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公開番号2025113737
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008037
出願日2024-01-23
発明の名称ロータ構造
出願人富田電機股ふん有限公司
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 9/19 20060101AFI20250728BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ロータ構造を提供する。
【解決手段】コアシートと、2つのリングカバーと、中空シャフトと、含んで構成されている。コアシートは水平側面及び等角で配列されている複数の軽減穴を有している。リングカバーのそれぞれはコアシートの最も外側にある水平側面に接触する水平内側面を有し、リングカバーの水平内側面には軽減穴に逐一対応するガイドチャンクを有している。ガイドチャンクの端面にはガイド溝が形成され、リングカバーの油路入口はリングカバーの内輪面に位置し、油路出口はリングカバーの外輪面に位置している。コアシート及び2つのリングカバーは中空シャフトに覆設され、リングカバーの油路入口は中空シャフトの給油穴に流動的に接続されている。ガイドチャンクは遠心力により油路に分離する流速を減速させ、給油及び排油する油量を一致するように保持する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
水平側面及び複数の貫通孔を有する少なくとも1つのコアシートであって、これら前記貫通孔は複数の軽減穴及び複数のマグネット取付穴により構成され、これら前記軽減穴の輪郭は同じであり、円心から等距離に等角で配列されている少なくとも1つのコアシートと、
2つのリングカバーであって、前記リングカバーのそれぞれは前記コアシートの最も外側にある前記水平側面に接触する水平内側面を有し、前記水平内側面はこれら前記軽減穴に逐一対応する複数のガイドチャンクを有し、前記ガイドチャンクのそれぞれの端面にはガイド溝の一部分が形成され、幾つかの前記ガイド溝の他の部分にはこれら前記リングカバーの内輪面に位置している流路入口が形成され、他の幾つかの前記ガイド溝の他の部分にはこれら前記リングカバーの外輪面に位置している流路出口が形成され、前記流路入口及び前記流路出口は周方向に沿って交錯するように設けられている2つのリングカバーと、
外側に前記コアシート及び前記2つのリングカバーが覆設されている中空シャフトであって、前記リングカバーの前記流路入口は前記中空シャフトの給油穴に流動的に接続されている中空シャフトと、を備え、
これら前記ガイドチャンクは前記水平内側面に対してこれら前記軽減穴の内部に進入することを特徴とするロータ構造。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記中空シャフトの内部には、軸方向に沿って分布する複数のオイルホールを有しているオイルパイプが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ構造。
【請求項3】
前記ガイドチャンクの側面と前記端面との間の境界には丸い角を有していることを特徴とする請求項1に記載のロータ構造。
【請求項4】
前記ガイドチャンクの外輪郭は前記軽減穴の前記輪郭に間隔を置いていることを特徴とする請求項1に記載のロータ構造。
【請求項5】
前記ガイド溝の他の部分には前記水平内側面に対して凹設されているラジアルガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ構造。
【請求項6】
前記ラジアルガイド溝と前記ガイドチャンクに形成されている前記ガイド溝との間の境界は円弧ガイド溝であることを特徴とする請求項5に記載のロータ構造。
【請求項7】
前記ガイドチャンクの側面の一部分は前記中空シャフトに向けられ、前記部分の前記側面には周方向に向けて延伸されている円弧面を有していることを特徴とする請求項1に記載のロータ構造。
【請求項8】
前記コアシートの数量は複数であり、これら前記コアシートは周方向に沿って偏移することを特徴とする請求項1に記載のロータ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータ構造(rotor structure)に関し、更に詳しくは、両側面の温度分布を改善可能な流路構造を有しているロータ構造に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
モーターのロータが高速回転する際には高温が発生するため、内部に放熱を助ける冷却油路を設置する必要があった。ロータ油路を設置することで、ロータの中空軸心から冷却液を注入する。ロータコアに複数の貫通孔が開設され、貫通孔自体に軸方向冷却油路が形成されるか、或いは貫通孔にオイルパイプを挿入することで軸方向冷却油路が形成され、冷却油路の給油孔は中空軸心に流動的に接続され、冷却油路の排油孔は最も外側にあるコア(または両側のエンドキャップ)に位置している。コアの内部油路はコアの任意の位置に設置可能であり、例えば、冷却油路はコア内部の永久磁石の周囲に隣接させてもよく、或いは冷却液を永久磁石に直接接触するように流してもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ロータの遠心力により、冷却液を軸心からコア中に径方向に導入し、続いてコアの両側から排油孔に径方向に導出する。しかしながら、コアとコアとの組み合わせに公差が存在したり、コアと両側のエンドキャップとの材質の違いにより組み合わせた後に公差が生じたりすると、コアとコアとの間、またはコアとエンドキャップとの間の貼着表面に隙間が生じてしまう。回転時の慣性の作用により、中空軸心からコアに導出する流体が接線方向に沿って分離され、貼着表面の間の隙間から流出してしまい、ロータ内部に確実に進入させることができなくなってしまう。これは、複数の軸心流路において同じ時間内に含まれる油量が全て相違することを意味している。また、冷却液が油路に完全に進入していなければ、内部の油量分布が不均一になり、ロータ内部の異なる流路の流速に差異が生じ、熱交換速度に影響が及び、特に両側のエンドキャップの位置での温度分布に影響が及んでしまう。
【0004】
そこで、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、以下の構成を採用することによって、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、その目的は、ロータ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様であるロータ構造は、少なくとも1つのコアシートと、2つのリングカバーと、中空シャフトと、を含んで構成されている。少なくとも1つのコアシートは水平側面及び複数の貫通孔を有し、複数の貫通孔は主に複数の軽減穴及び複数のマグネット取付穴により構成され、軽減穴の輪郭は同じであり、円心から等距離に等角で配列されている。リングカバーはコアシートの最も外側にある水平側面に接触する水平内側面を有し、水平内側面には軽減穴に逐一対応する複数のガイドチャンクを有し、ガイドチャンクのそれぞれの端面にはガイド溝の一部分が形成され、幾つかのガイド溝の他の部分にはリングカバーの内輪面に位置している流路入口が形成され、他の幾つかのガイド溝の他の部分にはリングカバーの外輪面に位置している流路出口に形成され、流路入口及び流路出口は周方向に沿って交錯するように設けられている。コアシート及び2つのリングカバーは中空シャフトの外側に覆設され、リングカバーの流路入口は中空シャフトの給油穴に流動的に接続されている。ガイドチャンクは水平内側面に対して軽減穴の内部に進入する。
【0007】
ガイドチャンクは貼着表面から冷却液が漏出する状況を防止し、冷却液が両側のリングカバーからコアシートの流路に進入する流速を減速させ、冷却液が軸心に停留する時間を増加させ、軸心との熱交換を十分行えるようにしている。
【0008】
好ましくは、中空シャフトの内部には軸方向に沿って分布する複数のオイルホールを有しているオイルパイプが設置され、中空シャフト内部の冷却液が指向性を有し、流量が制限されている。
【0009】
好ましくは、ガイドチャンクの側面と端面との境界には丸い角を有している。冷却液がコアからリングカバーにガイドされる際に、境界に沿って容易且つスムーズに流動する。
【0010】
好ましくは、ガイドチャンクの外輪郭が軽減穴の輪郭に間隔を置いていることで、ガイドチャンクが漏出した冷却液を軸方向冷却流路にガイドする作用を更に有し、内部の油量を安定させている。
(【0011】以降は省略されています)

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