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公開番号
2025117905
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012885
出願日
2024-01-31
発明の名称
光学素子の製造方法、及び光学素子の製造装置
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250805BHJP(光学)
要約
【課題】位相差板の曲げ加工に起因するリタデーションのばらつきを低減する、技術を提供する。
【解決手段】光学素子の製造方法は、第1型と第2型とを準備することと、前記第1型の第1凹部に3次元構造物の曲面を前記第2型に向けて前記3次元構造物を収容することと、前記第1型と前記第2型とで位相差板を挟むことと、前記第2型で前記位相差板を加熱することと、前記第2型で加熱した前記位相差板の一部を前記3次元構造物の前記曲面に沿って曲げ加工することと、を有する。平面視で前記位相差板の室温における貯蔵弾性率は、180°周期で変化する。前記第2型は、第1加熱領域と第2加熱領域とを180°周期で有する。前記第1加熱領域の加熱温度(℃)が、前記第2加熱領域の加熱温度(℃)の80%~97%である。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
液晶層を有する位相差板と、接着層と、前記接着層を介して前記位相差板と対向する曲面を有する3次元構造物とを備える光学素子を製造する、光学素子の製造方法であって、
第1凹部が形成される第1平面を有する第1型と、前記第1型の前記第1平面と対向する第2平面を有する第2型と、を準備することと、
前記第1型の前記第1凹部に、前記3次元構造物の前記曲面を前記第2型に向けて前記3次元構造物を収容することと、
前記第1型と前記第2型とで前記位相差板を挟むことと、
前記第2型で前記位相差板を加熱することと、
前記第2型で加熱した前記位相差板の一部を前記3次元構造物の前記曲面に沿って曲げ加工することと、
を有し、
平面視で前記位相差板の室温における貯蔵弾性率は、180°周期で変化し、
前記第2型は、平面視で前記第1型の前記第1凹部と重なる領域に、前記位相差板の前記貯蔵弾性率が最小の部分に接する第1加熱領域と、前記位相差板の前記貯蔵弾性率が最大の部分に接する第2加熱領域とを180°周期で有し、
前記第1加熱領域の加熱温度(℃)が、前記第2加熱領域の加熱温度(℃)の80%~97%である、光学素子の製造方法。
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【請求項2】
前記第2型は、前記第1加熱領域を加熱する加熱器と、前記第2加熱領域を加熱する加熱器とを別々に有し、前記第1加熱領域を前記第2加熱領域と同一の平面に有する、請求項1に記載の光学素子の製造方法。
【請求項3】
前記第2型は、前記第1加熱領域と前記第2加熱領域の両方を加熱する加熱器と、前記第1加熱領域と前記第2加熱領域に温度差を形成する断熱層と、を有する、請求項1に記載の光学素子の製造方法。
【請求項4】
前記位相差板は、前記液晶層として、1/2波長板と1/4波長板を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法。
【請求項5】
前記位相差板は、前記1/2波長板と前記1/4波長板との間に垂直配向液晶層を有する、請求項4に記載の光学素子の製造方法。
【請求項6】
液晶層を有する位相差板と、接着層と、前記接着層を介して前記位相差板と対向する曲面を有する3次元構造物とを備える光学素子を製造する、光学素子の製造装置であって、
第1凹部が形成される第1平面を有する第1型と、前記第1型の前記第1平面と対向する第2平面を有する第2型と、を備え、
前記第1凹部は、前記3次元構造物の前記曲面を前記第2型に向けて、前記3次元構造物を収容し、
前記第1型と前記第2型とは前記位相差板を挟んで配置され、
前記第2型は、前記位相差板を加熱する加熱器を有し、
前記製造装置は、前記第2型で加熱した前記位相差板の一部を前記3次元構造物の前記曲面に沿って曲げ加工すべく、前記位相差板に応力を印可する応力印加部を有し、
平面視で前記位相差板の室温における貯蔵弾性率は、180°周期で変化し、
前記第2型は、平面視で前記第1型の前記第1凹部と重なる領域に、前記位相差板の前記貯蔵弾性率が最小の部分に接する第1加熱領域と、前記位相差板の前記貯蔵弾性率が最大の部分に接する第2加熱領域とを180°周期で有し、
前記第1加熱領域の加熱温度(℃)が、前記第2加熱領域の加熱温度(℃)の80%~97%である、光学素子の製造装置。
【請求項7】
前記第2型は、前記第1加熱領域を加熱する加熱器と、前記第2加熱領域を加熱する加熱器とを別々に有し、前記第1加熱領域を前記第2加熱領域と同一の平面に有する、請求項6に記載の光学素子の製造装置。
