TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214573
出願日2023-12-20
発明の名称光学素子
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02B 1/00 20060101AFI20250625BHJP(光学)
要約【課題】光の透過方向に複数の遮光膜で挟まれた領域を検査することができる、技術を提供する。
【解決手段】光学素子は、第1光の透過方向から見て、前記第1光の一部を透過する透過領域と、前記第1光の別の一部を遮る遮光領域と、を有する。光学素子は、前記遮光領域を形成する遮光膜を、前記第1光の透過方向に間隔をおいて複数有する。前記透過領域は、前記遮光領域よりも、前記第1光の透過率(T1)と、前記第1光とは異なる波長を有する第2光の透過率(T2)との両方が高い。前記遮光領域は、前記第1光の透過方向から見て、複数の前記遮光膜が重なる領域を有する。前記遮光領域は、最も多くの前記遮光膜が重なる領域において(T2/T1)が100以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1光の透過方向から見て、前記第1光の一部を透過する透過領域と、前記第1光の別の一部を遮る遮光領域と、を有する、光学素子であって、
前記遮光領域を形成する遮光膜を、前記第1光の透過方向に間隔をおいて複数有し、
前記透過領域は、前記遮光領域よりも、前記第1光の透過率(T1)と、前記第1光とは異なる波長を有する第2光の透過率(T2)との両方が高く、
前記遮光領域は、前記第1光の透過方向から見て、複数の前記遮光膜が重なる領域を有し、
前記遮光領域は、最も多くの前記遮光膜が重なる領域において(T2/T1)が100以上である、光学素子。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第1光は可視光であって、前記第1光の透過率(T1)は400nm~700nmにおける平均透過率であり、
前記第2光は赤外光であって、前記第2光の透過率(T2)は800nm~2500nmの範囲のうち、50nm以上の所望の波長域における平均透過率である、請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
複数の前記遮光膜は、それぞれ、前記第1光の透過方向に複数の透明部材で挟まれている、請求項1又は2に記載の光学素子。
【請求項4】
複数の前記透明部材は、それぞれ、ガラス又は樹脂で形成される、請求項3に記載の光学素子。
【請求項5】
複数の前記透明部材は、それぞれ、ガラスで形成される、請求項3に記載の光学素子。
【請求項6】
複数の前記遮光膜は、それぞれ、Fe



を3.0質量%以上含む黒色ガラスで形成される、請求項1または2に記載の光学素子。
【請求項7】
複数の前記遮光膜は、それぞれ、前記第1光の透過方向に複数の透明部材で挟まれており、
複数の前記透明部材は、それぞれ、ガラスで形成され、
複数の前記遮光膜は、それぞれ、Fe



を3.0質量%以上含む黒色ガラスで形成される、請求項1または2に記載の光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の光学ユニットは、透明な第1の基板と、透明な第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間の凸部の周囲を充填する黒色樹脂によって構成される絞りと、を備える。第1の基板と第2の基板は、透明なガラス基板又は透明な樹脂基板である。特許文献1に記載の光学ユニットは、絞りと同じ構成の第2の絞りを備える。第2の絞りも、黒色樹脂によって構成される。
【0003】
特許文献2には、可視光を遮光し、赤外光を透過する樹脂材料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/176704号
国際公開第2016/098810号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来から、特許文献1に記載の如く、光の透過方向に間隔をおいて複数の遮光膜を有する光学素子が知られている。光学素子は、光の透過方向から見て、複数の遮光膜が重なる領域を有する。この領域は、複数の遮光膜で挟まれている。それゆえ、この領域は、検査用の光が届き難く、欠陥の検査が困難であった。欠陥は、例えばクラックを含む。
【0006】
本開示の一実施形態は、光の透過方向に複数の遮光膜で挟まれた領域を検査することができる、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る光学素子は、第1光の透過方向から見て、前記第1光の一部を透過する透過領域と、前記第1光の別の一部を遮る遮光領域と、を有する。光学素子は、前記遮光領域を形成する遮光膜を、前記第1光の透過方向に間隔をおいて複数有する。前記透過領域は、前記遮光領域よりも、前記第1光の透過率(T1)と、前記第1光とは異なる波長を有する第2光の透過率(T2)との両方が高い。前記遮光領域は、前記第1光の透過方向から見て、複数の前記遮光膜が重なる領域を有する。前記遮光領域は、最も多くの前記遮光膜が重なる領域において(T2/T1)が100以上である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、最も多くの前記遮光膜が重なる領域において(T2/T1)が100以上であるので、第2光を用いて光の透過方向に複数の領域で挟まれた領域を検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1(A)は一実施形態に係る光学素子の平面図であり、図1(B)は図1(A)のB-B線に沿った断面図である。
図2(A)は第1変形例に係る光学素子の平面図であり、図2(B)は図2(A)のB-B線に沿った断面図である。
図3(A)は第2変形例に係る光学素子の平面図であり、図3(B)は図3(A)のB-B線に沿った断面図である。
図4は、黒色ガラスで構成される遮光膜の透過スペクトルの一例を示す図である。
図5は、透明なガラス粉末と黒色顔料を含むペーストを焼成してなる遮光膜の透過スペクトルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。数値範囲は、四捨五入した範囲を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

