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公開番号2025116515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010986
出願日2024-01-29
発明の名称ガラスの製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 5/027 20060101AFI20250801BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】溶融ガラス中の気泡を容易に除去することを可能にしたガラスの製造方法を提供する。
【解決手段】ガラスの製造方法は、ガラス原料を溶融することで得られる溶融ガラスの状態を調整する調整工程(ステップS1)を備える。ステップS1の調整工程の条件は、溶融ガラスの上方の雰囲気の酸素濃度が3%以上の第1条件と、溶融ガラスの上方の雰囲気の圧力が0.11MPa以上の第2条件とを満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス原料を溶融することで得られる溶融ガラスの状態を調整する調整工程を備え、
前記調整工程の条件は、前記溶融ガラスの上方の雰囲気の酸素濃度が3%以上の第1条件と、
前記溶融ガラスの上方の雰囲気の圧力が0.11MPa以上の第2条件と、を満たす、ガラスの製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記調整工程で調整された前記溶融ガラス中の気泡を除去する気泡除去工程をさらに備え、
前記気泡除去工程の条件は、前記溶融ガラスの上方の雰囲気の圧力が前記第2条件の圧力よりも低い圧力の第3条件と、
前記溶融ガラスの温度が前記調整工程の前記溶融ガラスの温度よりも高い温度の第4条件と、を満たす、請求項1に記載のガラスの製造方法。
【請求項3】
前記第3条件の圧力は、大気圧である、請求項2に記載のガラスの製造方法。
【請求項4】
前記第3条件の圧力は、大気圧よりも低い、請求項2に記載のガラスの製造方法。
【請求項5】
前記調整工程における前記溶融ガラスの最高温度は、1500℃以上、1649℃以下の範囲内であり、
前記第4条件の温度は、1650℃以上である、請求項2に記載のガラスの製造方法。
【請求項6】
前記第1条件の酸素濃度は、22%以上である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラスの製造方法。
【請求項7】
前記調整工程において前記溶融ガラスの加熱に用いる加熱方法は、前記溶融ガラスに通電することで加熱する通電加熱方法、及び前記溶融ガラスと接する壁部の熱を前記溶融ガラスに伝導させる伝導加熱方法の少なくとも一方を含み、
前記壁部は、前記壁部に通電することで加熱する第1の壁部加熱方法、及び前記壁部を加熱装置で加熱する第2の壁部加熱方法の少なくとも一方の加熱方法で加熱され、
前記加熱装置は、抵抗加熱装置及び誘導加熱装置の少なくとも一方である、請求項1に記載のガラスの製造方法。
【請求項8】
前記ガラスは、ガラス組成として酸化物換算の質量%で、SiO

:55~70%、Al



:12~25%、B



:0.1~15%、MgO:0~8%、CaO:3~10%、SrO:0~8%、及びBaO:0~10%を含有し、実質的にアルカリ金属酸化物を含有しない、請求項1に記載のガラスの製造方法。
【請求項9】
前記溶融ガラスは、酸化ヒ素、酸化アンチモン、酸化スズ、及び酸化セリウムから選ばれる少なくとも一種を含有する、請求項1に記載のガラスの製造方法。
【請求項10】
前記調整工程の前記溶融ガラスの上方の雰囲気は、オゾン、窒素酸化物、及びハロゲン化物から選ばれる少なくとも一種の酸化性ガスを21%以上の濃度で含有する、請求項1に記載のガラスの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、ガラスの製造方法は、ガラス原料を溶融することで溶融ガラスを得る工程を備えている。このように得られた溶融ガラス中に気泡が含有される場合、ガラス製品中の気泡の混入を回避するために、溶融ガラス中の気泡を除去する工程が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/054385号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、溶融ガラス中の気泡を容易に除去するという観点で、未だ改善の余地がある。
本発明の目的は、溶融ガラス中の気泡を容易に除去することを可能にしたガラスの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するガラスの製造方法の各態様について説明する。
態様1のガラスの製造方法は、ガラス原料を溶融することで得られる溶融ガラスの状態を調整する調整工程を備え、前記調整工程の条件は、前記溶融ガラスの上方の雰囲気の酸素濃度が3%以上の第1条件と、前記溶融ガラスの上方の雰囲気の圧力が0.11MPa以上の第2条件と、を満たす。
【0006】
態様2のガラスの製造方法は、態様1において、前記調整工程で調整された前記溶融ガラス中の気泡を除去する気泡除去工程をさらに備え、前記気泡除去工程の条件は、前記溶融ガラスの上方の雰囲気の圧力が前記第2条件の圧力よりも低い圧力の第3条件と、前記溶融ガラスの温度が前記調整工程の前記溶融ガラスの温度よりも高い温度の第4条件と、を満たしてもよい。
【0007】
態様3のガラスの製造方法では、態様2において、前記第3条件の圧力は、大気圧であってもよい。
態様4のガラスの製造方法では、態様2において、前記第3条件の圧力は、大気圧よりも低くてもよい。
【0008】
態様5のガラスの製造方法では、態様2から態様3のいずれか一つにおいて、前記調整工程における前記溶融ガラスの最高温度は、1500℃以上、1649℃以下の範囲内であり、前記第4条件の温度は、1650℃以上であってもよい。
【0009】
態様6のガラスの製造方法では、態様1から態様5のいずれか一つにおいて、前記第1条件の酸素濃度は、22%以上であってもよい。
態様7のガラスの製造方法では、態様1から態様6のいずれか一つにおいて、前記調整工程において前記溶融ガラスの加熱に用いる加熱方法は、前記溶融ガラスに通電することで加熱する通電加熱方法、及び前記溶融ガラスと接する壁部の熱を前記溶融ガラスに伝導させる伝導加熱方法の少なくとも一方を含み、前記壁部は、前記壁部に通電することで加熱する第1の壁部加熱方法、及び前記壁部を加熱装置で加熱する第2の壁部加熱方法の少なくとも一方の加熱方法で加熱され、前記加熱装置は、抵抗加熱装置及び誘導加熱装置の少なくとも一方であってもよい。
【0010】
態様8のガラスの製造方法では、態様1から態様7のいずれか一つにおいて、前記ガラスは、ガラス組成として酸化物換算の質量%で、SiO

:55~70%、Al



:12~25%、B



:0.1~15%、MgO:0~8%、CaO:3~10%、SrO:0~8%、及びBaO:0~10%を含有し、実質的にアルカリ金属酸化物を含有しないものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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