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公開番号
2025110593
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004514
出願日
2024-01-16
発明の名称
撮影装置、コンピュータプログラム、および、写真検証システム
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04L
9/10 20060101AFI20250722BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】写真画像の改ざん検知に使用する電子署名そのものの改ざんを防止する。
【解決手段】撮影装置2は、署名生成鍵200を記憶し、外部から送信されたデータを署名生成鍵200により暗号化した暗号文を電子署名51として出力する処理を実行するセキュアエレメント21を備える。撮影装置2が備える写真撮影部20は、イメージセンサー22を利用して写真画像50を撮影する処理と、写真画像50のハッシュ値を含む署名対象データを生成する処理と、署名対象データをセキュアエレメント21に送信し、写真画像50とセキュアエレメント21から得られた電子署名51を含む写真ファイル5を生成する処理を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
署名生成鍵を内部に記憶し、署名対象データを前記署名生成鍵で暗号化した暗号文を電子署名として生成するセキュアエレメントと、
イメージセンサーを利用して写真画像を撮影する処理と、前記写真画像のハッシュ値を含む前記署名対象データを生成する処理と、この前記署名対象データを前記セキュアエレメントに送信し、前記写真画像と前記セキュアエレメントから得られた電子署名を含む写真ファイルを生成する処理を実行する写真撮影部と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記写真撮影部は、イメージセンサーを利用して前記写真画像を撮影すると、前記写真画像に関する属性情報を含むメタデータを生成し、前記写真画像のハッシュ値に加えて、所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませ、前記メタデータを前記写真ファイルに含ませる、
ことを特徴とする請求項1に記載した撮影装置。
【請求項3】
前記写真撮影部は、撮影者情報を前記メタデータに含ませ、所定の前記属性情報として、前記撮影者情報を前記署名対象データに含ませる、
ことを特徴とする請求項2に記載した撮影装置。
【請求項4】
前記写真撮影部は、撮影日時情報と撮影位置情報を前記メタデータに含ませ、所定の前記属性情報として、前記撮影日時情報と前記撮影位置情報を前記署名対象データに含ませる、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載した撮影装置。
【請求項5】
イメージセンサーを利用して写真画像を撮影するステップaと、前記写真画像のハッシュ値を含む署名対象データを生成するステップbと、署名生成鍵を内部に記憶し、前記署名対象データを前記署名生成鍵で暗号化した暗号文を電子署名として生成するセキュアエレメントに前記署名対象データを送信し、前記写真画像と前記セキュアエレメントから得られた電子署名を含む写真ファイルを生成するステップcを、撮影装置のプロセッサに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記ステップaの後に実行するステップで、前記写真画像に関する属性情報を含む前記写真画像のメタデータを生成するステップa1を含み、前記ステップbにおいて、前記写真画像のハッシュ値に加えて所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませ、前記ステップcにおいて、前記メタデータを前記写真ファイルに含ませる、
ことを特徴とする請求項5に記載したコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記ステップa1において、撮影者情報を前記メタデータに含ませ、前記ステップbにおいて、所定の前記属性情報として、前記撮影者情報を前記署名対象データに含ませる、
ことを特徴とする請求項6に記載したコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記ステップa1において、撮影日時情報と撮影位置情報を前記メタデータに含ませ、前記ステップbにおいて、所定の前記属性情報として、前記撮影日時情報と前記撮影位置情報を前記署名対象データに含ませる、
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載したコンピュータプログラム。
【請求項9】
写真画像を撮影する撮影装置と、前記写真画像の信ぴょう性を検証する写真検証装置を含むシステムであって、
