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公開番号2025028670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133621
出願日2023-08-18
発明の名称樹脂組成物及びシート
出願人恵和株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250221BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐候性が向上した樹脂組成物及びその樹脂組成物から形成されるシートを提供する。
【解決手段】本発明は、ポリカーボネート樹脂、紫外線吸収剤、及び光安定剤を含み、ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で示されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位を有し、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025028670000015.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">32</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">123</com:WidthMeasure> </com:Image> 紫外線吸収剤の含有量が、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、1.0質量部より大きく5質量部以下であり、光安定剤が、ヒンダードアミン系光安定剤である樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂、紫外線吸収剤、及び光安定剤を含み、
前記ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で示されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位を有し、
TIFF
2025028670000014.tif
32
123
前記紫外線吸収剤の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、1.0質量部より大きく5質量部以下であり、
前記光安定剤が、ヒンダードアミン系光安定剤である樹脂組成物。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記紫外線吸収剤の分子量が、600以下である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ヒンダードアミン系光安定剤が、第三級アミンである請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記光安定剤の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.05質量部以上3質量部以下である請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1から4いずれか1項記載の樹脂組成物から形成されたシート。
【請求項6】
前記シートの厚みが、0.5mm以下である請求項5記載のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及びシートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車部品の加飾方法として、塗装やメッキ等の方法が長く使用されてきたが、近年、環境負荷低減、製造プロセスの簡略化等の観点から、塗装やメッキに代わって、加飾フィルムを使用したインサート成形やオーバレイ成形等のフィルム加飾法が用いられている。例えば、自動車の内外装において、外装パーツや内装パーツに加飾フィルムによる加飾方法が適用されている。
一方で、近年、環境への配慮から、石油資源に依存せず、植物等のバイオマス資源から得られる材料を用いた樹脂が提案されている。また、二酸化炭素排出量の低減を目的として、使用後に廃棄処分してもカーボンニュートラルな植物由来モノマーを原料としたポリカーボネート樹脂の開発も進められている。例えば、特許文献1には、バイオマス資源から得られるジヒドロキシ化合物であるイソソルバイトをモノマー成分とした、ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-179188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車の外装パーツで加飾フィルムを用いる場合、成型体と比べてさらに高い耐候性が求められる。植物由来のイソソルバイトモノマーを用いたポリカーボネート樹脂は汎用のポリカーボネート樹脂より耐候性が劣り、耐候性の向上のため、樹脂組成物中の紫外線吸収剤の含有量を増加させると、紫外線吸収剤との相溶性が良くないため、フィルムにした場合、紫外線吸収剤が表面に滲出する、いわゆるブリードアウトという現象が生じる。また、フィルムが初期又は経時で白化及び黄変することが問題となっている。さらに、光安定剤により、経時でポリカーボネート樹脂が加水分解するため、分子量が低下して物性が劣化し、耐候性が劣る場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、耐候性が向上した樹脂組成物及びその樹脂組成物から形成されるシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、バイオマス資源から得られるジヒドロキシ化合物であるイソソルバイトを構成単位に含むポリカーボネート樹脂において、紫外線吸収剤とヒンダードアミン系光安定剤を含有させた場合、紫外線吸収剤の含有量が高くても、白化及び黄変がなく、耐候性に優れる組成物を見出し、本発明に至った。
【0006】
すなわち、本発明は、ポリカーボネート樹脂、紫外線吸収剤、及び光安定剤を含み、ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で示されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位を有し、
TIFF
2025028670000001.tif
32
123
紫外線吸収剤の含有量が、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、1.0質量部より大きく5質量部以下であり、光安定剤が、ヒンダードアミン系光安定剤である樹脂組成物である。
【0007】
紫外線吸収剤の分子量は、600以下であることが好ましい。
【0008】
ヒンダードアミン系光安定剤は、第三級アミンであることが好ましい。
【0009】
光安定剤の含有量は、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、0.05質量部以上3質量部以下であることが好ましい。
【0010】
本発明のシートは、本発明の樹脂組成物から形成されたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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