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公開番号2025135032
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2022120881
出願日2022-07-28
発明の名称積層板および光学素子
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 7/022 20190101AFI20250910BHJP(積層体)
要約【課題】接着後に生じる光学特性の変動を抑制すると共に、接着前または接着後に生じる外観不良を抑制する、技術を提供する。
【解決手段】積層板は、透明基材と前記透明基材の上に形成される液晶層と含む位相差板と、前記位相差板を3次元構造物の曲面に接着する接着層と、を有する。前記接着層の貯蔵弾性率をE(MPa)とし、前記接着層の厚みをT(μm)としたときに、下記式(1)で定義されるαが0.26MPa~0.55MPaであって、且つTが22μm~110μmである。
α=E×exp(E/T)・・・(1)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材と前記透明基材の上に形成される液晶層と含む位相差板と、前記位相差板を3次元構造物の曲面に接着する接着層と、を有する、積層板であって、
前記接着層の貯蔵弾性率をE(MPa)とし、前記接着層の厚みをT(μm)としたときに、下記式(1)
α=E×exp(E/T)・・・(1)
で定義されるαが0.26MPa~0.55MPaであって、且つTが22μm~110μmである、積層板。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記接着層の貯蔵弾性率Eが0.05MPa~3.0MPaである、請求項1に記載の積層板。
【請求項3】
前記貯蔵弾性率Eと前記厚みTの比E/Tが0.001MPa/μm~0.05MPa/μmである、請求項1または2に記載の積層板。
【請求項4】
前記位相差板は、前記液晶層として、1/2波長板と、垂直配向液晶層と、1/4波長板と、をこの順番で含む、請求項1または2に記載の積層板。
【請求項5】
請求項1または2に記載の積層板と、前記3次元構造物と、を備える、光学素子。
【請求項6】
前記3次元構造物の前記曲面は、10mm~100mmの曲率半径を全面又は一部に有する、請求項5に記載の光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層板および光学素子に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
基材と液晶層とを接着する接着層として、OCA(Optical Clear Adhessive)などが用いられる(特許文献1参照)。また、モールドの凹凸パターンを転写するための光硬化性組成物として、例えば特許文献2に記載のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/060407号
特許第5978761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
位相差板は、液晶層を含む。位相差板は、接着層を介して3次元構造物に接着される。3次元構造物の曲面に位相差板を接着する際に、位相差板は曲げ加工される。位相差板は、曲げ加工によって引き伸ばされ、薄くなる。その後、位相差板は、元の厚みに戻ろうとし、縮もうとする。接着後に、位相差板の厚みが変動すると、位相差板の光学特性が変動しうる。また、接着後に、位相差板が縮むと、気泡、シワ又はクラックなどの外観不良が生じうる。接着後ではなく、接着前に、外観不良が生じることもある。これらの課題について特許文献1には記載がなく、接着層の貯蔵弾性率についても特許文献1には記載がない。
【0005】
本開示の一態様は、接着後に生じる光学特性の変動を抑制すると共に、接着前または接着後に生じる外観不良を抑制する、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る積層板は、透明基材と前記透明基材の上に形成される液晶層と含む位相差板と、前記位相差板を3次元構造物の曲面に接着する接着層と、を有する。前記接着層の貯蔵弾性率をE(MPa)とし、前記接着層の厚みをT(μm)としたときに、下記式(1)で定義されるαが0.26MPa~0.55MPaであって、且つTが22μm~110μmである。
α=E×exp(E/T)・・・(1)
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、αが0.26MPa~0.55MPaであって、且つTが22μm~110μmであるので、接着層が適度な硬さと適度な柔軟性とを有する。これにより、接着後に生じる光学特性の変動を抑制すると共に、接着前または接着後に生じる外観不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1(A)は一実施形態に係る積層板と3次元構造物を示す断面図であり、図1(B)は一実施形態に係る光学素子の断面図であり、図1(C)は図1(B)に示す光学素子の平面図である。
図2(A)は透明基材と配向層の一例を示す斜視図であり、図2(B)は図2(A)に示す配向層によって配向された液晶分子の一例を示す斜視図である。
図3は、位相差板の変形例を示す断面図である。
図4は、位相差板の曲げ加工の一例を示す断面図である。
図5は、例1~例63で使用した接着層のαとTを示す図である。
図6(A)は例1~例63で使用した位相差板の曲げ加工前の光学特性を示す図であり、図6(B)は例21に係る光学素子の光学特性を示す図であり、図6(C)は例23に係る光学素子の光学特性を示す図である。
図7(A)は3次元構造物の曲面の曲率半径Rが65mmであるときの接着層の厚みTと気泡の直径との関係を示す図であり、図7(B)は3次元構造物の曲面の曲率半径Rが25mmであるときの接着層の厚みTと気泡の直径との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。また、明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
本明細書において、1/2波長板は、公知の1/2波長板のほかに、液晶層にカイラル剤を含み、光学軸の向きが厚み方向に応じて回転する領域を有するもの、且つ、1/4波長板の倍の厚みを有するものを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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