前記撮影装置は、署名生成鍵を内部に記憶し、署名対象データを前記署名生成鍵で暗号化した暗号文を電子署名として生成するセキュアエレメントと、イメージセンサーを利用して前記写真画像を撮影する処理と、前記写真画像のハッシュ値を含む前記署名対象データを生成する処理と、この前記署名対象データを前記セキュアエレメントに送信し、前記写真画像と前記セキュアエレメントから得られた電子署名を含む写真ファイルを生成する処理を実行する写真撮影部を備え、
前記写真検証装置は、前記写真ファイルが送信されると、前記署名生成鍵と対になる署名検証鍵を用いて前記写真ファイルの電子署名を復号する処理と、前記写真画像のハッシュ値を含む検証用署名対象データを生成する処理と、電子署名を復号した値と前記検証用署名対象データを比較して、前記写真ファイルの電子署名を検証する処理を実行する写真検証部を備えた、
ことを特徴とする写真検証システム。
【請求項10】
前記撮影装置が備える前記写真撮影部は、イメージセンサーを利用して前記写真画像を撮影すると、前記写真画像に関する属性情報を含む前記写真画像のメタデータを生成し、前記写真画像のハッシュ値に加えて、所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませ、前記メタデータを前記写真ファイルに含ませ、
前記写真検証装置が備える前記写真検証部は、前記写真画像に加えて、前記写真ファイルに含まれる前記メタデータの中から所定の前記属性情報を前記検証用署名対象データに含ませる、
ことを特徴とする請求項9に記載した写真検証システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、デジタルカメラなどの撮影装置を使用して撮影した写真画像の改ざんを検知する技術に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
画像編集ソフトの高機能化が進んだことを受けて、偽造写真を用いた不法行為が増えている。偽造写真を用いた代表的な不法行為にフェイクニュースがある。このため、デジタルカメラなどの撮影装置を使用して撮影した写真画像の改ざんを検知する技術が必要になっている。
【0003】
撮影装置を使用して撮影した写真画像などのデジタルコンテンツの改ざん防止に電子署名が使用されている。例えば、特許文献1で開示された発明では、工事現場で撮影した写真画像の改ざんを防止するため、工事現場に関するデータの改ざんを検知可能にする暗号化データを、工事現場で撮影した写真画像のメタデータに含ませている。
【0004】
また、近年では、デジタルコンテンツの出所や経緯を証明するための技術標準を制定する技術標準化団体(C2PA: The Coalition for Content Provenance and Authenticity)が設立されている。この標準化団体が定めた規定では、写真画像に固有IDを割り当て、編集履歴を管理している。さらに、この規定では、写真画像のメタデータおよび公開鍵証明書を合わせてサーバで管理する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-55705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願で開示する発明では、写真画像の改ざん検知に使用する電子署名そのものの改ざんを防止できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決する第1発明は、署名生成鍵を内部に記憶し、署名対象データを前記署名生成鍵で暗号化した暗号文を電子署名として生成するセキュアエレメントと、イメージセンサーを利用して写真画像を撮影する処理と、前記写真画像のハッシュ値を含む前記署名対象データを生成する処理と、この前記署名対象データを前記セキュアエレメントに送信し、前記写真画像と前記セキュアエレメントから得られた電子署名を含む写真ファイルを生成する処理を実行する写真撮影部とを備えたことを特徴とする撮影装置である。
第1発明に係る撮影装置は、前記写真画像の改ざん検知に使用する電子署名そのものの改ざんを防止するため、電子署名の生成に使用する前記署名生成鍵の管理に前記セキュアエレメントを用い、前記セキュアエレメントの内部で電子署名を生成するように構成されている。
第2発明は、第1発明に係る撮影装置において、前記写真撮影部は、イメージセンサーを利用して前記写真画像を撮影すると、前記写真画像に関する属性情報を含むメタデータを生成し、前記写真画像のハッシュ値に加えて、所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませ、前記メタデータを前記写真ファイルに含ませることを特徴とする。前記写真画像の信ぴょう性に係る所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませることで、前記写真画像の信ぴょう性に係る所定の前記属性情報の改ざんを検知できる。また、前記署名対象データに含ませる前記属性情報がわからないと前記署名対象データを生成できないので、電子署名の元になる前記署名対象データの改ざん防止効果も得られる。
第3発明は、第2発明の撮影装置において、前記写真撮影部は、撮影者情報を前記メタデータに含ませ、所定の前記属性情報として、前記撮影者情報を前記署名対象データに含ませることを特徴とする。撮影者情報の改ざんを検知できるように、前記署名対象データに含ませる前記属性情報を撮影者情報にすることが好適である。
