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公開番号2025168867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073684
出願日2024-04-30
発明の名称熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 83/04 20060101AFI20251105BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、熱伝導性に優れ、低粘度である熱伝導性シリコーン組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】X線回折法により検出されるピークの積分強度比が[2θ=26.6~28.8°]/[2θ=19.6~21.6°]=10以上である窒化ケイ素充填材(E)とシリコーン成分を含むことを特徴とする、熱伝導性シリコーン組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
X線回折法により検出されるピークの積分強度比が[2θ=26.6~28.6°]/[2θ=19.6~21.6°]=10以上である窒化ケイ素充填材(E)とシリコーン成分を含むことを特徴とする、熱伝導性シリコーン組成物
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記(E)成分のレーザー回折法により計測される平均粒径が20~100μmであることを特徴とする請求項1記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項3】
前記(E)成分の配合量がシリコーン成分100質量部に対して、200~1000質量部であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項4】
前記シリコーン成分が
(A)アルケニル基を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサン
(B)ケイ素原子に直接結合した水素原子を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
を含むことを特徴とする請求項1記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項5】
前記熱伝導性シリコーン組成物が、前記シリコーン成分に加え、
(C)ヒドロシリル化触媒
を含むことを特徴とする請求項4に記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項6】
前記シリコーン成分が
(D)下記式(1)で表される分子鎖片末端がトリアルコキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
TIFF
2025168867000011.tif
42
115
(式(1)中、R
1
は独立に炭素数1~6のアルキル基であり、mは5~100の整数である。)
を前記(A)成分100質量部に対して、10~200質量部さらに含むことを特徴とする請求項4記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項7】
前記(A)成分の動粘度が10~100,000mm

/sであることを特徴とする請求項4記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項8】
前記熱伝導性シリコーン組成物が、(F)レーザー回折法により計測される平均粒径1~20μmとなる酸化アルミニウムを含むことを特徴とする請求項1記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項9】
前記熱伝導性シリコーン組成物の絶対粘度が10~300Pa・s以下であることを特徴とする請求項1記載の熱伝導性シリコーン組成物。
【請求項10】
前記熱伝導性シリコーン組成物の熱伝導率が4.0W/mK以上であることを特徴とする請求項1記載の熱伝導性シリコーン組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の更なる高性能化に伴い、半導体素子の高密度化、及び高実装化が進んでいる。特に自動車の電子化が著しく、電子部品搭載個数が増加し、放熱部材の需要が増えている。放熱部材にはシートタイプやグリースタイプがあるが、実装のし易さなどからシートタイプが好んで使用される。また、自動運転を背景としてこのような放熱部材においては、さらなる熱伝導性の向上が要求されている。放熱用途に用いられる熱伝導性樹脂組成物は、ポリマー樹脂中に熱伝導性充填材を分散させることで得ることができ、特許文献1、2のようにシリコーンゴム中に酸化物や金属を添加した熱伝導性シリコーン組成物が考案されてきた。
【0003】
一般的に、熱伝導製シリコーン組成物の熱伝導性を向上させるためには、より熱伝導率の高い熱伝導性充填材をシリコーン樹脂ポリマー中に高充填する方法が知られている。特許文献3では、高い熱伝導率を持つ窒化アルミニウムと、アルミナを高充填することで8.5W/m・Kを超える熱伝導性シリコーン組成物が考案されている。また特許文献4ではアルミナのみを高充填することで6.5W/m・Kを超えるコストに優れた熱伝導性シリコーン組成物が開示されている。一方で、熱伝導性充填材を高充填すると、組成物の絶対粘度が著しく増加することが課題となっている。組成物の絶対粘度増加は、組成物の吐出不良やコーティング不良、押出不良といった成型性を悪化させる一因となるだけでなく、ポンプや配管などの製造設備自体の摩耗を早めてしまう問題がある。
【0004】
特開昭47-32400号公報
特開昭56-100849号公報
特開2022-181451号公報
特開2022-184636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、熱伝導性に優れ、低粘度である熱伝導性シリコーン組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、X線回折法により検出されるピークの積分強度比が[2θ=26.6~28.6°]/[2θ=19.6~21.6°]=10以上である窒化ケイ素充填材(E)とシリコーン成分を含むことを特徴とする、熱伝導性シリコーン組成物を提供する。
【0007】
このような熱伝導性シリコーン組成物であれば、熱伝導性に優れ、低粘度である熱伝導性シリコーン組成物を提供することができる。
【0008】
また、前記(E)成分の平均粒径のレーザー回折法により計測される値が、平均20~100μmであるものが好ましい。
【0009】
このような熱伝導性シリコーン組成物であれば、組成物の絶対粘度が大きくならず適度であり、また、組成物中において沈降することがなく分散できる。
【0010】
また、前記(E)成分の配合量がシリコーン成分100質量部に対して、200~1000質量部であるものが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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