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公開番号
2025037531
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144508
出願日
2023-09-06
発明の名称
樹脂シート
出願人
三井化学ファイン株式会社
代理人
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250311BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】より幅広い温度で着脱自在な樹脂シートを提供する。
【解決手段】本発明の樹脂シートは、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む樹脂組成物により構成された樹脂シートであって、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)と炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)とを有し、以下の条件iを満たす。条件i:2枚の前記樹脂シートを、40℃、24時間、0.4N/cm
2
で圧着した後の100cm×25mmのサイズの積層体を準備し、当該積層体を40℃で24時間静置した後の前記樹脂シート間の180°剥離強度が0.5N/25mm以上、20N/25mm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む樹脂組成物により構成された樹脂シートであって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)と炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)とを有し、
以下の条件iを満たす、樹脂シート。
条件i:2枚の前記樹脂シートを、40℃、24時間、0.4N/cm
2
で圧着した後の100cm×25mmのサイズの積層体の180°剥離強度が0.5N/25mm以上、20N/25mm以下である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の樹脂シートであって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)と、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)と、を含み、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)は、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)が60モル%以上、80モル%以下であり、炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)が20モル%以上、40モル%以下であり、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)は、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)が80モル%超え、95モル%以下であり、炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)が5モル%以上、20モル%未満である、樹脂シート。
【請求項3】
請求項2に記載の樹脂シートであって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)全量に対し、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)が80質量%以上、99質量%以下であり、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)が1質量%以上、20質量%以下である、樹脂シート。
【請求項4】
請求項1または2に記載の樹脂シートであって、
前記樹脂組成物全量に対し、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が85質量%以上である、樹脂シート。
【請求項5】
請求項1または2に記載の樹脂シートであって、
前記樹脂組成物が、炭素原子数2~10の直鎖状α-オレフィン共重合体(B)をさらに含む、樹脂シート。
【請求項6】
請求項1または2に記載の樹脂シートであって、
前記樹脂組成物が、着色剤をさらに含む、樹脂シート。
【請求項7】
請求項6に記載の樹脂シートであって、
前記着色剤の含有量が、前記樹脂組成物全量に対して、0.05質量%以上、1.5質量%以下である、樹脂シート。
【請求項8】
請求項1または2に記載の樹脂シートであって、
単層である、樹脂シート。
【請求項9】
請求項1または2に記載の樹脂シートを所定のサイズにカットしたピース。
【請求項10】
請求項9に記載のピースが複数であって玩具として用いられるピースセット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂シートに関する。より詳細には、樹脂シート、樹脂シートを所定のサイズにカットしたピース、ピースセット、樹脂シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
4-メチル-1-ペンテンを主たる構成モノマーとする4-メチル-1-ペンテン系重合体を用いた樹脂シートは、柔軟性や伸縮性に優れ、適度な粘着性等を有することが知られている。近年、かかる4-メチル-1-ペンテン系重合体を用いた樹脂シートの各種分野での活用がますます期待されている。
【0003】
例えば、特許文献1(国際公開第2022/244286号)には、4-メチル-1-ペンテン系重合体を用いた樹脂シートの粘着性を利用し、玩具に用いることが開示されている。すなわち、樹脂シートが体温に近い温度で容易に着脱できるため、ピース状にカットした樹脂シートをブロックのように組み合わせて遊べることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/244286号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の樹脂シートは、体温よりも高い温度下で長時間放置された場合や夏場の気温上昇時などにおいて、粘着性が向上しすぎる傾向があった。そのため、特許文献1に開示されるような従来の樹脂シートは、高温下での粘着性を改善する余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本件発明者は、温度上昇に伴う樹脂シートの粘着力の亢進を抑制すべく、鋭意検討を行ったところ、樹脂シートが所定の条件を満たすことが有効であることを知見した。これにより、体温に近い温度から体温よりも高い温度下といった幅広い温度で着脱自在な樹脂シートを得ることができる。
【0007】
すなわち、本発明によれば、以下に示す樹脂シートおよびこれに関する技術が提供される。
【0008】
[1] 4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を含む樹脂組成物により構成された樹脂シートであって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)と炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)とを有し、
以下の条件iを満たす、樹脂シート。
条件i:2枚の前記樹脂シートを、40℃、24時間、0.4N/cm
2
で圧着した後の100cm×25mmのサイズの積層体の180°剥離強度が0.5N/25mm以上、20N/25mm以下である。
[2] [1]1に記載の樹脂シートであって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)と、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)と、を含み、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)は、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)が60モル%以上、80モル%以下であり、炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)が20モル%以上、40モル%以下であり、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)は、4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位(a1)が80モル%超え、95モル%以下であり、炭素原子数2~3の直鎖状α-オレフィン由来の構成単位(a2)が5モル%以上、20モル%未満である、樹脂シート。
[3] [2]に記載の樹脂シートであって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)全量に対し、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A1)が80質量%以上、99質量%以下であり、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A2)が1質量%以上、20質量%以下である、樹脂シート。
[4] [1]乃至[3]いずれか一つに記載の樹脂シートであって、
前記樹脂組成物全量に対し、4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)が85質量%以上である、樹脂シート。
[5] [1]乃至[4]いずれか一つに記載の樹脂シートであって、
前記樹脂組成物が、炭素原子数2~10の直鎖状α-オレフィン共重合体(B)をさらに含む、樹脂シート。
[6] [1]乃至[5]いずれか一つに記載の樹脂シートであって、
前記樹脂組成物が、着色剤をさらに含む、樹脂シート。
[7] [6]に記載の樹脂シートであって、
前記着色剤の含有量が、前記樹脂組成物全量に対して、0.05質量%以上、1.5質量%以下である、樹脂シート。
[8] [1]乃至[7]いずれか一つに記載の樹脂シートであって、
単層である、樹脂シート。
[9] [1]乃至[8]いずれか一つに記載の樹脂シートを所定のサイズにカットしたピース。
[10] [9]に記載のピースが複数であって玩具として用いられるピースセット。
[11] [1]乃至[8]いずれか一つに記載の樹脂シートの製造方法であって、
4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)と、マスターバッチと、を混合して前記樹脂組成物を調製する工程を含む、樹脂シートの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より幅広い温度で着脱自在な樹脂シート、およびこれに関する技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書中、数値範囲の説明における「a~b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。例えば、「1~5質量%」とは「1質量%以上5質量%以下」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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