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公開番号
2025129091
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2024026070
出願日
2024-02-23
発明の名称
5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラス
出願人
ヘラクレスガラス技研株式会社
代理人
個人
主分類
C03C
17/25 20060101AFI20250828BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】本発明は、高い可視光透過率と優れた日射遮蔽性能及び紫外線遮蔽性能を有し、かつ第5世代移動通信システムに使用されるミリ波帯(28GHz帯)及びSub6帯(周波数4.5GHz帯及び3.7GHz帯)の電波を透過する5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラスを提供することを目的する。
【解決手段】単板ガラスの表面に、一般式MxWOyで表される複合酸化タングステン微粒子とアンチモンドープ酸化錫(SnO
2
:Sb)微粒子の混合被膜が、2μm以上4.5μm以下の厚みで形成されていて、前記アンチモンドープ酸化錫(SnO
2
:Sb)のMxWOyに対する割合が0.5wt%以上1.5wt%以下であって、前記金属MのタングステンWに対するモル比xが0.8~1.1の範囲にあり、金属Mが少なくともアルミニウム(Al)、錫(Sn)及び亜鉛(Zn)を含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
単板ガラスの表面に一般式MxWOyで表される複合酸化タングステン微粒子とアンチモンドープ酸化錫(SnO
2
:Sb)微粒子の混合被膜が2μm以上4.5μm以下の厚みで形成されていて、前記アンチモンドープ酸化錫(SnO
2
:Sb)のMxWOyに対する割合が0.5wt%以上1.5wt%以下であって、前記金属MのタングステンWに対するモル比xが0.8~1.1の範囲にあり、金属Mが少なくともアルミニウム(Al)、錫(Sn)及び亜鉛(Zn)を含有しており、光学特性が、紫外線透過率は2.0%以下、可視光線透過率は60%以上及び日射透過率は35%以下であり、さらに第5世代移動通信システムで用いられるミリ波帯である周波数28GHz帯の電波減衰率が3.5dB以下、同じく第5世代移動通信システムで用いられるSub6帯の電波減衰率が2.5dB以下であることを特徴とする5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラス。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記アンチモンドープ酸化錫(SnO
2
:Sb)中のSbのドープ割合が5mol%である請求項1に記載の5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラス。。
【請求項3】
前記複合酸化タングステン微粒子の平均粒径が40nm~60nmである請求項1又は請求項2に記載の5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、単板で使用できるところの、日射光の紫外線を遮蔽し、かつ近赤外線領域の光をほとんど遮蔽しつつ、高い可視光透過率を有する日射遮蔽高可視光ガラスで、かつ第5世代移動通信システムに用いられるミリ波帯である周波数28GHz帯及びSub6帯である周波数4.5GHz帯及び周波数3.7GHz帯の電波を透過する5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラスに関する。なお、28GHz帯の周波数範囲は27.0GHz~29.5GHzであり、4.5GHz帯の周波数範囲は4.4GHz~4.9GHzであり、3.7GHz帯の周波数範囲は3.6GHz~4.2GHzであって、これらの点は当業者にとって周知であり、自明な事項である。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
単板で使用できる日射遮蔽ガラスとしては、熱線吸収ガラスや熱線反射ガラスがある。熱線吸収ガラスは、熱線の吸収を高めるためにガラス成分中の原料に着色成分を含有させたもので、日射(熱線)を30~40%吸収することによって、遮熱性を高めている。しかしながら、原料に着色成分を含有していることから、可視光線の透過率も減少し、厚みが厚くなるほど色が濃くなる。熱線吸収ガラスで可視光の透過率が70%程度と高いものも存在するが、その場合は熱線の透過率も高くなる。また、380nmの紫外線の多くを透過する。
【0003】
一方、熱線反射ガラスは、ガラス表面に主に金属膜からなる熱線反射膜をコーティングしたもので、熱線の遮蔽性能は熱線吸収ガラスよりも高いが、可視光の反射率も高いことから、一般に可視光の透過率は50%以下である。また、380nmの紫外線の多くを透過する。さらに、熱線反射膜コーティングが電波を反射するという問題もある。
【0004】
近年普及した特殊金属膜をコーティングしたLowEガラスは、可視光領域では高い透過率を有し透明性を確保するととも、日射光透過率が低いことから夏場の遮熱性を高めることが期待できるが、特殊金属膜が腐食するため、単板では使用できず、複層ガラスの1枚のガラスとして、コーティング膜を空気層側に向けて、利用されるだけである。
【0005】
また、このようなLowEガラスは、最近の研究によると、次世代(第5世代)移動通信システムで用いられる28GHzのミリ波を1/10000に減衰することがわかっている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-229388号公報
WO2013―147029号公報
特開2018-039713号公報
特開平7-10609号公報
特開平9-100139号公報
【非特許文献】
【0007】
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05529/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、第5世代移動通信システムに用いられる5G電波のミリ波帯である周波数28GHz帯及びSub6帯である周波数4.5GHz帯及び周波数3.7GHz帯の電波を屋外から屋内に取り込み易くする5G電波透過型ガラスを実現するものであるとともに、熱線を多く含む日射光の多くを遮蔽し、紫外線を遮蔽し、逆に可視光の多くを透過する「5G電波透過型日射遮蔽高可視光透過ガラス」を提供するものである。
【0009】
日射遮蔽ガラスとして機能するには、高い日射遮熱性能を有すると同時に、高い可視光透過率を有する必要があって、特に、住宅やビルの窓として機能するには、日射光を遮蔽する中で、可視光の多くを透過し、透明である必要があるからである。
【0010】
このような日射遮蔽ガラスにおいて、紫外線透過率が2.0%以下で、可視光透過率が60%以上、日射透過率が35%以下という性能を満足することは難しい。
(【0011】以降は省略されています)
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