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公開番号2025111279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005603
出願日2024-01-17
発明の名称情報処理装置及び情報処理方法
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類C08F 14/18 20060101AFI20250723BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】バッチ間又は工程間の影響を加味した推定を行う。
【解決手段】情報処理装置は、樹脂の重合条件の指標を含む製造条件のうち、第nバッチの重合工程である第n重合工程の製造条件である第n製造条件を取得する製造条件取得部と、第nバッチより後の第mバッチの確認工程において確認される品質指標の目標値を取得する目標値取得部と、バッチ毎の、製造条件と品質指標と、の対応関係を示す対応情報に対して、目標値取得部が取得する目標値と、製造条件取得部が取得する第n製造条件とを与える製造情報提供部と、第n製造条件と目標値とが与えられた対応情報から出力される第m製造条件を、第mバッチの重合工程の製造条件の推定結果として取得する結果取得部と、結果取得部が取得する推定結果を提示する提示部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理装置であって、
前記樹脂の重合条件の指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件である第n製造条件を取得する製造条件取得部と、
前記第nバッチより後の第m(mはnより大きい自然数)バッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得する目標値取得部と、
バッチ毎の、前記製造条件と前記品質指標と、の対応関係を示す対応情報に対して、前記目標値取得部が取得する前記目標値と、前記製造条件取得部が取得する前記第n製造条件とを与える製造情報提供部と、
前記第n製造条件と前記目標値とが与えられた前記対応情報から出力される前記第m製造条件を、前記第mバッチの前記重合工程の製造条件の推定結果として取得する結果取得部と、
前記結果取得部が取得する前記推定結果を提示する提示部と、
を備える情報処理装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記製造条件取得部は、前記第1工程における前記重合工程のモノマー転化率のばらつき、固形分含量、及び粘度のいずれか1以上の指標を含む製造条件のうち、前記第nバッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件1である第n製造条件1を取得し、
前記目標値取得部は、前記第nバッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得し、
前記製造情報提供部は、前記製造条件1と、前記第2工程における前記濃度調整工程の製造条件の指標を含む製造条件2と、前記品質指標と、の対応関係を示す第2対応情報に対して、前記目標値取得部が取得する前記目標値と、前記製造条件取得部が取得する前記第n製造条件1とを与え、
前記結果取得部は、前記第n製造条件1と前記目標値とが与えられた前記第2対応情報から出力される前記製造条件2である第n製造条件2を、前記第nバッチの前記第2工程における前記濃度調整工程の前記製造条件2の推定結果として取得する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理装置であって、
前記第1工程における前記重合工程のモノマー転化率のばらつき、固形分含量、及び粘度のいずれか1以上の指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件1である第n製造条件1を取得する製造条件取得部と、
前記第nバッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得する目標値取得部と、
前記製造条件1と、前記第2工程における前記濃度調整工程の製造条件の指標を含む製造条件2と、前記品質指標と、の対応関係を示す第2対応情報に対して、前記目標値取得部が取得する前記目標値と、前記製造条件取得部が取得する前記第n製造条件1とを与える製造情報提供部と、
前記第n製造条件1と前記目標値とが与えられた前記第2対応情報から出力される前記製造条件2である第n製造条件2を、前記第nバッチの前記第2工程における前記濃度調整工程の前記製造条件2の推定結果として取得する結果取得部と、
前記結果取得部が取得する前記推定結果を提示する提示部と、
を備える情報処理装置。
【請求項4】
前記製造工程とは、前記フッ素樹脂を溶液重合により製造するための工程であって、
前記第2工程には、濾過工程が含まれ、
前記品質指標には、固形分含量、粘度、濁度、及び分子量のいずれか1以上が含まれる
請求項1または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記製造工程とは、前記フッ素樹脂を乳化重合により製造するための工程であって、
前記品質指標には、固形分含量、及び残モノマー濃度のいずれか1以上が含まれる
請求項1または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理方法であって、
前記樹脂の重合条件の指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件である第n製造条件を取得することと、
前記第nバッチより後の第m(mはnより大きい自然数)バッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得することと、
バッチ毎の、前記製造条件と前記品質指標と、の対応関係を示す対応情報に対して、取得された前記目標値と、取得された前記第n製造条件とを与えることと、
前記第n製造条件と前記目標値とが与えられた前記対応情報から出力される前記第m製造条件を、前記第mバッチの前記重合工程の製造条件の推定結果として取得することと、
取得された前記推定結果を提示することと、
を含む情報処理方法。
【請求項7】
重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理方法であって、
前記第1工程における前記重合工程のモノマー転化率のばらつきの指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件1である第n製造条件1を取得することと、
前記第nバッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得することと、
