特許ウォッチ

公開番号2025110715
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004703
出願日2024-01-16
発明の名称電気掃除機
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A47L 9/28 20060101AFI20250722BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】集塵部から塵埃を廃棄する際に塵埃がこぼれ落ちて室内を汚すという不具合を抑制できる電気掃除機を提供すること。
【解決手段】塵埃を含む空気を吸引口から吸引する吸引部と、集塵部と、を具備する電気掃除機であって、吸引部は、流出口と、吸引口と流出口とを連通させる連通路と、塵埃量検知部とを備え、集塵部は、流出口から塵埃を含む空気を流入させる流入口を有し、塵埃量検知部は、連通路の内面に設けられた距離センサと、流出口および流入口を介して集塵部内に溜まった塵埃と距離センサとの距離を測定し、集塵部内の塵埃の量を検知する測定部とを有する電気掃除機。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
塵埃を含む空気を吸引口から吸引する吸引部と、集塵部と、を具備する電気掃除機であって、
前記吸引部は、流出口と、前記吸引口と前記流出口とを連通させる連通路と、塵埃量検知部とを備え、
前記集塵部は、前記流出口から塵埃を含む空気を流入させる流入口を有し、
前記塵埃量検知部は、前記連通路の内面に設けられた距離センサと、前記流出口および前記流入口を介して前記集塵部内に溜まった塵埃と前記距離センサとの距離を測定し、前記集塵部内の塵埃の量を検知する測定部とを有する電気掃除機。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記距離センサが、光センサまたは超音波センサである、請求項１に記載の電気掃除機。
【請求項３】
前記光センサは、前記連通路の内面に設けられ前記流出口および前記流入口を介して前記集塵部内へ発光する発光部と、前記集塵部内で反射された反射光を受光する受光部とを有し、
前記測定部は、前記発光部にて発光された光と前記受光部にて受光された光とに基づいて、前記集塵部内の塵埃の量を検知する、請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項４】
塵埃量報知部をさらに具備し、
前記測定部は、発光された光と受光された光とに基づいて前記集塵部内に溜まった塵埃と前記発光部または前記受光部との間の直線距離を測定値として測定し、前記測定値に基づいて塵埃量報知部に信号を送信する、請求項３に記載の電気掃除機。
【請求項５】
前記測定部は、前記測定値と所定値との比較に基づいて塵埃量報知部に信号を送信する、請求項４に記載の電気掃除機。
【請求項６】
塵埃量報知部は、前記測定部からの信号に基づいて点灯または点滅するインジケータを有する、請求項５に記載の電気掃除機。
【請求項７】
前記集塵部は前記吸引部に対して着脱可能であり、前記集塵部が前記吸引部に装着されている状態において、前記流出口および前記流入口が、前記発光部が配置された前記連通路の内面に向かって開口している、請求項３～６のいずれか１つに記載の電気掃除機。
【請求項８】
前記集塵部が、塵埃を捕捉する集塵パックが内部にセットされる集塵容器を有し、
前記集塵容器が、前記吸引部に着脱可能である、請求項７に記載の電気掃除機。
【請求項９】
前記集塵容器は、前記流入口の周縁に設けられた筒状リブを有し、
前記筒状リブは、外周面に突起部を有し、
前記集塵パックが前記集塵容器の内部にセットされた状態において、前記筒状リブの先端が前記集塵パックの塵埃導入口に挿入されて前記集塵パックの内部に突出し、前記突起部が前記集塵パックの前記塵埃導入口の周縁に当接する、請求項８に記載の電気掃除機。
【請求項１０】
前記測定部は、前記吸引部の駆動開始から所定時間が経過した後の前記集塵部内の塵埃の量を検知する、請求項７に記載の電気掃除機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の集塵パック式の電気掃除機として、特許文献１には、集塵パックがセットされる集塵部と、吸引力に応答して回転する風車と、風車の回転力により回転して電圧を発生する発電機と、集塵部満杯検出モニタとを備えた電気掃除機が開示されている。この電機掃除機の集塵部満杯検出モニタは、発電機の発生電圧が予め設定した基準値よりも低下したか否かを検知する電圧検知部と、この電圧検知部が基準値よりも低い発生電圧を検知したときに集塵部にゴミがほぼ満杯になったことを報知する報知部とからなる。この電気掃除機によれば、集塵パックが満杯になることで通風路が塞がって通風量が低下し、それによって風車の回転数が低下して発生電圧が低下すると、集塵部が満杯であることを集塵部満杯検出モニタが使用者に知らせることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平７－１４３９５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の電気掃除機の場合、通風量が急激に低下するのは、集塵パックの塵埃流入口が集塵パック内に溜まった塵埃によって完全に塞がってからである。しかしながらこの状態では、集塵パックの塵埃流入口から塵埃が溢れ出ているため、集塵パックを交換する際に塵埃がこぼれ落ちて集塵部や室内が汚れてしまう。
【０００５】
本発明は、以上のような事情を考慮してなされた電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、塵埃を含む空気を吸引口から吸引する吸引部と、集塵部と、を具備する電気掃除機であって、
前記吸引部は、流出口と、前記吸引口と前記流出口とを連通させる連通路と、塵埃量検知部とを備え、
前記集塵部は、前記流出口から塵埃を含む空気を流入させる流入口を有し、
前記塵埃量検知部は、前記連通路の内面に設けられた距離センサと、前記流出口および前記流入口を介して前記集塵部内に溜まった塵埃と前記距離センサとの距離を測定し、前記集塵部内の塵埃の量を検知する測定部とを有する電気掃除機を提供する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の電気掃除機によれば、集塵部の塵埃流入口から塵埃が溢れ出る前に、塵埃量検知部によって集塵部が塵埃で概ね満杯であることを検知できるため、集塵部から塵埃を廃棄する際に塵埃がこぼれ落ちて室内を汚すという不具合を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の第１実施形態の電気掃除機を示す斜視図である。
第１実施形態の電気掃除機における掃除機本体の駆動状態の説明図である。
第１実施形態の電気掃除機における吸引部を下方から見た斜視図である。
第１実施形態の電気掃除機における集塵部を示す斜視図である。
第１実施形態の電気掃除機における集塵部から満杯の集塵パックを廃棄する状態を示す説明図である。
図４の集塵部内にセットされる使用前の集塵パックの平面図である。
図６Ａの集塵パックの左側面図である。
第１実施形態の変形例の電気掃除機における集塵部の部分拡大断面図である。
第２実施形態の電気掃除機における掃除機本体の駆動状態の説明図である。
第３実施形態の電気掃除機における掃除機本体を示す説明図である。
第４実施形態の電気掃除機を示す前方斜め左上から見た斜視図である。
第４実施形態の電気掃除機における掃除機本体の駆動状態の説明図である。
第５実施形態の電気掃除機における掃除機本体の駆動状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を用いて本発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、本発明を限定するものと解されるべきではない。
【００１０】
（第１実施形態）
図１は本発明の第１実施形態の電気掃除機１を示す斜視図である。この電気掃除機１は、掃除機本体１１を有し、掃除機本体１１は、延長管(図示せず)を介して吸込口体（図示せず）と接続され、組み立てられてなるスティック型のコードレス電気掃除機である。この電気掃除機１は、延長管を介さずに、掃除機本体１１に吸込口体を直接接続してハンディ型として使用することもできる。なお、この電気掃除機１は、掃除機本体１１に特徴を有するため、以下では掃除機本体１１について説明し、延長管吸込口体についての説明を省略する。
（【００１１】以降は省略されています）

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