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公開番号2025088747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2024204774
出願日2024-11-25
発明の名称積層光拡散シート、バックライトユニット、液晶表示装置、及び情報機器
出願人恵和株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G02B 5/02 20060101AFI20250604BHJP(光学)
要約【課題】複数枚の光拡散シートを用いたバックライトユニットの組み立て時に光拡散シートの取り扱い性を向上させながら、輝度及び輝度均一性の低下を抑制する。
【解決手段】積層光拡散シート100は、略逆多角錐又は略逆多角錐台形に形成された凹部22が第1面101aに複数配列された第1光拡散シート101と、第1光拡散シート101の第1面101aに貼り合わされた第2光拡散シート102とを含む。第1光拡散シート101と第2光拡散シート102との貼り合わせ箇所の剥離強度は、5.0g重/25mm以上である。凹部22の容積をV0とし、凹部22内に残存する空隙の体積をVaとすると、第1光拡散シート101の第1面101aの周縁部を除く領域で、Va/V0が40%以上100%以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
略逆多角錐又は略逆多角錐台形に形成された凹部が第1面に複数配列された第1光拡散シートと、前記第1光拡散シートの前記第1面に貼り合わされた第2光拡散シートとを含む積層光拡散シートであって、
前記第1光拡散シートと前記第2光拡散シートとの貼り合わせ箇所の剥離強度は、5.0g重/25mm以上であり、
前記凹部の容積をV0とし、前記凹部内に残存する空隙の体積をVaとすると、前記第1光拡散シートの前記第1面の周縁部を除く領域で、Va/V0が40%以上100%以下である、
積層光拡散シート。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
85℃で測定した前記剥離強度が10g重/25mm以上である、
請求項1に記載の積層光拡散シート。
【請求項3】
85℃で測定した前記剥離強度が100g重/25mm以上である、
請求項1に記載の積層光拡散シート。
【請求項4】
前記貼り合わせ箇所は、前記第1光拡散シートの前記第1面における全面、前記周縁部、又は複数の点状若しくは線状の領域である
請求項1に記載の積層光拡散シート。
【請求項5】
前記凹部は、略逆四角錐又は略逆四角錐台形に形成され、
前記第1光拡散シートの厚さは、30μm以上1000μm以下であり、
前記第1光拡散シートにおける前記凹部が設けられた部分及びその他の部分は、同一素材で一体成形される、
請求項1に記載の積層光拡散シート。
【請求項6】
前記第2光拡散シートの一面には、略逆四角錐又は略逆四角錐台形に形成された他の凹部が複数配列され、
前記第2光拡散シートの他面は、平坦面又はマット面であり、
前記第1光拡散シートの前記第1面と、前記第2光拡散シートの前記他面とが貼り合わされる、
請求項5に記載の積層光拡散シート。
【請求項7】
前記第2光拡散シートの一面には、略逆多角錐又は略逆多角錐台形に形成された他の凹部が複数配列され、
前記凹部の配列方向は、前記他の凹部の配列方向と異なる、
請求項1に記載の積層光拡散シート。
【請求項8】
前記凹部及び前記他の凹部は、略逆四角錐若しくは略逆四角錐台形、略逆三角錐若しくは略逆三角錐台形、又は略逆六角錐若しくは略逆六角錐台形に形成される、
請求項7に記載の積層光拡散シート。
【請求項9】
前記凹部の配列方向は、前記他の凹部の配列方向と8°以上異なる、
請求項7に記載の積層光拡散シート。
【請求項10】
前記Va/V0が50%以上である、
請求項1に記載の積層光拡散シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層光拡散シート、バックライトユニット、液晶表示装置、及び情報機器に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ラップトップPC、テレビ、モニター、スマートフォン、タブレット端末等の各種情報機器の表示装置として、液晶表示装置が広く利用されている。液晶表示装置のバックライトとしては、光源が液晶パネルの背面に配置される直下型方式、及び導光板方式の2種が採用されてきた。
【0003】
液晶表示装置の厚みの薄型化が積極的に進められる中で、薄型化に適した液晶表示装置として、導光板方式を採用したものが多数提案されてきた。その際、導光面における光源の配列形状等のイメージがモアレ(干渉縞)現象等に起因して残ることを抑制するために、面内輝度の均一性を向上させる観点から、種々の光拡散シートが使用されてきた経緯がある。
【0004】
近年では、同一画面内の各LED光源のON/OFFを個別にコントロールできるという利便性等から、液晶表示装置のバックライトとしては直下型方式が主流となっている。
【0005】
直下型バックライトを採用する場合、発光面においてLED(Light Emitting Diode)等の光源のイメージを消して面内輝度の均一性を上げるために、光拡散シートが使用される。光拡散シートは、通常、複数枚積層して使用され、積層枚数が多くなるに従い、表示画面における輝度の均一性が向上することが知られている。一方、光拡散シートを含む光学シートの枚数が増えるに従って、バックライトユニットを組み立てる際に、光学シートの取り扱いが煩雑になる。すなわち、光学性能の見地からは、バックライトユニットに用いる光学シートの積層構成を最適化することにより、所望の性能を得ることができるが、製造の見地からすれば、複数枚の光学シートの個々の取り扱い及びそれらの組み立てにおいて問題を生じる恐れがある。
【0006】
光学シートの枚数が増えることに伴う問題としては、例えば、光学シートの保護フィルムを除去する際に光学シートを損傷する危険が増加することに加えて、個々の光学シートから保護フィルムを除去する工程に必要な時間が増大することがある。また、個々の光学シートを液晶表示装置のディスプレイ枠内に挿入して光学シートの積層体を構成する工程に必要な時間も増大すると共に、この工程で光学シートが損傷を受ける可能性も高くなる。これらの問題は、良品率の低下つまり歩留まりの減少の要因となり、バックライトユニットの製造コストを増加させる。
【0007】
特許文献1には、ディスプレイ枠内に挿入する前に光学フィルムを結束するパッケージ化方法が開示されている。この結束によりフィルムの取り扱いを容易にし、ディスプレイ装置の組立に必要な工程数を減らし、フィルムを損傷する可能性を減少させ、歩留まりを増加させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5346066号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1には、輝度向上フィルムの貼り合わせによって、取り扱い性を向上させると共に、接着層の厚みを管理することによって、輝度の低下を抑えながら剥離強度を制御、又は剥離強度の低下を抑えながら輝度を制御することが開示されているが、拡散フィルムの貼り合わせに関して、性能の低下を抑制する対策は開示されていない。
【0010】
光拡散シートでは、輝度及び輝度均一性を向上させることは常に求められる課題であるが、バックライトユニット内で使用する光拡散シートの枚数を増やすことで輝度均一性が向上する一方、輝度は通常低下する傾向にある。また、取り扱う光拡散シートの枚数が増えれば、前述の通り、歩留まりが低下する傾向にある。
(【0011】以降は省略されています)

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