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公開番号2025143889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043385
出願日2024-03-19
発明の名称組成物、洗浄方法、塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、熱移動媒体
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C11D 7/30 20060101AFI20250925BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】接触時に樹脂材料に対する影響が少なく、潤滑油の溶解性に優れる組成物の提供。
【解決手段】本発明の組成物は、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンと、1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルとを含み、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンの含有量が、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルの合計質量に対して、40~80質量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンと、1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルとを含む組成物であって、
前記1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンの含有量が、前記1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び前記1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルの合計質量に対して、40~80質量%である、組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び前記1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルの合計の含有量が、前記組成物の全質量に対して、70質量%以上である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
洗浄に用いられる、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の組成物を物品に接触させて、前記物品の表面に付着した汚れを除去する、洗浄方法。
【請求項5】
前記組成物に接触する物品表面の少なくとも一部の材料が樹脂材料である、請求項4に記載の洗浄方法。
【請求項6】
不揮発性有機化合物及び請求項1又は2に記載の組成物を含む、塗膜形成用組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の組成物を含む、エアゾール組成物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の組成物を含む、熱サイクルシステム用の熱移動媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、洗浄方法、塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、及び、熱移動媒体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、油汚れ洗浄、フラックス洗浄、塵埃洗浄等の洗浄溶剤、水分除去溶剤、ドライクリーニング溶剤、反応溶剤、潤滑剤等の希釈溶剤として、不燃性、低毒性、安定性に優れるハイドロクロロフルオロカーボン(以下、HCFCともいう。)が用いられてきた。しかし、HCFCは、オゾン層に悪影響を及ぼす懸念があることから、先進国においては2020年にHCFCの生産が全廃された。
オゾン層に悪影響を及ぼさない溶剤として、ペルフルオロカーボン(以下、PFCともいう。)、ハイドロフルオロカーボン(以下、HFCともいう。)等が知られている。しかし、地球温暖化係数が大きいため、HFC及びPFCは、京都議定書の規制対象物質となっている。
【0003】
このような中、HFC、PFCの溶剤に替わる新しい溶剤として、ハイドロクロロフルオロオレフィン(以下、HCFOともいう。)が提案されており、特許文献1には、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン等のモノクロロトリフルオロプロペンを含む組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2013-504658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1記載のモノクロロトリフルオロプロペンのみからなる組成物は、潤滑油の溶解性等の溶剤としての性能に優れる一方で、樹脂材料に接触した際に樹脂材料に悪影響を及ぼす場合があるという問題を見出した。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みて、樹脂材料との接触時に樹脂材料に対する影響が少なく、潤滑油の溶解性に優れる組成物の提供を課題とする。
また、上記組成物に係る塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、及び、熱移動媒体の提供も課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンと、1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルと所定の比率で含む組成物であれば、上述した樹脂材料に対する影響の少なさと潤滑油の溶解性を両立できることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
〔1〕 1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンと、1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルとを含む組成物であって、
上記1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペンの含有量が、上記1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び上記1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルの合計質量に対して、40~80質量%である、組成物。
〔2〕 上記1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン及び上記1-(トリフルオロメチル)-2,2,2-トリフルオロエチルメチルエーテルの合計の含有量が、上記組成物の全質量に対して、70質量%以上である、〔1〕に記載の組成物。
〔3〕 洗浄に用いられる、〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕 〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の組成物を物品に接触させて、上記物品の表面に付着した汚れを除去する、洗浄方法。
〔5〕 上記組成物に接触する物品表面の少なくとも一部の材料が樹脂材料である、〔4〕に記載の洗浄方法。
〔6〕 不揮発性有機化合物及び〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の組成物を含む、塗膜形成用組成物。
〔7〕 〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の組成物を含む、エアゾール組成物。
〔8〕 〔1〕~〔3〕のいずれか1つに記載の組成物を含む、熱サイクルシステム用の熱移動媒体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、樹脂材料との接触時に樹脂材料に対する影響が少なく、潤滑油の溶解性に優れる組成物を提供できる。
また、上記組成物に係る塗膜形成用組成物、エアゾール組成物、及び、熱移動媒体も提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明における用語の意味は以下の通りである。
「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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