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公開番号
2025164074
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024067827
出願日
2024-04-18
発明の名称
光ファイバ母材の製造方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
主分類
C03B
37/018 20060101AFI20251023BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】長手方向の特性変動が抑制された光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法を提供する。
【解決手段】VAD法による光ファイバ母材の製造方法において、堆積中の多孔質ガラス母材の先端位置を検出し、先端位置が一定となるように引き上げ速度を調整し、堆積初期においては、堆積時間ごとに目標の引き上げ速度を設定し、目標の引き上げ速度となるように、バーナーへの原料ガス流量を所定の補正間隔ごとに調整し補正することで、所定の時間まで漸次的に引き上げ速度を変化させ、堆積し、定常状態においては、引き上げ速度が一定となるように堆積し、多孔質ガラス母材を生成した後、多孔質ガラス母材を加熱炉で脱水、透明ガラス化することで、光ファイバガラス母材を得る。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
VAD法による光ファイバ母材の製造方法において、
堆積中の多孔質ガラス母材の先端位置を検出し、先端位置が一定となるように引き上げ速度を調整し、
堆積初期においては、堆積時間ごとに目標の引き上げ速度を設定し、目標の引き上げ速度となるように、バーナーへの原料ガス流量を所定の補正間隔ごとに調整し補正することで、所定の時間まで漸次的に引き上げ速度を変化させつつ堆積し、
定常状態においては、引き上げ速度が一定となるように堆積し、多孔質ガラス母材を生成した後、
前記多孔質ガラス母材を加熱炉で脱水、透明ガラス化することで、光ファイバガラス母材を得ることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記多孔質ガラス母材の製造方法において、引き上げ速度を漸次的に変化させる前記所定の時間は堆積開始から300~500分であることを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項3】
前記多孔質ガラス母材の製造方法において、堆積初期におけるバーナーへの原料ガス流量の前記補正間隔を15~300秒とすることを特徴する、請求項1または2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項4】
前記多孔質ガラス母材の製造方法において、堆積初期におけるバーナーへの原料ガス流量の前記補正間隔を30~90秒とすることを特徴する、請求項1または2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項5】
前記光ファイバ母材を屈折率分布測定装置で測定し、長手方向のカットオフ波長を算出推定し、その得られた結果に基づき、堆積開始側のカットオフ波長を上昇させたいときは堆積初期の目標の引き上げ速度を減少させ、堆積開始側のカットオフ波長を減少させたいときは堆積初期の目標の引き上げ速度を上昇させるよう、堆積条件に反映させることを特徴する、請求項1または2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、VAD法による光ファイバ母材の製造方法に関し、特に、光ファイバ母材の長手方向の特性変動を安定させることのできる光ファイバ母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
VAD法は、バーナーに可燃性ガスと助燃性ガスとを送り込んで酸水素火炎を発生させ、この火炎中に、四塩化ケイ素や四塩化ゲルマニウムなどの原料ガスを導入して加水分解反応させることによりガラス微粒子を生成する。この生成されたガラス微粒子を回転しつつ上昇するシャフトに取り付けられた出発部材の軸方向に堆積させることにより、ガラス微粒子堆積体を円柱状に成長させ、多孔質ガラス母材を形成する。得られた多孔質ガラス母材は、その後、加熱炉で脱水、透明ガラス化され、光ファイバ用ガラス母材とされる。
【0003】
VAD法により製造した光ファイバ用ガラス母材の長手方向の特性変動を抑制する方法として、引き上げ速度に応じてバーナーに導入するガス流量を変化させる方法(特許文献1参照)や、堆積形状に基づいてバーナーの位置や流量を変化させる方法(特許文献2参照)などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-034131号公報
特開平09-227147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような製造方法においては、VAD法の堆積中、コアスートの先端位置が一定となっていることが、光ファイバ母材の光学特性を安定させるために望ましい。ここで言う光学特性とは、カットオフ波長、モードフィールド径、分散特性等の光学特性のことである。コアスートの先端位置はCCDカメラ等で検出され、その位置が一定となるように、引き上げ速度あるいはバーナーへの原料ガス流量を逐次調整することが一般的に行われている。引き上げ速度あるいは原料ガスの流量に大きな変動が生じると、堆積状態が変化し、光ファイバ母材の特性変動も大きくなってしまう。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、長手方向の特性変動が抑制された光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
課題を解決するため、本発明は、VAD法による光ファイバ母材の製造方法において、堆積中の多孔質ガラス母材の先端位置を検出し、先端位置が一定となるように引き上げ速度を調整し、堆積初期においては、堆積時間ごとに目標の引き上げ速度を設定し、目標の引き上げ速度となるように、バーナーへの原料ガス流量を逐次調整し補正することで、所定の時間まで漸次的に引き上げ速度を変化させつつ堆積し、定常状態においては、引き上げ速度が一定となるように堆積し、多孔質ガラス母材を生成した後、多孔質ガラス母材を加熱炉で脱水、透明ガラス化することで、光ファイバガラス母材を得ることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法を提供する。
【0008】
本発明では、多孔質ガラス母材の製造方法において、引き上げ速度を漸次的に変化させる所定の時間は堆積開始から300~500分であるとよい。
【0009】
本発明では、多孔質ガラス母材の製造方法において、堆積初期におけるバーナーへの原料ガス流量の補正間隔を15~300秒とするとよい。
【0010】
本発明では、多孔質ガラス母材の製造方法において、堆積初期におけるバーナーへの原料ガス流量の補正間隔を30~90秒とするとよい。
(【0011】以降は省略されています)
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