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公開番号2025086363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2025030712
出願日2025-02-27
発明の名称車両用配線カバー
出願人株式会社セイワ
代理人個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250530BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】固定位置のずれがあっても簡単に直すことができるとともに、清掃時の取り外しも容易な車両用配線カバーを提供する。
【解決手段】リアウインドガラス4の下方両側に配置される車両用配線カバーのうち左側に位置する左配線カバー16Lのカバー本体26は、第1カバー部26Aと、これに略直角に連通する第2カバー部26Bと、を備え、コード18やコネクタ22等からなる露出配線部分24を覆っている。第2カバー部26Bの底面側には磁性体であるインナーパネル14に吸着する磁石が固定され、左配線カバー16Lはインナーパネル14に磁力により着脱自在に固定される。磁石の吸着面には該吸着面よりも摩擦係数が大きく且つ軟質の表面材が貼り付けられており、水平方向の吸着力の低下が抑制されている。右側に位置する右配線カバーも同様の構成となっている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ウインドガラスに配設された曇り止め用の加熱用導線と、該加熱用導線にコードを介して通電する電源との間の配線経路で、磁性体であるインナーパネルのコード出口から前記加熱用導線の接続部位までがむき出し状態に露出する露出配線部分を覆う車両用配線カバーであって、
前記露出配線部分を覆う合成樹脂製のカバー本体と、
前記カバー本体の前記インナーパネルに対向する側に固定され、前記インナーパネルに吸着する磁石と、
前記磁石の吸着面に設けられ、該吸着面よりも摩擦係数が大きく且つ軟質の表面材と、
を備え、前記インナーパネルに磁力により着脱自在であることを特徴とする車両用配線カバー。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記磁石がネオジム磁石であることを特徴とする請求項1に記載の車両用配線カバー。
【請求項3】
前記表面材がシリコンシートであり、前記吸着面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用配線カバー。
【請求項4】
前記カバー本体が、前記加熱用導線に接続されるコネクタと、該コネクタから延びる前記コードの一部を前記ウインドガラスの窓枠に沿って覆う第1カバー部と、
前記第1カバー部に略直角に連通し、前記コードの前記コード出口までを覆う第2カバー部と、を備え、
前記磁石が前記第2カバー部の底面側に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用配線カバー。
【請求項5】
前記磁石が前記第2カバー部の長手方向に細長い矩形の平板状に形成されているとともに、前記第2カバー部の底面側に前記第1カバー部の長手方向に間隔をおいて2つ固定されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用配線カバー。
【請求項6】
前記各磁石が、前記第2カバー部に一体成形されたリブにネジ部材でネジ止めされ、前記ネジ部材の頭部は前記吸着面から突出していないことを特徴とする請求項5に記載の車両用配線カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウインドガラスに配設された曇り止め用の加熱用導線(熱線)と電源との間の配線経路で車内でむき出し状態に露出する配線部分を覆う車両用配線カバーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
車両のウインドガラスには雨天時等における曇りを抑制するためにデフォッガーと呼ばれる加熱用導線が所定のパターンで印刷されている(例えば特許文献1参照)。この加熱用導線と電源との間の配線経路は通常はプラスチック等の内装(内張)で覆われており、車内で目にすることはない。しかし、商用車等の車種によっては低コスト化等の観点から、インナーパネルの電源コード出口からリアウインドガラスに印刷された加熱用導線の接続部位までがむき出し状態で放置される完成形態がある。インナーパネルは一般的に薄肉鋼板で形成されているが、このインナーパネルも内張で覆われることなく露出した状態となっている。
【0003】
リアドア(バックドア)側のスペースは荷室になる場合が多く、上記のように配線がむき出しになっていると荷物の出し入れ時や荷崩れが生じた場合などに断線が生じる危惧を否めない。また、車内のインテリア空間の見劣りの要因にもなっている。
【0004】
このような問題に対処すべく、むき出しになった配線部分を覆う配線カバーが市販されている。この配線カバーは左右一組で構成され、くの字状に折れ曲がった対称形状の外観を有し、内部は樋状の空洞となっている。底面の縁周りのほぼ全体に亘って両面テープが設けられており、両面テープの接着力でインナーパネルの表面に固定するようになっている。この配線カバーで覆うことにより、むき出しになっている配線部分を保護することができるとともに、インテリア性の低下を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-191393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記市販の配線カバーでは、インテリア性の観点から左右の配置対称性を維持した状態で固定する必要があるが、両面テープで固定する方式では貼り直しが困難であるため、貼り付ける前に正確な位置決めをしなければならないなど、手間を要していた。また、この種の車種では断熱性が低くて車中泊等をした場合には朝方に車内が結露することがあり、この場合配線カバー内部に水滴が溜まる可能性がある。しかしながら、配線カバー内部の清掃ができないことに加え、リアドアにおける配線カバー周辺を清掃したい場合にも配線カバーの取り外しが困難であるために清掃できない部分が残るという問題があった。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定位置のずれがあっても簡単に直すことができるとともに、清掃時の取り外しも容易な車両用配線カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の車両用配線カバー(16L、16R)は、リアウインドガラス(4)に配設された曇り止め用の加熱用導線(6)と、該加熱用導線(6)にコード(18)を介して通電する電源との間の配線経路で、磁性体であるインナーパネル(14)のコード出口から加熱用導線(6)の接続部位までがむき出し状態に露出する露出配線部分(24)を覆う車両用配線カバー(16L、16R)であって、露出配線部分(24)を覆う合成樹脂製のカバー本体(26)と、カバー本体(26)のインナーパネル(14)に対向する側に固定され、インナーパネル(14)に吸着する磁石(28)と、磁石(28)の吸着面(28a)に設けられ、該吸着面(28a)よりも摩擦係数が大きく且つ軟質の表面材(30)と、を備え、インナーパネル(14)に磁力により着脱自在であることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る車両用配線カバーによれば、磁力による固定であるために位置ずれがあっても簡単に直すことができるとともに、清掃時の取り外しも容易である。また、磁石の吸着面を直接インナーパネルに接触させずに摩擦係数の大きい表面材を介して吸着するので、水平方向(横方向)の外力が作用しても位置ずれしにくく、固定状態を安定に維持することができる。また、表面材は軟質であるので、インナーパネルの表面(塗膜面)を傷付ける心配もない。
【0010】
また、上記の車両用配線カバー(16L、16R)では、磁石(28)がネオジム磁石である構成としてもよい。これによれば吸着力を大きくでき、安定した固定状態を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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