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公開番号2025087217
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201719
出願日2023-11-29
発明の名称光学素子
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250603BHJP(光学)
要約【課題】位相差の均一性を向上する光学素子を提供する。
【解決手段】パターン層と液晶層とを有する光学素子であって、前記パターン層は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、前記パターン層は、前記第1の面内に、第1の方向に配列された複数のドメインを有し、前記複数のドメインは、それぞれのドメイン内に、前記第1の方向に直交する第2の方向に配列された複数の凹部を有し、前記ドメインは、所定の数のドメインが集合したドメインユニットを形成し、前記パターン層は、前記第1の方向に前記ドメインユニットを複数有し、前記複数のドメインユニットの中には、ピッチが異なるドメインユニットが含まれ、ピッチが互いに異なる任意の1組のドメインユニットに関して、凹部の延在方向と前記第1の方向との成す角が同一であるドメイン同士を対比した際に、少なくとも1組のドメインユニットが所定の条件を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パターン層と液晶層とを有する光学素子であって、
前記パターン層は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、
前記液晶層は前記パターン層の前記第1の面上に形成され、
前記パターン層は、前記第1の面内に、第1の方向に配列された複数のドメインを有し、
前記複数のドメインは、それぞれのドメイン内に、前記第1の方向に直交する第2の方向に配列された複数の凹部を有し、
同一ドメイン内に含まれる複数の凹部は、凹部の延在方向と前記第1の方向との成す角が互いに同一であり、
前記ドメインは、所定の数のドメインが集合したドメインユニットを形成し、
前記パターン層は、前記第1の方向に前記ドメインユニットを複数有し、
前記複数のドメインユニットの中には、ピッチが異なるドメインユニットが含まれ、
ピッチが互いに異なる任意の1組のドメインユニットに関して、凹部の延在方向と前記第1の方向との成す角が同一であるドメイン同士を対比した際に、少なくとも1組のドメインユニットが下記の条件1を満たす、光学素子。
<条件1の前提条件>
ピッチが短いドメインユニットのピッチをP1、ピッチが長いドメインユニットのピッチをP2、ピッチが短いドメインユニットのドメインに含まれる凹部を第1の凹部、ピッチが長いドメインユニットのドメインに含まれる凹部を第2の凹部、第1の凹部の第1の方向における長さをW1、第2の凹部の第1の方向における長さをW2、第1の凹部の第2の方向における長さをL1、第2の凹部の第2の方向における長さをL2、第2の方向において隣接する第1の凹部の端部の間隔をS1、第2の方向において隣接する第2の凹部の端部の間隔をS2、と定義する。
<条件1>
W2/W1が0.45以上2.05以下
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記条件1において、W2/W1が0.75以上2.00以下である、請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記条件1を満たす1組のドメインユニットは、L2/L1が0.25以上4.00以下であり、S2/S1が0.25以上4.00以下である、請求項1に記載の光学素子。
【請求項4】
前記条件1を満たす1組のドメインユニットは、W1とW2との差分の絶対値が1000nm以下である、請求項1に記載の光学素子。
【請求項5】
前記条件1を満たす1組のドメインユニットは、それぞれのドメインユニットのドメインの数が同一である、請求項1に記載の光学素子。
【請求項6】
同一ドメインユニット内において第1の方向に隣接するドメインは、互いに接する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項7】
前記条件1において対比するドメインの少なくとも一方のドメインは、前記第2の方向に配列された複数の凹部からなる列状の凹部群を、前記第1の方向に2列以上有する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項8】
前記条件1において対比するドメインは、X/Yが0.01以上2.00以下である、請求項7に記載の光学素子。但し、「X」は、「一方のドメインの前記列状の凹部群の配列数/一方のドメインを含むドメインユニットのピッチ」であり、「Y」は、「他方のドメインの前記列状の凹部群の配列数/他方のドメインを含むドメインユニットのピッチ」である。