第4発明は、第2発明または第3発明の撮影装置において、前記写真撮影部は、撮影日時情報と撮影位置情報を前記メタデータに含ませ、所定の前記属性情報として、前記撮影日時情報と前記撮影位置情報を前記署名対象データに含ませることを特徴とする。撮影日時情報と撮影位置情報の改ざんを検知できるように、前記署名対象データに含ませる前記属性情報を撮影日時情報と撮影位置情報にすることが好適である。
【0008】
上述した課題を解決する第5発明は、コンピュータプログラムに係る発明で、イメージセンサーを利用して写真画像を撮影するステップaと、前記写真画像のハッシュ値を含む署名対象データを生成するステップbと、署名生成鍵を内部に記憶し、前記署名対象データを前記署名生成鍵で暗号化した暗号文を電子署名として生成するセキュアエレメントに前記署名対象データを送信し、前記写真画像と前記セキュアエレメントから得られた電子署名を含む写真ファイルを生成するステップcを、撮影装置のプロセッサに実行させるコンピュータプログラムである。
第6発明は、第5発明に記載したコンピュータプログラムにおいて、前記ステップaの後に実行するステップで、前記写真画像に関する属性情報を含む前記写真画像のメタデータを生成するステップa1を含み、前記ステップbにおいて、前記写真画像のハッシュ値に加えて所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませ、前記ステップcにおいて、前記メタデータを前記写真ファイルに含ませることを特徴とする。
第7発明は、第6発明に記載したコンピュータプログラムにおいて、前記ステップa1において、撮影者情報を前記メタデータに含ませ、前記ステップbにおいて、所定の前記属性情報として、前記撮影者情報を前記署名対象データに含ませることを特徴とする。
第8発明は、第6発明または第7発明に記載したコンピュータプログラムにおいて、前記ステップa1において、撮影日時情報と撮影位置情報を前記メタデータに含ませ、前記ステップbにおいて、所定の前記属性情報として、前記撮影日時情報と前記撮影位置情報を前記署名対象データに含ませることを特徴とする。
【0009】
上述した課題を解決する第9発明は、システムに係る発明で、写真画像を撮影する撮影装置と、前記写真画像の信ぴょう性を検証する写真検証装置を含む写真検証システムである。
前記撮影装置は、署名生成鍵を内部に記憶し、署名対象データを前記署名生成鍵で暗号化した暗号文を電子署名として生成するセキュアエレメントと、イメージセンサーを利用して前記写真画像を撮影する処理と、前記写真画像のハッシュ値を含む前記署名対象データを生成する処理と、この前記署名対象データを前記セキュアエレメントに送信し、前記写真画像と前記セキュアエレメントから得られた電子署名を含む写真ファイルを生成する処理を実行する写真撮影部を備える。
前記写真検証装置は、前記写真ファイルが送信されると、前記署名生成鍵と対になる署名検証鍵を用いて前記写真ファイルの電子署名を復号する処理と、前記写真画像のハッシュ値を含む検証用署名対象データを生成する処理と、電子署名を復号した値と前記検証用署名対象データを比較して、前記写真ファイルの電子署名を検証する処理を実行する写真検証部を備える。
上述した課題を解決する第10発明は、第9発明の写真検証システムにおいて、前記撮影装置が備える前記写真撮影部は、イメージセンサーを利用して前記写真画像を撮影すると、前記写真画像に関する属性情報を含む前記写真画像のメタデータを生成し、前記写真画像のハッシュ値に加えて、所定の前記属性情報を前記署名対象データに含ませ、前記メタデータを前記写真ファイルに含ませ、前記写真検証装置が備える前記写真検証部は、前記写真画像に加えて、前記写真ファイルに含まれる前記メタデータの中から所定の前記属性情報を前記検証用署名対象データに含ませることを特徴とする。
上述した課題を解決する第11発明は、第10発明の写真検証システムにおいて、前記撮影装置が備える前記写真撮影部は撮影者情報を前記メタデータに含ませ、所定の前記属性情報として、前記撮影者情報を前記署名対象データに含ませ、前記写真検証装置が備える前記写真検証部は、前記写真ファイルの前記メタデータに含まれる前記撮影者情報を前記検証用署名対象データに含ませることを特徴とする。
上述した課題を解決する第12発明は、第10発明または第11発明の写真検証システムにおいて、前記撮影装置が備える前記写真撮影部は、撮影日時情報および撮影位置情報を前記メタデータに含ませ、所定の前記属性情報として、前記撮影日時情報および前記撮影位置情報を前記署名対象データに含ませ、前記写真検証装置が備える前記写真検証部は、前記写真ファイルの前記メタデータに含まれる前記撮影日時情報および前記撮影位置情報を前記検証用署名対象データに含ませることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願で開示する発明では、写真画像の改ざん検知に使用する電子署名の生成にセキュアエレメントを使用することで、電子署名そのものの改ざんを防止できるようにしている。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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