特許ウォッチ

公開番号2025082323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195551
出願日2023-11-17
発明の名称表示装置
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 5/64 20060101AFI20250522BHJP(電気通信技術)
要約【課題】表示映像の視認性の低下を抑制しつつ、ディスプレイ本体の画面角度をユーザの位置に応じて調整できる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、ディスプレイ本体と、前記ディスプレイ本体を支持して、前記ディスプレイ本体の画面角度を変更可能なスタンドと、前記ディスプレイ本体の周辺空間内にいるユーザの位置情報を検出するセンサと、検出された最新の前記位置情報に基づいて、前記スタンドを制御して前記画面角度を変更可能な制御部と、を備え、前記制御部は、過去に検出された前記位置情報の履歴に基づいて、前記周辺空間のなかで前記ユーザの利用頻度が閾値以上の領域である少なくとも一つの作業領域を特定し、前記最新の位置情報が前記少なくとも一つの作業領域の何れかに対応する場合、前記ディスプレイ本体が前記最新の位置情報に対応する目標作業領域を向くように、前記画面角度を変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ディスプレイ本体と、
前記ディスプレイ本体を支持して、前記ディスプレイ本体の画面角度を変更可能なスタンドと、
前記ディスプレイ本体の周辺空間内にいるユーザの位置情報を検出するセンサと、
検出された最新の前記位置情報に基づいて、前記スタンドを制御して前記画面角度を変更可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、
過去に検出された前記位置情報の履歴に基づいて、前記周辺空間のなかで前記ユーザの利用頻度が閾値以上の領域である少なくとも一つの作業領域を特定し、
前記最新の位置情報が前記少なくとも一つの作業領域の何れかに対応する場合、前記ディスプレイ本体が前記最新の位置情報に対応する目標作業領域を向くように、前記画面角度を変更する、
表示装置。
続きを表示（約 600 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記最新の位置情報が前記少なくとも一つの作業領域の何れにも対応しない場合、前記画面角度を変更せずに維持する、
請求項１に記載の表示装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記最新の位置情報が前記目標作業領域内の何れの位置に対応するかに関わらず、前記ディスプレイ本体が前記目標作業領域の中心位置を向くように、前記画面角度を変更する、
請求項１に記載の表示装置。
【請求項４】
前記周辺空間内にいる前記ユーザを判別する判別部を、更に備え、
前記制御部は、判別された前記ユーザ毎に、前記少なくとも一つの作業領域を特定して前記画面角度を変更する、
請求項１に記載の表示装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記周辺空間内に複数のユーザがいる場合、前記複数のユーザに夫々対応する複数の前記目標作業領域を特定し、前記複数の目標作業領域に基づいて一つの中間位置を特定し、前記ディスプレイ本体が前記中間位置を向くように前記画面角度を変更する、
請求項４に記載の表示装置。
【請求項６】
前記制御部は、ユーザが所定の入力装置から前記画面角度の調整指示を入力した場合、前記目標作業領域に対応する前記画面角度を前記調整指示に応じて補正する、
請求項１から５の何れかに記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、表示装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ディスプレイ本体の画面角度を自動的に変更可能な表示装置が知られている。例えば特許文献１に開示のテレビジョン装置は、２軸方向にそれぞれ姿勢を変更可能なディスプレイ本体を有する。コントローラは、ディスプレイ本体の表示映像を視聴するユーザが複数存在する場合、その中から特定した一人のターゲットユーザの移動に追従して、ディスプレイ本体の姿勢を変化させる。この追従モードは、例えば開始されてから所定時間が経過した場合や、予め設定された所定時刻になった場合に、解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－３２４９５２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示の手法では、上述のように所定時間が経過した場合や所定時刻になった場合には、ターゲットユーザの移動中であっても追従モードが解除されて、ディスプレイ本体の姿勢が固定される。そうすると、ユーザの位置とディスプレイ本体の画面角度とに齟齬が生じて、表示映像の視認性が低下するおそれがある。また、ディスプレイ本体の姿勢が常にターゲットユーザの移動に追従すると、ディスプレイ本体の画面角度が安定しないため、表示映像の視認性が低下するおそれがある。
【０００５】
本開示の一態様は、表示映像の視認性の低下を抑制しつつ、ディスプレイ本体の画面角度をユーザの位置に応じて調整できる表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一態様は、ディスプレイ本体と、前記ディスプレイ本体を支持して、前記ディスプレイ本体の画面角度を変更可能なスタンドと、前記ディスプレイ本体の周辺空間内にいるユーザの位置情報を検出するセンサと、検出された最新の前記位置情報に基づいて、前記スタンドを制御して前記画面角度を変更可能な制御部と、を備え、前記制御部は、過去に検出された前記位置情報の履歴に基づいて、前記周辺空間のなかで前記ユーザの利用頻度が閾値以上の領域である少なくとも一つの作業領域を特定し、前記最新の位置情報が前記少なくとも一つの作業領域の何れかに対応する場合、前記ディスプレイ本体が前記最新の位置情報に対応する目標作業領域を向くように、前記画面角度を変更する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
表示装置の正面図である。
第一実施形態に係る表示装置の電気的構成を示すブロック図である。
表示装置のスイベル動作を示す平面図である。
第一実施形態に係る位置情報テーブルの全体を示す図である。
第一実施形態に係る画面角度変更処理を示すフローチャートである。
第一実施形態に係る表示装置の周辺空間とユーザの作業領域を説明するための平面図である。
第一実施形態に係る学習後の位置情報テーブルの一部を示す図である。
第一実施形態に係る学習後の位置情報テーブルの一部を示す図である。
第一実施形態に係る画面角度の変更を説明するための平面図である。
第一実施形態に係る画面角度の変更を説明するための平面図である。
第二実施形態に係る表示装置の電気的構成を示すブロック図である。
第二実施形態に係る表示装置の周辺空間とユーザの作業領域を説明するための平面図である。
第三実施形態に係る位置情報テーブルの全体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【０００９】
［第一実施形態］
第一実施形態に係る表示装置１００の構成を説明する。図１は、表示装置１００の正面図である。図２は、第一実施形態に係る表示装置１００の電気的構成を示すブロック図である。図３は、表示装置１００のスイベル動作を示す平面図である。図４は、第一実施形態に係る位置情報テーブル４００の全体を示す図である。
【００１０】
図１に例示する表示装置１００は、放送局等から配信された映像を受信及び再生可能なテレビジョン装置である。表示装置１００は、ディスプレイ本体１０１、スタンド１０２、センサ１０３、スピーカ１０４等を備える。ディスプレイ本体１０１は、例えば液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ、量子ドットディスプレイ等で構成される。
（【００１１】以降は省略されています）

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