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公開番号2025143827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043275
出願日2024-03-19
発明の名称組成物、洗浄方法、塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、熱移動媒体
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C11D 3/24 20060101AFI20250925BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】接触時に樹脂材料に対する影響が小さく、潤滑油の溶解性に優れる組成物の提供。
【解決手段】本発明の組成物は、モノクロロトリフルオロプロペンと、(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルとを含み、モノクロロトリフルオロプロペンの含有量が、モノクロロトリフルオロプロペン及び(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルの合計質量に対して、25~80質量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
モノクロロトリフルオロプロペンと、(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルとを含む組成物であって、
前記モノクロロトリフルオロプロペンの含有量が、前記モノクロロトリフルオロプロペン及び前記(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルの合計質量に対して、25~80質量%である、組成物。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記モノクロロトリフルオロプロペンが、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記モノクロロトリフルオロプロペンが、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記モノクロロトリフルオロプロペンの含有量が、前記モノクロロトリフルオロプロペン及び前記(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルの合計質量に対して、30~75質量%である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
洗浄に用いられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物を物品に接触させて、前記物品の表面に付着した汚れを除去する、洗浄方法。
【請求項7】
前記組成物に接触する物品表面の少なくとも一部の材料が樹脂材料である、請求項6に記載の洗浄方法。
【請求項8】
不揮発性有機化合物及び請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物を含む、塗膜形成用組成物。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物を含む、エアゾール組成物。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物を含む、熱サイクルシステム用の熱移動媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、洗浄方法、塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、及び、熱移動媒体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、油汚れ洗浄、フラックス洗浄、塵埃洗浄等の洗浄溶剤、水分除去溶剤、ドライクリーニング溶剤、反応溶剤、潤滑剤等の希釈溶剤として、不燃性、低毒性、安定性に優れるハイドロクロロフルオロカーボン(以下、HCFCともいう。)が用いられてきた。しかし、HCFCは、オゾン層に悪影響を及ぼす懸念があることから、先進国においては2020年にHCFCの生産が全廃された。
オゾン層に悪影響を及ぼさない溶剤として、ペルフルオロカーボン(以下、PFCともいう。)、ハイドロフルオロカーボン(以下、HFCともいう。)等が知られている。しかし、地球温暖化係数が大きいため、HFC及びPFCは、京都議定書の規制対象物質となっている。
【0003】
このような中、HFC、PFCの溶剤に替わる新しい溶剤として、ハイドロクロロフルオロオレフィン(以下、HCFOともいう。)が提案されており、特許文献1には、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン等のモノクロロトリフルオロプロペンを含む組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2013-504658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1記載のモノクロロトリフルオロプロペンのみからなる組成物は、潤滑油の除去性に優れる一方で、樹脂材料に接触した際に樹脂材料に悪影響を及ぼす場合があるという問題を見出した。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みて、樹脂材料に接触した際に樹脂材料に対する影響が小さく、潤滑油の溶解性に優れる組成物の提供を課題とする。
また、上記組成物に係る塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、及び、熱移動媒体の提供も課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、モノクロロトリフルオロプロペンと、(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルと所定の比率で含む組成物であれば、上述した樹脂材料に対する影響が小さく、潤滑油の溶解性に優れることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
〔1〕 モノクロロトリフルオロプロペンと、(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルとを含む組成物であって、
上記モノクロロトリフルオロプロペンの含有量が、上記モノクロロトリフルオロプロペン及び上記(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルの合計質量に対して、25~80質量%である、組成物。
〔2〕 上記モノクロロトリフルオロプロペンが、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンからなる群から選択される、〔1〕に記載の組成物。
〔3〕 上記モノクロロトリフルオロプロペンが、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンである、〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕 上記モノクロロトリフルオロプロペンの含有量が、上記モノクロロトリフルオロプロペン及び上記(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)メチルエーテルの合計質量に対して、30~75質量%である、〔1〕~〔3〕のいずれか1つに組成物。
〔5〕 洗浄に用いられる、〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の組成物。
〔6〕 〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の組成物を物品に接触させて、上記物品の表面に付着した汚れを除去する、洗浄方法。
〔7〕 上記組成物に接触する物品表面の少なくとも一部の材料が樹脂材料である、〔6〕に記載の洗浄方法。
〔8〕 不揮発性有機化合物及び〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の組成物を含む、塗膜形成用組成物。
〔9〕 〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の組成物を含む、エアゾール組成物。
〔10〕 〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の組成物を含む、熱サイクルシステム用の熱移動媒体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、樹脂材料との接触時に樹脂材料に対する影響が小さく、潤滑油の溶解性に優れる組成物を提供できる。
また、上記組成物に係る塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、及び、熱移動媒体も提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明における用語の意味は以下の通りである。
「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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