AGC株式会社
光学素子
10日前
AGC株式会社
ガラス構造体
3日前
AGC株式会社
合わせガラス
10日前
AGC株式会社
研磨装置及び研磨方法
26日前
AGC株式会社
潤滑油基油、潤滑油組成物
20日前
AGC株式会社
樹脂組成物及びその成形体
12日前
AGC株式会社
光学異方性体、光学フィルタ
1か月前
AGC株式会社
組成物、稠密シート及びその製造方法
20日前
AGC株式会社
光学素子の製造方法、及び光学素子の製造装置
26日前
AGC株式会社
検査装置、プログラム、検査方法および生産方法
17日前
AGC株式会社
検査システム、検査装置、検査方法および生産方法
5日前
AGC株式会社
分類装置、分類方法、プログラム及び学習済みモデル
10日前
AGC株式会社
分類装置、分類方法、プログラム及び学習済みモデル
10日前
AGC株式会社
分類装置、分類方法、プログラム及び学習済みモデル
12日前
AGC株式会社
硬化性組成物の品質評価方法、及び硬化性組成物の出荷管理方法
6日前
AGC株式会社
合わせガラス、車両用合わせガラス、及び車両フロントガラス用合わせガラス
24日前
AGC株式会社
粘着剤組成物、粘着剤、貼付材、表面保護フィルム、光学部材、及び電子部材
13日前
AGC株式会社
粘着剤組成物、粘着剤、貼付材、表面保護フィルム、光学部材、及び電子部材
13日前
AGC株式会社
ハロゲン化アルケンの製造方法
19日前
AGC株式会社
含フッ素共重合体組成物及びその製造方法、並びに、架橋物組成物及びその製造方法
26日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール設計システム、太陽電池モジュールの設計方法、及びプログラム
5日前
AGC株式会社
ガラス板用合紙、ガラス板積層体、ガラス板梱包体、及びガラス板用合紙の製造方法
1か月前
AGC株式会社
導電膜付きガラス基板積層体及びその製造方法、電磁波制御部材、並びに周波数選択板
24日前
AGC株式会社
封着パッケージ及び有機エレクトロルミネセンス素子
1か月前
AGC株式会社
反射型マスクブランク、反射型マスク、反射型マスクブランクの製造方法、及び反射型マスクの製造方法
27日前
AGC株式会社
組成物の製造方法、オキシアルキレン重合体の製造方法、硬化性組成物の製造方法、及び硬化物の製造方法
5日前
AGC株式会社
高周波デバイス用ガラス基板と高周波デバイス用回路基板
13日前
個人
老眼改善メガネ
20日前
株式会社シグマ
光学系
13日前
カンタツ株式会社
光学系
今日
日本精機株式会社
表示装置
5日前
日本精機株式会社
表示装置
5日前
個人
眼鏡
1か月前
個人
眼鏡
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
10日前
株式会社シグマ
ズームレンズ
1か月前
続きを見る