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公開番号2025109092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002802
出願日2024-01-11
発明の名称ステータコア及びモータ
出願人株式会社ニッセイ
代理人個人,個人
主分類H02K 1/14 20060101AFI20250716BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】プレス加工時におけるインナーコアの橋絡部の変形を抑えながら、誘起電圧を高めることを可能としたステータコアを用いたモータを提供する。
【解決手段】ステータコア1は、インナーコア6と、インナーコア6の外側に配置されるリング状のアウターコア7とからなり、インナーコア6が、半径方向に沿って配置される複数のティース部15,15・・と、周方向に隣接するティース部15,15・・の内径側端部同士を夫々連結する橋絡部16,16・・とによって構成され、橋絡部16,16が、周方向の中央部に内径側へ向かって、凹む凹部17を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
インナーコアと、前記インナーコアの外側に配置されるリング状のアウターコアとからなるステータコアであって、
前記インナーコアは、半径方向に沿って配置される複数のティース部と、周方向に隣接する前記ティース部の内径側端部同士を夫々連結する橋絡部とによって構成され、
前記橋絡部は、前記周方向の中央部に、内径側及び/又は外径側へ向かって凹む凹部を有することを特徴とするステータコア。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記凹部は、半円形状であることを特徴とする請求項1に記載のステータコア。
【請求項3】
前記凹部は、凹む側に向かって突出するV字形状であることを特徴とする請求項1に記載のステータコア。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載のステータコアと、前記ステータコアを貫通するロータとを有するモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータコア、及び該ステータコアが用いられるモータに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モータの誘起電圧を高めるために、モータに設けられたステータコアのインナーコアのティース部を連結する橋絡部の径方向への幅を薄くしたモータがある。特許文献1には、リング状のヨーク部鉄心と、ヨーク部鉄心の内周側に配列された歯部鉄心と、歯部鉄心の内周側を連結した橋絡部とが設けられたステータにおいて、誘起電圧を高めるために橋絡部の径方向の厚さを薄くする構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-054468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のステータコアでは、モータの誘起電圧を高めるために、インナーコアの橋絡部の径方向への幅を過剰に薄くすると、インナーコアをプレス加工する際に、橋絡部が大きく変形してしまい、変形した部分から部分的切断が発生し、刃物寿命が低下してしまう問題があった。
【0005】
ここで、従来のステータコアのプレス加工時における変形について、図7を基に説明する。図7は、従来のステータコアのプレス加工による変形を示す模式図であって、(a)は、設計上の寸法及び形状、(b)は、プレス加工時、(c)は、プレス加工後を示す。従来のステータコアにおいて、誘起電圧を高めるためには、図7(a)に示すように、インナーコア200のティース部201を連結する橋絡部202の径方向への幅を全体的に薄くする必要があった。しかし、橋絡部202の径方向への幅を、一定以上薄くしてしまうと、図7(b)及び(c)に示すように、プレス加工によって、徐々に橋絡部202全体が内径側へ引き込まれてしまい、大きく変形してしまう。したがって、橋絡部を変形させずに、誘起電圧を高めるには限界があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、プレス加工時におけるインナーコアの橋絡部の変形を抑えながら、誘起電圧を高めることを可能としたステータコアを用いたモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、インナーコアと、インナーコアの外側に配置されるリング状のアウターコアとからなるステータコアであって、インナーコアは、半径方向に沿って配置される複数のティース部と、周方向に隣接するティース部の内径側端部同士を夫々連結する橋絡部とによって構成され、橋絡部は、周方向の中央部に、内径側及び/又は外径側へ向かって凹む凹部を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、凹部は、半円形状であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、凹部は、凹む側に向かって突出するV字形状であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のステータコアと、ステータコアを貫通するロータとを有するモータである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、モータに用いられるステータコアは、インナーコアと、インナーコアの外側に配置されるリング状のアウターコアからなり、インナーコアが、半径方向に沿って配置される複数のティース部と、周方向に隣接するティース部の内径側端部同士を夫々連結する橋絡部とによって構成され、橋絡部が、周方向の中央部に、内径側及び/又は外径側へ向かって、凹む凹部を有する。
したがって、凹部によって、橋絡部の径方向への幅の一部を薄くすることで、誘起電圧を高めることが可能となると共に、インナーコアのプレス加工時において、橋絡部の変形が凹部の周囲に抑えられるため、橋絡部が大きく変形することがない。よって、プレス加工時におけるインナーコアの橋絡部の変形を抑えながら、誘起電圧を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のモータを示す断面図である。
本発明のステータコアを示す図である。
図2におけるA部分拡大図である。
本発明のステータコアのプレス加工による変形を示す模式図である。
橋絡部の残り幅の実施可能寸法について示す表である。
インナーコアの変形例を示す図である。
従来のステータコアのプレス加工による変形を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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