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公開番号2025116155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025091248,2021088767
出願日2025-05-30,2021-05-26
発明の名称封着パッケージ及び有機エレクトロルミネセンス素子
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H10K 50/842 20230101AFI20250731BHJP()
要約【課題】耐衝撃強度に優れた封着パッケージを提供する。
【解決手段】第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置される第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、前記第1の基板と前記第2の基板とを接着する封着層と、を有し、前記封着層はガラス組成物からなり、前記ガラス組成物を構成するガラスのガラス転移点は350℃以下であり、前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方と、前記封着層とが反応した反応層の厚みの合計が4~25nmである、封着パッケージ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置される第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、前記第1の基板と前記第2の基板とを接着する封着層と、を有する封着パッケージであって、
前記封着層はガラス組成物からなり、
前記ガラス組成物を構成するガラスのガラス転移点は350℃以下であり、
前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方と、前記封着層とが反応した反応層が形成され、
前記反応層の厚みが4~25nmであり、
前記ガラスはV



を主成分として含み、かつ、
酸化物基準のモル%表示での、Bi



の含有量は0.5~10%であり、V



の含有量は10.0~50.0%であり、ZnOの含有量は5.0~45.0%である、封着パッケージ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ガラスの酸化物基準のモル%表示でのV



、TeO

及びZnOの含有量の合計は78.0~89.0%である、請求項1に記載の封着パッケージ。
【請求項3】
前記ガラスの酸化物基準のモル%表示でのTeO

の含有量は14.5~45.0%である、請求項1又は2に記載の封着パッケージ。
【請求項4】
前記ガラスの酸化物基準のモル%表示でのNb



の含有量は2.0~10.0%である、請求項1又は2に記載の封着パッケージ。
【請求項5】
前記ガラスの酸化物基準のモル%表示でのV



及びTeO

の含有量を用いて、V



/TeO

で表される含有量の比は0.5~2.5である、請求項1又は2に記載の封着パッケージ。
【請求項6】
前記ガラス組成物が、低膨張充填剤及びレーザ吸収物質の少なくとも一方をさらに含む、請求項1又は2に記載の封着パッケージ。
【請求項7】
前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方がガラス基板である、請求項1又は2に記載の封着パッケージ。
【請求項8】
第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置される第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、前記第1の基板と前記第2の基板とを接着する封着層と、を備え、
前記封着層はガラス組成物からなり、
前記ガラス組成物を構成するガラスのガラス転移点は350℃以下であり、
前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方と、前記封着層とが反応した反応層が形成され、
前記反応層のうち少なくとも一方の厚みが4~25nmであり、
前記ガラスはV



を主成分として含み、かつ、
酸化物基準のモル%表示での、Bi



の含有量は0.5~10%であり、V



の含有量は10.0~50.0%であり、ZnOの含有量は5.0~45.0%である、有機エレクトロルミネセンス素子。
【請求項9】
前記ガラスの酸化物基準のモル%表示でのV



、TeO

及びZnOの含有量の合計は78.0~89.0%である、請求項8に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
【請求項10】
前記ガラスの酸化物基準のモル%表示でのTeO

の含有量は14.5~45.0%である、請求項8又は9に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、封着パッケージ及び有機エレクトロルミネセンス素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display:OELD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の平板型ディスプレイ装置(FPD)は、1対のガラス基板が封着されたガラスパッケージにより発光素子が封止された構造を有する。また、液晶表示装置(LCD)は、1対のガラス基板間に液晶が封止された構造を有する。さらに、有機薄膜太陽電池や色素増感型太陽電池等の太陽電池は、1対のガラス基板間に太陽電池素子(光電変換素子)が封止された構造を有する。
【0003】
この中でも有機ELディスプレイは、水分との接触で有機エレクトロルミネセンス素子(有機EL素子)の発光特性が著しく劣化することから、有機EL素子を外気から厳密に遮断する必要がある。また、有機EL素子は高温に曝されると損傷することから封止方法が極めて重要である。
【0004】
そこで、有機ELディスプレイの封止方法としてガラス粉末を封着材料に使用し、局所加熱により封止する方法が有力視されている。ガラス粉末とはガラスを粉砕して得られるガラス粉末であり、一般的にはこれと有機ビヒクルを混合してペースト化して用いる。このペーストを一方のガラス基板にスクリーン印刷もしくはディスペンス等で塗布し、焼き付けて仮焼成層とする。次に他方のガラス基板を重ね合わせて、仮焼成層に対するレーザ等を用いた局所加熱によりガラス粉末を溶融させて封着させる。
【0005】
このように、封着材料に使用されるガラスとして、例えば、特許文献1には有機ELディスプレイの封止に用いられるTeO

-ZnO-B



系のガラスが記載されている。また、特許文献2では、一対のガラス基板と封着層とを具備し、ガラス基板の内部に封着層との界面から最大深さが30nm以上の封着層との反応層が生成した電子デバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6357937号公報
特許第5692218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、有機エレクトロルミネセンス素子はスマートフォンやウェアラブル端末等のディスプレイパネルにも用いられている。スマートフォンやウェアラブル端末の需要の高まりに伴い、これら端末を落下させた場合等の強い衝撃に対する高い強度が求められている。
【0008】
本発明者の検討によれば、耐衝撃強度は封着層内に蓄積された熱応力と、基材と封着層との接着強度によって大きく左右されるものと推測される。熱応力は主に、封着に際し加熱された封着材料がガラス転移点付近から室温まで冷却される過程で封着層内に蓄積される。そのため、熱応力を抑制するためにガラス転移点を低くできれば、低温で封着でき、耐衝撃強度が向上する。また、基材と封着層との接着強度も高い耐衝撃強度の実現には重要である。
【0009】
これに対し、特許文献1に記載のガラスは、ガラス転移点が概ね350℃以上と高い。特許文献2に記載のガラスフリットは軟化点温度が420℃であることから、ガラス転移点も高いことが予想される。そのため、低温での封着性には改善の余地があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、耐衝撃強度に優れた封着パッケージ及び有機エレクトロルミネセンス素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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