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公開番号
2025091182
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206285
出願日
2023-12-06
発明の名称
ガラス板及びディスプレイ装置
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C03B
18/20 20060101AFI20250611BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】本発明は、結晶化させたガラスの表面結晶化を抑制し得るガラス板の提供を目的とする。
【解決手段】第1主面と、前記第1主面に対向する第2主面と、を有するガラス板であって、厚さが0.30~1.00mmであり、板厚中心のβ-OH値が0.20~0.50/mmであり、少なくとも前記第1主面におけるβ-OH値が、板厚中心のβ-OH値より0.02~0.10/mm少なく、且つ前記ガラス板を結晶化させた結晶化ガラス板は前記第1主面の算術平均粗さRaが200nm以下である、ガラス板。但し、β-OH値はFT-IR-ATR法(全反射フーリエ変換赤外分光法)により測定する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面と、前記第1主面に対向する第2主面と、を有するガラス板であって、
厚さが0.30~1.00mmであり、
板厚中心のβ-OH値が0.20~0.50/mmであり、
少なくとも前記第1主面におけるβ-OH値が、前記板厚中心のβ-OH値より0.02~0.10/mm小さく、且つ
前記ガラス板を結晶化させた結晶化ガラス板は前記第1主面の算術平均粗さRaが200nm以下である、ガラス板。
但し、β-OH値はFT-IR-ATR法(全反射フーリエ変換赤外分光法)により測定する。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
母組成が、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO
2
を60~75%、
Al
2
O
3
を7.0~23%、
Li
2
Oを4.5~13.0%含有する、請求項1に記載のガラス板。
【請求項3】
母組成が、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO
2
を60~75%、
Al
2
O
3
を7.0~23%、
Li
2
Oを4.5~13.0%、
Na
2
Oを0~1.5%、
SnO
2
を0.10~2.5%、
ZrO
2
を1.0~6.0%、
Y
2
O
3
を1.0~9.0%、
P
2
O
5
を0~5.0%
含有する、請求項2に記載のガラス板。
【請求項4】
フロートガラスである、請求項1に記載のガラス板。
【請求項5】
厚さ0.7mmに換算した場合の可視光透過率が91.0%以上である、請求項1に記載のガラス板。
【請求項6】
請求項1に記載のガラス板を結晶化させた結晶化ガラスである、ガラス板。
【請求項7】
化学強化ガラスである、請求項1に記載のガラス板。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のガラス板を含むディスプレイ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板及びディスプレイ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯端末のカバーガラス、車載用のカーナビゲーションシステムのカバーガラス等のディスプレイ装置の保護部材には、ディスプレイの視認性等を向上するため、高い透明性が求められることが多い。
【0003】
結晶化ガラスは、ガラス中に結晶を析出させたものであり、結晶を含まない非晶質ガラスと比較して硬く、傷つきにくい。そして、化学強化処理が可能な結晶化ガラスは、非晶質ガラスと比較して、破砕を防止しながら高強度とし得る。
【0004】
前記した特性から、結晶化ガラスはディスプレイ装置の保護部材に好適に用いられており、例えば、特許文献1には、携帯型電子機器や光学機器などの保護部材として適している結晶化ガラスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2021-509658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
結晶化ガラスは結晶化すると表面結晶化が起こり表面の平坦度が悪くなるという課題がある。表面の平坦度が悪くなると、透明性及び強度が低下し、また、製造工程において研磨等の表面の平坦度向上のための工数を要することとなり、生産効率の低下につながる。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、結晶化させたガラスの表面結晶化を抑制し得るガラス板の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ガラス表面のβ-OH濃度を下げることで、結晶化させたガラスの表面結晶化を抑制し得ることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は下記の通りである。
1.第1主面と、前記第1主面に対向する第2主面と、を有するガラス板であって、
厚さが0.30~1.00mmであり、
板厚中心のβ-OH値が0.20~0.50/mmであり、
少なくとも前記第1主面におけるβ-OH値が、前記板厚中心のβ-OH値より0.02~0.10/mm小さく、且つ
前記ガラス板を結晶化させた結晶化ガラス板は前記第1主面の算術平均粗さRaが200nm以下である、ガラス板。
但し、β-OH値はFT-IR-ATR法(全反射フーリエ変換赤外分光法)により測定する。
2.母組成が、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO
2
を60~75%、
Al
2
O
3
を7.0~23%、
Li
2
Oを4.5~13.0%含有する、前記1に記載のガラス板。
3.母組成が、酸化物基準の質量百分率表示で、
SiO
2
を60~75%、
Al
2
O
3
を7.0~23%、
Li
2
Oを4.5~13.0%、
Na
2
Oを0~1.5%、
SnO
2
を0.10~2.5%、
ZrO
2
を1.0~6.0%、
Y
2
O
3
を1.0~9.0%、
P
2
O
5
を0~5.0%
含有する、前記1又は2に記載のガラス板。
4.フロートガラスである、前記1~3のいずれか1に記載のガラス板。
5.厚さ0.7mmに換算した場合の可視光透過率が91.0%以上である、前記1~4のいずれか1に記載のガラス板。
6.前記1~5のいずれか1に記載のガラス板を結晶化させた結晶化ガラスである、ガラス板。
7.化学強化ガラスである、前記1~6のいずれか1に記載のガラス板。
8.前記1~7のいずれか1に記載のガラス板を含むディスプレイ装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明のガラス板は、ガラス板が結晶化された結晶化ガラス板であって、該ガラス板の板厚中心のβ-OH値が特定範囲であり、且つ板厚中心のβ-OH値より低く、その差が特定範囲であることにより、結晶化ガラス板の表面結晶化が抑制され、優れた表面の平坦性を示す。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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