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公開番号2025066075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2024174430
出願日2024-10-03
発明の名称光学シート、バックライトユニット、液晶表示装置及び情報機器
出願人恵和株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G02B 1/16 20150101AFI20250415BHJP(光学)
要約【課題】帯電防止剤に起因する表面の汚れを抑制できる光学シートを提供する。
【解決手段】光学シート5は、基材層11と、基材層11の第1面に設けられたコーティング層12とを備える。コーティング層12が帯電防止剤を含有する場合、光学シート5を65℃、95%RHの環境に48時間置いたときに、コーティング層12の表面における汚染領域の面積率は20%未満である。基材層11とコーティング層12との間に、帯電防止剤を含有する第1中間層21が設けられる場合、コーティング層12における帯電防止剤の含有率は、第1中間層21における帯電防止剤の含有率よりも低い。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、前記基材層の第1面に設けられたコーティング層とを備える光学シートであって、
前記コーティング層は、帯電防止剤を含有し、
前記光学シートを65℃、95%RHの環境に48時間置いたときに、前記コーティング層の表面における汚染領域の面積率が20%未満である、
光学シート。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記基材層と前記コーティング層との間に、実質的に帯電防止剤を含有しない中間層が設けられる、
請求項1に記載の光学シート。
【請求項3】
基材層と、前記基材層の第1面に設けられたコーティング層とを備える光学シートであって、
前記基材層と前記コーティング層との間に、帯電防止剤を含有する第1中間層が設けられ、
前記コーティング層における帯電防止剤の含有率は、前記第1中間層における帯電防止剤の含有率よりも低い、
光学シート。
【請求項4】
前記コーティング層は、実質的に帯電防止剤を含有しない、
請求項3に記載の光学シート。
【請求項5】
前記第1中間層は、前記基材層と前記コーティング層とを接着させる接着層である、
請求項3に記載の光学シート。
【請求項6】
前記第1中間層と前記コーティング層との間に、帯電防止剤を含有する第2中間層が設けられる、
請求項5に記載の光学シート。
【請求項7】
前記基材層と前記第1中間層との間に、実質的に帯電防止剤を含有しない接着層が設けられる、
請求項3に記載の光学シート。
【請求項8】
JIS L 1094のA法による帯電圧の半減期は30秒以下である、
請求項3に記載の光学シート。
【請求項9】
前記光学シートを65℃、95%RHの環境に48時間置いたときに、前記コーティング層の表面における接触角の減少量は10度以下である、
請求項3に記載の光学シート。
【請求項10】
前記基材層の第2面に設けられたスティッキング防止層をさらに備え、
前記スティッキング防止層は、実質的に帯電防止剤を含有せず、
前記基材層と前記スティッキング防止層との間に、帯電防止剤を含有する第2中間層が設けられる、
請求項3に記載の光学シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学シート、バックライトユニット、液晶表示装置及び情報機器に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末などの各種情報機器の表示装置として、液晶表示装置(以下、LCD(液晶ディスプレイ)ということもある。)が広く利用されている。LCDのバックライトユニット(以下、BLUということもある)としては、光源が液晶パネルの背面に配置される直下型方式、又は、光源が液晶パネルの側面の近傍に配置されるエッジライト方式が主流となっている。
【0003】
図13に示す従来のエッジライト型BLU101(特許文献1参照)は、光源102と、光源102に端部が沿うように配置される方形板状の導光板103と、導光板103の表面側に重ねて配設される複数枚の光学シート104と、導光板103の裏面側に配設される反射シート105とを備える。複数枚の光学シート104は、下用光拡散シート106、プリズムシート107及び上用光拡散シート108である。下用光拡散シート106は、導光板103の表面側に重畳され、主に光拡散機能を有する。プリズムシート107は、下用光拡散シート106の表面側に重畳され、法線方向側への屈折機能を有する上用光拡散シート108は、プリズムシート107の表面側に重畳され、光線をわずかに拡散することでプリズムシート107のプリズム部の形状等に起因する輝度ムラを抑制する。
【0004】
光拡散シートとしては、一般に、基材層と、基材層の表面側に積層され且つ樹脂マトリックス及び樹脂ビーズを有するコーティング層とを備えるものが用いられる。光拡散シートのコーティング層には、組み立て工程でのゴミの付着を防ぐために、帯電防止剤が添加される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-77448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光拡散シートの帯電防止性能は、帯電防止剤の経時的なブリードアウトで発現されるため、帯電防止剤の種類や添加量等によっては、帯電防止剤に由来する塊状物や結晶等の異物が発生してシート表面が汚れるという問題がある。
【0007】
本開示は、帯電防止剤に起因する表面の汚れを抑制できる光学シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本願発明者らが鋭意検討したところ、帯電防止剤の種類の選定、帯電防止剤の添加量の調整、コーティング層の樹脂の材質選定や架橋制御等によって、光学シートを65℃、95%RHの環境に48時間置いても、コーティング層の表面における汚染領域の面積率を20%未満に抑制できることを見出した。また、本願発明者らは、コーティング層と基材層との間に、帯電防止剤を含有する中間層を設けると共にコーティング層における帯電防止剤の含有率を中間層よりも低くする構成によって、光学シートに帯電防止性能を付与しつつ、帯電防止剤に起因するシート表面の汚れを抑制できることを見出した。尚、コーティング層における帯電防止剤の含有率を中間層よりも低くする構成は、コーティング層が実質的に帯電防止剤を含有しない構成を含む。
【0009】
本開示に係る光学シートは、以上の知見に基づきなされたものであって、具体的には、本開示に係る第1の光学シートは、基材層と、前記基材層の第1面に設けられたコーティング層とを備える光学シートであって、前記コーティング層は、帯電防止剤を含有し、前記光学シートを65℃、95%RHの環境に48時間置いたときに、前記コーティング層の表面における汚染領域の面積率は20%未満である。また、本開示に係る第2の光学シートは、基材層と、前記基材層の第1面に設けられたコーティング層とを備える光学シートであって、前記基材層と前記コーティング層との間に、帯電防止剤を含有する第1中間層が設けられ、前記コーティング層における帯電防止剤の含有率は、前記第1中間層における帯電防止剤の含有率よりも低い。
【0010】
本開示に係る第1の光学シートによると、簡易な構成で、帯電防止剤に起因するシート表面の汚れを抑制することができる。本開示に係る第1の光学シートにおいて、前記帯電防止剤がイオン性液体又は反応性乳化剤であると、帯電防止剤に由来する塊状物や結晶等の異物の発生量を低減することができる。本開示に係る第1の光学シートにおいて、前記基材層と前記コーティング層との間に、実質的に帯電防止剤を含有しない中間層が設けられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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