【請求項8】
前記第2型は、前記第1加熱領域と前記第2加熱領域の両方を加熱する加熱器と、前記第1加熱領域と前記第2加熱領域に温度差を形成する断熱層と、を有する、請求項6に記載の光学素子の製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学素子の製造方法、及び光学素子の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の光学レンズは、位相差体を有する。位相差体は、フィルム又はコーティングである。コーティング材料は、例えば液晶ポリマーである。フィルム材料は、開示されていない。位相差体は、例えば1/4波長板である。
【0003】
特許文献2には、モールドの凹凸パターンを転写するための光硬化性組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2019-534484号公報
特許第5978761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フィルム状の位相差板は、接着層を介して3次元構造物の曲面に接着される。位相差板と接着層と3次元構造部とで、光学素子が構成される。光学素子の製造方法は、3次元構造物の曲面に沿って位相差板を曲げ加工する工程を有する。
【0006】
フィルム状の位相差板が液晶層を含むことがある。液晶層は、液晶分子を有する。液晶層は、液晶分子の長軸方向に伸ばし難く、液晶分子の短軸方向に伸ばし易い。それゆえ、位相差板を曲げ加工することで、厚みがばらつき、リタデーションがばらつくことがあった。
【0007】
本開示の一態様は、位相差板の曲げ加工に起因するリタデーションのばらつきを低減する、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る光学素子の製造方法は、液晶層を有する位相差板と、接着層と、前記接着層を介して前記位相差板と対向する曲面を有する3次元構造物とを備える光学素子を製造する。前記製造方法は、第1凹部が形成される第1平面を有する第1型と、前記第1型の前記第1平面と対向する第2平面を有する第2型と、を準備することと、前記第1型の前記第1凹部に、前記3次元構造物の前記曲面を前記第2型に向けて前記3次元構造物を収容することと、前記第1型と前記第2型とで前記位相差板を挟むことと、前記第2型で前記位相差板を加熱することと、前記第2型で加熱した前記位相差板の一部を前記3次元構造物の前記曲面に沿って曲げ加工することと、を有する。平面視で前記位相差板の室温における貯蔵弾性率は、180°周期で変化する。前記第2型は、平面視で前記第1型の前記第1凹部と重なる領域に、前記位相差板の前記貯蔵弾性率が最小の部分に接する第1加熱領域と、前記位相差板の前記貯蔵弾性率が最大の部分に接する第2加熱領域とを180°周期で有する。前記第1加熱領域の加熱温度(℃)が、前記第2加熱領域の加熱温度(℃)の80%~97%である。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、第2型で所望の温度分布に加熱した位相差板を曲げ加工することで、位相差板の厚みのばらつきを低減でき、リタデーションのばらつきを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1(A)は一実施形態に係る位相差板と3次元構造物と接着層を示す断面図であり、図1(B)は一実施形態に係る光学素子の断面図であり、図1(C)は図1(B)に示す光学素子の平面図である。
図2(A)は透明基材と配向層の一例を示す斜視図であり、図2(B)は図2(A)に示す配向層によって配向された液晶分子の一例を示す斜視図である。
図3は、位相差板の変形例を示す断面図である。
図4は、位相差板の貯蔵弾性率の異方性の一例を示す平面図である。
図5は、第1型の一例を示す平面図である。
図6は、第2型の一例を示す平面図である。
図7は、図5及び図6に示すθ4方向及びθ8方向に沿った断面図であって、(A)は位相差板の設置の一例を示す断面図であり、(B)は位相差板の加熱の一例を示す断面図であり、(C)は位相差板の曲げ加工の一例を示す断面図である。
図8は、図5及び図6に示すθ2方向及びθ6方向に沿った断面図であって、(A)は位相差板の加熱の一例を示す断面図であり、(B)は位相差板の加熱の一例を示す断面図であり、(C)は位相差板の曲げ加工の一例を示す断面図である。
図9は、例1~例3で作製した光学素子のリタデーションのばらつきを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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