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公開番号2025149010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049430
出願日2024-03-26
発明の名称シリコーンゴム組成物及びその硬化物
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類C08L 83/07 20060101AFI20251001BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い絶縁破壊強さを示すシリコーンゴム硬化物を与えるシリコーンゴム組成物を提供すること。
【解決手段】(A)重合度が100以上であって、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m2/g以上である補強性シリカ:25~70質量部、
(C)平均粒子径3~50μm、アスペクト比が5以上の扁平状窒化ホウ素:5~50質量部、
(D)硬化剤:(A)成分を硬化させる有効量
を含有するシリコーンゴム組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)重合度が100以上であって、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上である補強性シリカ:30~70質量部、
(C)平均粒子径3~50μm、アスペクト比が5以上の扁平状窒化ホウ素:5~50質量部、
(D)硬化剤:(A)成分を硬化させる有効量
を含有するシリコーンゴム組成物。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
(B)成分の比表面積が50m
2
/g以上400m
2
/g以下である請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
【請求項3】
(A)成分及び(B)成分を含むシリコーンゴムコンパウンドの可塑度が200以上である請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
【請求項4】
(D)成分の硬化剤が有機過酸化物である請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
【請求項5】
更に、下記一般式(2):
TIFF
2025149010000004.tif
24
59
(式中、R
1
は、水素原子、又は同一若しくは異種の非置換若しくは置換のアルキル基であり、R
2
は、同一又は異種の非置換若しくは置換の1価炭化水素基であり、mは1~50の正数である。)
で表される(E)オルガノシラン又はオルガノシロキサン化合物を(A)成分100質量部に対して0.1~50質量部含有する請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物の硬化物。
【請求項7】
JIS K 6249:2003に準拠して測定される絶縁破壊強さが30kV/mm以上である請求項6記載の硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁破壊強さに優れた硬化物を与えるシリコーンゴム組成物及びその硬化物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーンゴムは、優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪性、耐熱性、耐寒性等の特性を有しているため、電気機器、自動車、建築、医療、食品等様々な分野で広く使用されている。例えば、リモートコントローラ、楽器等のゴム接点として使用されるラバーコンタクト、建築用ガスケット、定着ロール、現像ロール、転写ロール、帯電ロール、給紙ロール等の事務器用ロール、オーディオ装置等の防振ゴム、コンパクトディスク用パッキン、各種高圧ケーブルの電線被覆材等に使用されている。
【0003】
近年、電気自動車やハイブリッド自動車等の車載ケーブル、また各種電子機器等の高性能化に伴い、高電圧、大電流化の流れが顕著であり、より高い耐電圧特性が求められている。
シリコーンゴムの絶縁破壊特性を向上させるため、特許文献1では、平均粒径20μm以下の窒化ホウ素粉末を配合することが提案されている。
【0004】
しかしながら、シリコーンゴムの絶縁破壊強さに対する要求は年々高くなってきており、これらの従来技術では、JIS K-6249に定められた絶縁破壊試験にて、より高い絶縁破壊強さの特性を達成することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平1-221454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高い絶縁破壊強さを示すシリコーンゴム硬化物を与えるシリコーンゴム組成物及びその硬化物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、(A)重合度が100以上であって、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサン、(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上である補強性シリカ、(C)平均粒子径3~50μm、アスペクト比が5以上の扁平状窒化ホウ素、(D)硬化触媒を含有するシリコーンゴム組成物が絶縁破壊強さに優れた硬化物を与えることを見出し、本発明をなすに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記のシリコーンゴム組成物及びその硬化物を提供する。
[1]
(A)重合度が100以上であって、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上である補強性シリカ:30~70質量部、
(C)平均粒子径3~50μm、アスペクト比が5以上の扁平状窒化ホウ素:5~50質量部、
(D)硬化剤:(A)成分を硬化させる有効量
を含有するシリコーンゴム組成物。
[2]
(B)成分の比表面積が50m
2
/g以上400m
2
/g以下である[1]記載のシリコーンゴム組成物。
[3]
(A)成分及び(B)成分を含むシリコーンゴムコンパウンドの可塑度が200以上である[1]又は[2]記載のシリコーンゴム組成物。
[4]
(D)成分の硬化剤が有機過酸化物である[1]~[3]のいずれかに記載のシリコーンゴム組成物。
[5]
更に、下記一般式(2):
TIFF
2025149010000001.tif
24
59
(式中、R
1
は、水素原子、又は同一若しくは異種の非置換若しくは置換のアルキル基であり、R
2
は、同一又は異種の非置換若しくは置換の1価炭化水素基であり、mは1~50の正数である。)
で表される(E)オルガノシラン又はオルガノシロキサン化合物を(A)成分100質量部に対して0.1~50質量部含有する[1]~[4]のいずれかに記載のシリコーンゴム組成物。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載のシリコーンゴム組成物の硬化物。
[7]
JIS K 6249:2003に準拠して測定される絶縁破壊強さが30kV/mm以上である[6]記載の硬化物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、絶縁破壊強さに優れたシリコーンゴム硬化物を与えるシリコーンゴム組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明は下記説明に限定されるものではない。
〔シリコーンゴム組成物〕
本発明に係るシリコーンゴム組成物は、下記(A)~(D)成分を含有してなり、絶縁破壊強さに優れたシリコーンゴム硬化物を与えるものである。
(A)重合度が100以上であって、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサン
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上である補強性シリカ
(C)平均粒子径3~50μm、アスペクト比が5以上の扁平状窒化ホウ素
(D)硬化剤
(【0011】以降は省略されています)

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