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公開番号2025091675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207074
出願日2023-12-07
発明の名称電気接続箱
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/16 20060101AFI20250612BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】金属製ハウジング内の放熱性の確保と、ハウジング孔からの異物侵入に対するバスバーの保護と、を両立することができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱1の中継ユニット8は、中継ユニット8の本体を形成するとともに少なくともリレー13が取付けられた樹脂部品14と、樹脂部品14に取付けられるとともに樹脂部品14における配線として用いられるバスバー26と、を有する。金属製ハウジング2は、樹脂部品14に取付けられてバスバー26に電気接続された電線7を外部に引き出すハウジング孔30を有する。樹脂部品14は、中継ユニット8を通電した際に発生する中継ユニット8の熱を放熱する放熱孔34を有する。放熱孔34は、孔周縁の少なくとも一部においてハウジング孔30から見て奥に位置する段差部38を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線の中継接続に使用される中継ユニットを金属製ハウジングの内部に収容した電気接続箱であって、
前記中継ユニットは、前記中継ユニットの本体を形成するとともに少なくともリレーが取付けられた樹脂部品と、前記樹脂部品に取付けられるとともに前記樹脂部品における配線として用いられるバスバーと、を有し、
前記金属製ハウジングは、前記樹脂部品に取付けられて前記バスバーに電気接続されたコネクタの電線を外部に引き出すハウジング孔を有し、
前記樹脂部品は、前記中継ユニットを通電した際に発生する前記中継ユニットの熱を放熱する放熱孔を有し、
前記放熱孔は、孔周縁の少なくとも一部において前記ハウジング孔から見て奥に位置する段差部を有する、電気接続箱。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記放熱孔は、前記樹脂部品の表面に配置された孔周縁に、周状の突壁を有し、
前記段差部は、前記突壁を有する前記放熱孔の内部に形成されている、請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記放熱孔は、前記リレーの近い位置に配置されている、請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記放熱孔は、前記ハウジング孔の近い位置に配置されている、請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項5】
前記放熱孔は、前記金属製ハウジングの高さ方向において、前記ハウジング孔の孔下端よりも低い位置に配置されている、請求項1に記載の電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、複数のシールド電線をリレーやヒューズ等で中継する電気接続箱が周知である。特許文献1の電気接続箱は、カバーによって閉じられるアッパケースと、アッパケースの裏面に取付られるロアケースと、を有した箱本体を備える。ロアケースは、アッパケースの壁面に形成された電線取出口から箱本体内に収容された複数のシールド電線を接続するバスバーを有する。複数のシールド電線は、アッパケースの上面に配置されるとともに、先端の端子がロアケースのバスバーにボルト及びナットの締結構造によって固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-212608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、高電圧の電流が流れるシールド電線の場合、リレーやヒューズが発熱するため、箱本体内が高温になり易い。また、箱本体に電線取出口等の開口を有する電気接続箱の場合、電線取出口等の開口から針金等の異物が侵入しても、この異物がバスバーに接触しないようにバスバーを保護する必要がある。よって、箱本体内の放熱性の確保と、箱本体の開口からの異物侵入に対する保護と、を両立することができる技術の開発が望まれていた。
【0005】
本開示の目的は、金属製ハウジング内の放熱性の確保と、ハウジング孔からの異物侵入に対するバスバーの保護と、を両立することができる電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決する電気接続箱は、電線の中継接続に使用される中継ユニットを金属製ハウジングの内部に収容した構成であって、前記中継ユニットは、前記中継ユニットの本体を形成するとともに少なくともリレーが取付けられた樹脂部品と、前記樹脂部品に取付けられるとともに前記樹脂部品における配線として用いられるバスバーと、を有し、前記金属製ハウジングは、前記樹脂部品に取付けられて前記バスバーに電気接続されたコネクタの電線を外部に引き出すハウジング孔を有し、前記樹脂部品は、前記中継ユニットを通電した際に発生する前記中継ユニットの熱を放熱する放熱孔を有し、前記放熱孔は、孔周縁の少なくとも一部において前記ハウジング孔から見て奥に位置する段差部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、金属製ハウジング内の放熱性の確保と、ハウジング孔からの異物侵入に対するバスバーの保護と、を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。
図2は、図1に示すII-II線断面図である。
図3は、電気接続箱の分解斜視図である。
図4は、放熱孔を拡大して示す斜視図である。
図5は、針金等の異物がハウジング内に侵入した状態を示す説明図である。
図6は、針金等の異物が放熱孔に侵入した状態を示す説明図である。
図7は、針金等の異物の侵入を段差部で阻止した状態を示す説明図である。
図8は、別例に係る排出孔を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の電気接続箱は、電線の中継接続に使用される中継ユニットを金属製ハウジングの内部に収容した構成であって、前記中継ユニットは、前記中継ユニットの本体を形成するとともに少なくともリレーが取付けられた樹脂部品と、前記樹脂部品に取付けられるとともに前記樹脂部品における配線として用いられるバスバーと、を有し、前記金属製ハウジングは、前記樹脂部品に取付けられて前記バスバーに電気接続されたコネクタの電線を外部に引き出すハウジング孔を有し、前記樹脂部品は、前記中継ユニットを通電した際に発生する前記中継ユニットの熱を放熱する放熱孔を有し、前記放熱孔は、孔周縁の少なくとも一部において前記ハウジング孔から見て奥に位置する段差部を有する。
【0010】
本構成によれば、樹脂部品に放熱孔が形成されているので、金属製ハウジングの内部に放熱のための経路を設けることが可能となる。このため、中継ユニットで発生した熱を、放熱孔を介してハウジング孔から金属製ハウジングの外部に放出することが可能となる。また、ハウジング孔から入り込んだ針金等の異物が放熱孔から樹脂部品の内部に侵入しようとしても、放熱孔の段差部によって異物の先端を止めることが可能となる。このため、ハウジング孔から侵入した異物が樹脂部品の内部のバスバーに接触する可能性が低くなる。以上により、金属製ハウジング内の放熱性の確保と、ハウジング孔からの異物侵入に対するバスバーの保護と、を両立することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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