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公開番号2025086457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200428
出願日2023-11-28
発明の名称コイル組付け装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類H02K 15/085 20060101AFI20250602BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コイルをステータコアに組付ける際に、絶縁部材の損傷や抜け落ちを抑制できるコイル組付け装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ステータコア30のスロット31に絶縁部材40及びコイル50を組み付けるコイル組付け装置1であり、スロット31に絶縁部材40が挿入された状態で絶縁部材40を介してスロット31に挿入されるブレード10と、ブレード10に設けられ、絶縁部材40をスロット31の内面側に向けて拡張する拡張部20とを備え、拡張部20は、ブレード10から外側に向けて空気を排出する空気排出口21を備える。ブレード10は、ステータコア30の径方向に拡がるブレード面41,41と、ステータコア30の径方向外側を向くと共に、絶縁部材40に対向するブレード背面部42とを備え、空気排出口21は、ブレード面41,41と、ブレード背面部42とに設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステータコアのスロットに絶縁部材及びコイルを組み付けるコイル組付け装置であって、
前記スロットに前記絶縁部材が挿入された状態で前記絶縁部材を介して前記スロットに挿入されるブレードと、
前記ブレードに設けられ、前記絶縁部材を前記スロットの内面側に向けて拡張する拡張部と、
を備え、
前記拡張部は、前記ブレードから外側に向けて空気を排出する空気排出口を備えることを特徴とするコイル組付け装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記空気排出口が、前記絶縁部材と対向する位置に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル組付け装置。
【請求項3】
前記ブレードが、内部に空洞を備えており、前記空洞に空気を流入させることにより前記空気排出口から前記空気を噴出可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル組付け装置。
【請求項4】
前記ブレードは、
前記スロットに挿入した状態において、前記ステータコアの径方向に拡がる一対のブレード面と、
前記スロットに挿入した状態において、前記ステータコアの径方向外側を向くと共に、前記絶縁部材に対向するブレード背面部とを備えており、
前記空気排出口は、前記一対のブレード面と、前記ブレード背面部とにそれぞれ少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル組付け装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ等のステータコアにコイルを組付けるコイル組付け装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モータのステータコアにコイルを組付けることが行われている。ステータコアへのコイルの組付けは、ステータコアに形成された複数のスロットのそれぞれに絶縁紙(絶縁部材)を挿入し、当該絶縁紙にコイルを挿入することにより行われている。ところで、上述したステータコアへのコイルの組付けは、コイルをスロットに挿入する際に、絶縁紙にコイルが接触し、絶縁紙がずれたり、スロットから抜け落ちたりすることがある。そこで、スロットへのコイルの挿入に当たり、スロットに挿入された絶縁紙にブレードを挿入し、絶縁紙のずれを抑制するコイル組付け装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-142045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のコイル組付け装置は、ブレードの挿入によって、絶縁紙が拡張されるもののステータコアのスロットの最奥部まで拡張することができない問題がある。そのため、特許文献1に記載のコイル組付け装置においては、コイル挿入時に絶縁紙の先端側にコイルの先端が接触し、絶縁紙が損傷する懸念があった。また、特許文献1に記載のコイル組付け装置においては、ディフェンスカフサを用いて、絶縁紙の上部側を拡張させることが行われている。すなわち、特許文献1に記載のコイル組付け装置では、絶縁紙の上部側を拡張させるディフェンスカフサ、及び絶縁紙の下部側を拡張させるブレードの2種類の部材を用いて、絶縁紙を拡張させている。そのため、特許文献1に記載のコイル組付け装置は、コストが高く付く懸念があった。
【0005】
そこで本発明は、コイルをステータコアに組付ける際に絶縁部材とコイルとの接触を抑制して、絶縁部材の損傷や抜け落ちを抑制できるコイル組付け装置を提供することを目的とする。また、本発明は、コスト低減が可能なコイル組付け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明のコイル組付け装置は、ステータコアのスロットに絶縁部材及びコイルを組み付けるコイル組付け装置であって、前記スロットに前記絶縁部材が挿入された状態で前記絶縁部材を介して前記スロットに挿入されるブレードと、前記ブレードに設けられ、前記絶縁部材を前記スロットの内面側に向けて拡張する拡張部と、を備え、前記拡張部は、前記ブレードから外側に向けて空気を排出する空気排出口を備えることを特徴とするものである。
【0007】
上述したコイル組付け装置は、絶縁部材が挿入されたステータコアのスロットにブレードが挿入されることで、絶縁部材(例えば、紙、樹脂、ゴム等からなるシート材)を拡張できるので、コイルのスロットへの挿入性が向上する。また、上述したコイル組付け装置は、ブレードの外側に向けて空気を排出(噴出)する空気排出口を備えるので、空気排出口から排出される空気によってより一層、絶縁部材が拡張される。そのため、上述したコイル組付け装置は、絶縁部材とコイルとの接触を抑制できる。これにより、上述したコイル組付け装置は、絶縁部材が損傷したり、絶縁部材がスロットから抜け落ちたりすることを抑制できる。また、上述したコイル組付け装置は、空気排出口から排出される空気の風圧によりバリ等のゴミを除去することができる。また、上述したコイル組付け装置は、空気の噴出により、絶縁部材を拡張させることができ、別途に駆動機構等を要さないので、コスト低減が期待できる。また、上述したコイル組付け装置は、空気の噴出により、ブレードが挿入された側(例えば、下部側)だけではなく、ブレードの挿入された反対側(例えば、上部側)においても絶縁部材を拡張させることができる。そのため、上述したコイル組付け装置は、ディフェンスカフサを省略することができるので、コイル組付け装置のコストを低減できる。
【0008】
(2)上述した本発明のコイル組付け装置は、前記空気排出口が、前記絶縁部材と対向する位置に複数設けられていることを特徴とするとよい。
【0009】
上述したコイル組付け装置は、かかる構成とすることにより、空気排出口から排出される空気により絶縁部材を拡張させることができる。これにより、上述したコイル組付け装置は、絶縁部材とブレードとを接触させずに、絶縁部材を拡張できるので、コイルを組み付ける際にコイルが絶縁部材に接触することを抑制できる。そのため、上述したコイル組付け装置は、絶縁部材の損傷や絶縁部材がステータコアのスロットから抜け落ちることを抑制できる。また、上述したコイル組付け装置は、空気排出口から排出される空気の風圧により、バリ等のゴミを除去することができる。
【0010】
(3)上述した本発明のコイル組付け装置は、前記ブレードが、前記ステータコアのスロット毎に対応するよう複数設けられていることを特徴とするとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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