【請求項9】
前記第1の方向において隣接する列状の凹部群の間に隙間を有する、請求項7又は8に記載の光学素子。
【請求項10】
前記隙間/前記凹部の前記第1の方向における長さが、0.001以上0.5以下である、請求項9に記載の光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
光の偏光状態を変化させたり、光の進行方向を変化させたりするため、光学素子が用いられる技術分野がある。
【0003】
上述した光学素子は、例えば、調光装置に用いられている。
また、近年、個人認証及び車両の自動運転において、光センサーを備えた装置の開発が進んでいる。光センサーを備えた装置としては、顔認証装置、LiDAR(light detection and ranging)等が挙げられる。このような光センサーを備えた装置にも、光学素子が用いられる場合がある。
【0004】
光学素子の構成としては、所定のパターンを有するパターン層上に液晶層を備えた構成が知られている(特許文献1~2)。
【0005】
また、所定のパターンを有するパターン層上に液晶層を備えた光学素子において、液晶分子の配向ピッチが異なる領域を面内に有する光学素子が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開WO2018/038260号
特開2022-147451号公報
特表2019-536101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3の光学素子は、液晶分子の配向ピッチが異なる領域を面内に有することにより、効率的に回折される光の波長を面内で変化させることができる。しかし、特許文献3の光学素子は、面内の一部で理論的な光学特性が得られないケースが頻発した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記問題を解決するため研究した結果、面内の一部で理論的な光学特性が得られない原因が、液晶層の位相差が面内の一部で相違するためであることを突き止めた。より具体的には、液晶分子の配向ピッチが大きい領域では位相差が高くなる傾向があり、液晶分子の配向ピッチが小さい領域の位相差が低くなる傾向があることにより、液晶層の位相差が面内の一部で相違することを突き止めた。そして、本発明者らは、所定のパターンを有するパターン層上に液晶層を備え、かつ、液晶分子の配向ピッチが異なる領域を面内に有する光学素子において、位相差の均一性を向上し得る光学素子を完成した。
【0009】
本開示は、以下の[1]の光学素子を提供する。
[1] パターン層と液晶層とを有する光学素子であって、
前記パターン層は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、
前記液晶層は前記パターン層の前記第1の面上に形成され、
前記パターン層は、前記第1の面内に、第1の方向に配列された複数のドメインを有し、
前記複数のドメインは、それぞれのドメイン内に、前記第1の方向に直交する第2の方向に配列された複数の凹部を有し、
同一ドメイン内に含まれる複数の凹部は、凹部の延在方向と前記第1の方向との成す角が互いに同一であり、
前記ドメインは、所定の数のドメインが集合したドメインユニットを形成し、
前記パターン層は、前記第1の方向に前記ドメインユニットを複数有し、
前記複数のドメインユニットの中には、ピッチが異なるドメインユニットが含まれ、
ピッチが互いに異なる任意の1組のドメインユニットに関して、凹部の延在方向と前記第1の方向との成す角が同一であるドメイン同士を対比した際に、少なくとも1組のドメインユニットが下記の条件1を満たす、光学素子。
<条件1の前提条件>
ピッチが短いドメインユニットのピッチをP1、ピッチが長いドメインユニットのピッチをP2、ピッチが短いドメインユニットのドメインに含まれる凹部を第1の凹部、ピッチが長いドメインユニットのドメインに含まれる凹部を第2の凹部、第1の凹部の第1の方向における長さをW1、第2の凹部の第1の方向における長さをW2、第1の凹部の第2の方向における長さをL1、第2の凹部の第2の方向における長さをL2、第2の方向において隣接する第1の凹部の端部の間隔をS1、第2の方向において隣接する第2の凹部の端部の間隔をS2、と定義する。
<条件1>
W2/W1が0.45以上2.05以下
【発明の効果】
【0010】
本開示の光学素子は、所定のパターンを有するパターン層上に液晶層を備え、かつ、液晶分子の配向ピッチが異なる領域を面内に有する光学素子において、位相差の均一性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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