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公開番号
2025079546
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192286
出願日
2023-11-10
発明の名称
モータ冷却装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
主分類
H02K
9/16 20060101AFI20250515BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】吸入される冷媒の吸引量が減少してもモータの冷却向上を図ることが可能なモータ冷却装置の提供にある。
【解決手段】ステータ27およびロータ28を備えるモータと、モータを収容するハウジング11と、ハウジング11の内部へ冷媒を吸入する吸入口21と、を有し、吸入口21から吸入された冷媒によりモータを冷却するモータ冷却装置35において、吸入口21から吸入される冷媒の流速を調整する流速調整弁36を有し、流速調整弁36は、冷媒が流れる管状体と、管状体に備えられ、管状体における流路断面積を可変とする弁体と、を有し、弁体は、管状体を流れる冷媒が減少するにつれて流路断面積を低減し、管状体を流れる冷媒が増大するにつれて流路断面積を増大する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ステータおよびロータを備えるモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記ハウジングの内部へ冷媒を吸入する吸入口と、
前記モータの回転数に応じて冷媒を吸入する冷媒吸入機構と、
を有し、
前記吸入口から吸入された冷媒により前記モータを冷却するモータ冷却装置において、
前記吸入口から吸入される冷媒の流速を調整する流速調整弁を有し、
前記流速調整弁は、
冷媒が流れる冷媒流路における前記流速調整弁の出口の流路断面積を可変とする弁体を有し、
前記弁体は、
前記冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて前記流路断面積を低減し、
前記冷媒流路を流れる冷媒が増大するにつれて前記流路断面積を増大することを特徴とするモータ冷却装置。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記弁体は、周方向に配設された複数の弾性変形可能な弁板を備え、
前記複数の弁板の先端の変位により前記流路断面積を増減可能であり、
前記複数の弁板は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて前記流路断面積を低減することを特徴とする請求項1記載のモータ冷却装置。
【請求項3】
前記弁体は、弾性変形により傾動可能な単一の弁板を備え、
前記弁板の傾動により前記流路断面積を増減可能であり、
前記弁板は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて前記流路断面積を低減することを特徴とする請求項1記載のモータ冷却装置。
【請求項4】
前記流速調整弁は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少したとき前記流路断面積を低減したままで冷媒を前記吸入口に通すことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載のモータ冷却装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、流体によってモータを冷却するモータ冷却装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
モータ冷却装置に関連する従来技術として、例えば、特許文献1に開示されたスクロール圧縮機が知られている。特許文献1に開示されたスクロール圧縮機は、シャフトと、モータと、圧縮機本体と、ハウジングと、吸入ポートと、を備える。シャフトは、軸線回りに回転可能であり、モータはシャフトを回転駆動する。圧縮機本体は、モータの軸線方向他方側に配置され、シャフトの回転によって駆動される。ハウジングは、モータおよび圧縮機本体を覆うとともに、軸線方向からモータに対向する底面を有する。吸入ポートは、底面に向かうように、ハウジング内に冷媒を導く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-65996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたスクロール圧縮機では、ハウジング内へ吸引される冷媒の吸入量はモータの回転数に応じて決まる。例えば、モータの回転数が高いとき、吸入ポートから吸引される冷媒の吸引量は増大し、モータの回転数が低いとき、吸入ポートから吸引される冷媒の吸引量は減少する。冷媒の吸引量が減少するとモータの冷却が不十分となり、モータの温度が上昇するという問題がある。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、吸入される冷媒の吸引量が減少してもモータの冷却向上を図ることが可能なモータ冷却装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、ステータおよびロータを備えるモータと、前記モータを収容するハウジングと、前記ハウジングの内部へ冷媒を吸入する吸入口と、前記モータの回転数に応じて冷媒を吸入する冷媒吸入機構と、を有し、前記吸入口から吸入された冷媒により前記モータを冷却するモータ冷却装置において、前記吸入口から吸入される冷媒の流速を調整する流速調整弁を有し、前記流速調整弁は、冷媒が流れる冷媒流路における前記流速調整弁の出口の流路断面積を可変とする弁体を有し、前記弁体は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて前記流路断面積を低減し、前記冷媒流路を流れる冷媒が増大するにつれて前記流路断面積を増大することを特徴とする。
【0007】
本発明では、冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて弁体は冷媒流路における前記流速調整弁の出口の流路断面積を低減する。このため、流速調整弁における入口の流路断面積と弁体によって低減された出口の流路断面積に流れる冷媒の流量が一定であれば、流速調整弁の出口の流速は、入口の流速に比べて増大する。出口の流速が増大することで冷媒のレイノルズ数が増大し、冷媒の熱伝達率が上昇する。したがって、ハウジングに吸入される冷媒が低流量であっても冷媒によるモータの冷却向上が可能となる。
【0008】
また、上記のモータ冷却装置において、前記弁体は、周方向に配設された複数の弾性変形可能な弁板を備え、前記複数の弁板の先端の変位により前記流路断面積を増減可能であり、前記複数の弁板は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて前記流路断面積を低減する構成としてもよい。
この場合、冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて複数の弾性変形可能な弁板が流路断面積を低減することができる。
【0009】
また、上記のモータ冷却装置において、前記弁体は、弾性変形により傾動可能な単一の弁板を備え、前記弁板の傾動により前記流路断面積を増減可能であり、前記弁板は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて前記流路断面積を低減する構成としてもよい。
この場合、冷媒流路を流れる冷媒が減少するにつれて単一の弁板により冷媒流路における流路断面積を低減することができる。
【0010】
また、上記のモータ冷却装置において、前記流速調整弁は、前記冷媒流路を流れる冷媒が減少したとき前記流路断面積を低減したままで冷媒を前記吸入口に通す構成としてもよい。
この場合、流速調整弁は、冷媒流路を流れる冷媒が減少したとき、弁体が形成する流路断面積を低減したまま冷媒を吸入口に通すので、流速が増大した冷媒によってモータを継続的に冷却することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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