前記製造条件1と、前記第2工程における前記濃度調整工程の製造条件の指標を含む製造条件2と、前記品質指標と、の対応関係を示す第2対応情報に対して、取得された前記目標値と、取得された前記第n製造条件1とを与えることと、
前記第n製造条件1と前記目標値とが与えられた前記第2対応情報から出力される前記製造条件2である第n製造条件2を、前記第nバッチの前記第2工程における前記濃度調整工程の前記製造条件2の推定結果として取得することと、
取得された前記推定結果を提示することと、
を含む情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、いわゆるバッチ生産方式によって、複数の工程を経て樹脂などを製造する製造工程がある。このような製造工程について、ある製造条件における製造結果を推定することができれば好ましい。製造結果の推定について、例えば、特許文献1に記載の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-080701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッチ生産方式において、前バッチの製造工程における製造状況が、次バッチの製造結果に影響を与える場合がある。換言すれば、バッチ生産方式においては、前後バッチ間の製造環境の変化が、製造結果に影響を与える場合がある。また、複数の工程を含む生産においては、同一バッチであっても、前後工程間の製造環境の変化が、製造結果に影響を与える場合がある。
しかしながら、従来の技術では、バッチ間又は同一バッチにおける工程間の影響については充分に検討されていなかった。
【0005】
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、バッチ間又は同一バッチにおける工程間の影響を加味した推定を行うことができる情報処理装置及び情報処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理装置であって、前記樹脂の重合条件の指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件である第n製造条件を取得する製造条件取得部と、前記第nバッチより後の第m(mはnより大きい自然数)バッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得する目標値取得部と、バッチ毎の、前記製造条件と前記品質指標と、の対応関係を示す対応情報に対して、前記目標値取得部が取得する前記目標値と、前記製造条件取得部が取得する前記第n製造条件とを与える製造情報提供部と、前記第n製造条件と前記目標値とが与えられた前記対応情報から出力される前記第m製造条件を、前記第mバッチの前記重合工程の製造条件の推定結果として取得する結果取得部と、前記結果取得部が取得する前記推定結果を提示する提示部と、を備える情報処理装置である。
【0007】
本開示の一態様は、重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理装置であって、前記第1工程における前記重合工程のモノマー転化率のばらつき、固形分含量、及び粘度のいずれか1以上の指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件1である第n製造条件1を取得する製造条件取得部と、前記第nバッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得する目標値取得部と、前記製造条件1と、前記第2工程における前記濃度調整工程の製造条件の指標を含む製造条件2と、前記品質指標と、の対応関係を示す第2対応情報に対して、前記目標値取得部が取得する前記目標値と、前記製造条件取得部が取得する前記第n製造条件1とを与える製造情報提供部と、前記第n製造条件1と前記目標値とが与えられた前記第2対応情報から出力される前記製造条件2である第n製造条件2を、前記第nバッチの前記第2工程における前記濃度調整工程の前記製造条件2の推定結果として取得する結果取得部と、前記結果取得部が取得する前記推定結果を提示する提示部と、を備える情報処理装置である。
【0008】
本開示の一態様は、重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理方法であって、前記樹脂の重合条件の指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件である第n製造条件を取得することと、前記第nバッチより後の第m(mはnより大きい自然数)バッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得することと、バッチ毎の、前記製造条件と前記品質指標と、の対応関係を示す対応情報に対して、取得された前記目標値と、取得された前記第n製造条件とを与えることと、前記第n製造条件と前記目標値とが与えられた前記対応情報から出力される前記第m製造条件を、前記第mバッチの前記重合工程の製造条件の推定結果として取得することと、取得された前記推定結果を提示することと、を含む情報処理方法である。
【0009】
本開示の一態様は、重合工程を含む第1工程と、前記第1工程より後の濃度調整工程を含む第2工程と、前記第1工程と前記第2工程とを経て製造される樹脂の品質を示す品質指標の確認工程を含む第3工程とを含み、バッチ毎に溶剤可溶型のフッ素樹脂を製造する製造工程の製造条件を提示する情報処理方法であって、前記第1工程における前記重合工程のモノマー転化率のばらつきの指標を含む製造条件のうち、第n(nは自然数)バッチの前記重合工程である第n重合工程の製造条件1である第n製造条件1を取得することと、前記第nバッチの前記確認工程において確認される前記品質指標の目標値を取得することと、前記製造条件1と、前記第2工程における前記濃度調整工程の製造条件の指標を含む製造条件2と、前記品質指標と、の対応関係を示す第2対応情報に対して、取得された前記目標値と、取得された前記第n製造条件1とを与えることと、前記第n製造条件1と前記目標値とが与えられた前記第2対応情報から出力される前記製造条件2である第n製造条件2を、前記第nバッチの前記第2工程における前記濃度調整工程の前記製造条件2の推定結果として取得することと、取得された前記推定結果を提示することと、を含む情報処理方法である。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る情報処理装置及び情報処理方法によれば、バッチ生産方式におけるバッチ間又は同一バッチにおける工程間の影響を加味した推定結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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