に置いても同様に生じる。すなわち、この場合、一の相に係る給電構成と他の相に係る給電構成との間の電気的な絶縁性を適切に確保することが難しい。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、ホルダの両側に配置される給電構成間の電気的な絶縁性を適切に確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、巻線界磁式回転電機であって、
ステータと、
シャフト部と、前記シャフト部に同軸で固定されるロータコアと、前記ロータコアの複数のティース部に巻回される界磁巻線とを有し、前記ステータと同軸かつ径方向に隙間を設けて配置されるロータと、
前記シャフト部と一体回転するように前記シャフト部に設けられ、前記界磁巻線に接続されるスリップリングを含む回転側の給電装置と、
前記スリップリングに摺動可能なブラシを含み、前記回転側の給電装置とともに前記界磁巻線に電力を供給する固定側の給電装置と、を備え、
前記固定側の給電装置は、
1つ以上の正極側又は第1相側の第1ブラシと、
モータ軸まわりの前記第1ブラシのそれぞれとは異なる角度位置に配置される1つ以上の負極側又は第2相側の第2ブラシと、
1つ以上の前記第1ブラシ及び1つ以上の前記第2ブラシを保持し、導体より低い導電性を有する材料により形成されるホルダと、
前記ホルダに設けられ、1つ以上の前記第1ブラシを電源からの第1電極部に電気的に接続するための第1配線部と、
前記ホルダに設けられ、1つ以上の前記第2ブラシを電源からの第2電極部に電気的に接続するための第2配線部と
前記ホルダに1つ以上の前記第1ブラシを固定するための導電性の第1固定部材と、
前記ホルダに1つ以上の前記第2ブラシを固定するための導電性の第2固定部材と、を備え、
1つ以上の前記第1ブラシは、1つ以上の前記第2ブラシ、前記第2固定部材、及び前記第2配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、モータ軸方向に視て重なる領域においては、前記ホルダの材料又は他の絶縁材料を介して電気的に絶縁され、かつ、
1つ以上の前記第2ブラシは、1つ以上の前記第1ブラシ、前記第1固定部材、及び前記第1配線部に対して、モータ軸方向に視て重ならず、又は、モータ軸方向に視て重なる領域においては、前記ホルダの材料又は他の絶縁材料を介して電気的に絶縁されている、巻線界磁式回転電機が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、ホルダの両側に配置される給電構成間の電気的な絶縁性を適切に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例による回転電機用の駆動装置を含む車両駆動システムを示す構成図である。
回転電機の断面の一部を示す概略的な断面図である。
回転電機の断面の一部(図2のラインA-Aに沿った断面)を示す概略的な断面図である。
固定側の給電装置の一例を示す斜視図である。
給電装置のブラシホルダのX1側に配置される正極側構造を示す平面図である。
給電装置のブラシホルダのX2側に配置される負極側構造とともに、X1側の構成の一部を透視で示す平面図である。
図6のラインB-Bに沿った平面で切断した際の給電装置の断面図である。
図6のラインC-Cに沿った平面で切断した際の給電装置の断面図である。
位置決め部を局所的に示す斜視図である。
比較例による給電装置の説明図である。
図9のラインD-Dに沿った断面図である。
図6のラインE-Eに沿った断面図である。
変形例による固定側の給電装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
【0010】
図1は、本実施例による回転電機用の駆動装置5を含む車両駆動システム1を示す構成図である。図2は、回転電機3の断面の一部(回転軸Iを含む平面により切断した断面)を示す概略的な断面図である。図3は、回転電機3の断面の一部(図2のラインA-Aに沿った断面)を示す概略的な断面図である。図2には、回転軸Iに沿ったX方向と、X1側及びX2側が定義されている。また、図1及び図2には、回転側の給電装置7や固定側の給電装置8が概略的に示されているが、固定側の給電装置8の詳細な構成は、図4以降を参照して後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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