TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025139627
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024038566
出願日
2024-03-13
発明の名称
レジスト組成物及びパターン形成方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20250919BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】高エネルギー線を用いるフォトリソグラフィーにおいて、感度及び解像性に優れる非化学増幅レジスト組成物、並びに該レジスト組成物を用いるパターン形成方法を提供する。
【解決手段】超原子価ビスマス化合物、カルボン酸化合物及び溶剤を含むレジスト組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
超原子価ビスマス化合物、カルボン酸化合物及び溶剤を含むレジスト組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記超原子価ビスマス化合物が、下記式(1)で表されるものである請求項1記載のレジスト組成物。
TIFF
2025139627000022.tif
41
65
(式中、p、q及びrは、それぞれ独立に、0~5の整数である。
R
1
及びR
2
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~10のヒドロカルビル基である。また、R
1
及びR
2
が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子及び該炭素原子間の原子と共に環を形成してもよい。
R
3
、R
4
及びR
5
は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基である。)
【請求項3】
前記カルボン酸化合物が、下記式(2)で表されるものである請求項1記載のレジスト組成物。
TIFF
2025139627000023.tif
15
64
(式中、mは、1~4の整数である。
R
11
は、炭素数1~40のm価炭化水素基又は炭素数2~40のm価複素環式基であり、mが2のとき、R
11
は、エーテル結合、カルボニル基、アゾ基、チオエーテル結合、カーボネート結合、カーバメート結合、スルフィニル基又はスルホニル基であってもよい。また、前記m価炭化水素基又はm価複素環式基の水素原子の一部又は全部が、ヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記m価炭化水素基の-CH
2
-の一部が、ヘテロ原子を含む基で置換されていてもよい。
R
12
は、単結合又は炭素数1~10のヒドロカルビレン基であり、該ヒドロカルビレン基の水素原子の一部又は全部が、ヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、該ヒドロカルビレン基の-CH
2
-の一部が、ヘテロ原子を含む基で置換されていてもよい。mが2~4のとき、各R
12
は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。)
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項記載のレジスト組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程と、前記露光したレジスト膜を、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成方法。
【請求項5】
前記高エネルギー線が、電子線又は極端紫外線である請求項4記載のパターン形成方法。
【請求項6】
前記現像液が、露光部を溶解し、未露光部を溶解しないものである請求項4記載のパターン形成方法。
【請求項7】
前記現像液が、未露光部を溶解し、露光部を溶解しないものである請求項4記載のパターン形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト組成物及びパターン形成方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
IoT市場の拡大とともにLSIの高集積化、高速度化及び低消費電力化が更に要求され、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。特に、ロジックデバイスが微細化を牽引している。最先端の微細化技術として、ArF液浸リソグラフィーのダブルパターニング、トリプルパターニング及びクアドロパターニングによる10nmノードのデバイスの量産が行われており、さらに次世代の波長13.5nmの極端紫外線(EUV)リソグラフィーによる7nmノードデバイスの検討が進められている。
【0003】
微細化の進行とともに、酸の拡散による像のボケが問題になっている(非特許文献1)。加工寸法45nm以降の微細パターンでの解像性を確保するためには、従来提案されている溶解コントラストの向上だけでなく、酸拡散の制御が重要であることが提案されている(非特許文献2)。しかしながら、化学増幅レジスト組成物は、酸の拡散によって感度とコントラストを上げているため、ポストエクスポージャーベーク(PEB)温度を低くしたり、PEB時間を短くしたりして酸拡散を極限まで抑えようとすると、感度やコントラストが著しく低下する。
【0004】
バルキーな酸が発生する酸発生剤を添加して酸拡散を抑えることは有効である。そこで、ポリマーに重合性オレフィンを有するオニウム塩の酸発生剤を共重合することが提案されている。しかし、加工寸法16nm以降のレジスト膜のパターン形成においては、酸拡散の観点から化学増幅レジスト組成物ではパターン形成ができないと考えられており、非化学増幅レジスト組成物の開発が望まれている。
【0005】
非化学増幅レジスト組成物用の材料として、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が挙げられる。PMMAは、EUV照射によって主鎖が切断し、分子量が低下することによって有機溶剤の現像液への溶解性が向上するポジ型レジスト材料である。
【0006】
ハイドロゲンシルセスキオキサン(HSQ)は、EUV照射によって生じたシラノールの縮合反応による架橋によってアルカリ現像液に不溶となるネガ型レジスト材料である。また、塩素置換したカリックスアレーンもネガ型レジスト材料として機能する。これらのネガ型レジスト材料は、架橋前の分子サイズが小さく酸拡散によるボケが無いため、エッジラフネスが小さく解像性が非常に高く、露光装置の解像限界を示すためのパターン転写材料として用いられている。しかしながら、これらの材料は感度が不十分であり、更なる改善が必要である。
【0007】
EUVリソグラフィー向け材料開発を困難にさせる要因として、EUV露光におけるフォトン数の少なさが挙げられる。EUVのエネルギーはArFエキシマレーザー光に比べて遙かに高く、EUV露光のフォトン数は、ArF露光のそれの14分の1である。さらに、EUV露光で形成するパターンの寸法は、ArF露光の半分以下である。このため、EUV露光はフォトン数のバラツキの影響を受けやすい。極短波長の放射光領域におけるフォトン数のバラツキは物理現象のショットノイズであり、この影響を無くすることはできない。そのため、いわゆる確率論(Stochastics)が注目されている。ショットノイズの影響を無くすることはできないが、いかにこの影響を低減するかが議論されている。ショットノイズの影響で寸法均一性(CDU)やラインウィズスラフネス(LWR)が大きくなるだけでなく、数百万分の一の確率でホールが閉塞する現象が観察されている。ホールが閉塞すると電通不良となってトランジスタが動作しないので、デバイス全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす。実用的な感度を考慮した場合、PMMAやHSQを主成分としたレジスト組成物では、Stochasticsの影響を大きく受け、所望の解像性能を得ることはできていない。
【0008】
ショットノイズの影響をレジスト側で低減する方法として、EUV光の吸収が大きい元素の導入が注目されている。特許文献1には、EUV光の吸収が大きいヨウ素原子を含む化学増幅レジスト組成物が提案されている。しかし、前述したとおり、化学増幅レジスト組成物では、今後ますます加工寸法が微細化されるEUVリソグラフィーにおいて優れた解像性能を実現できない。
【0009】
特許文献2には、スズ化合物を用いたネガ型レジスト組成物が提案されている。これは、EUV光の吸収が大きいスズ元素を主成分としているため、Stochasticsが改善され、高感度・高解像性を実現できる。しかし、いわゆるこのようなメタルレジストは、レジスト用溶剤に対する溶解性不足、反応性が高すぎることによる保存安定性不足、エッチング後残渣による欠陥等多くの課題を抱えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2018-5224号公報
特表2021-503482号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
信越化学工業株式会社
化粧料
1か月前
信越化学工業株式会社
電磁波遮蔽部材
1か月前
信越化学工業株式会社
硬化性樹脂組成物
今日
信越化学工業株式会社
炭化金属被覆材料
8日前
信越化学工業株式会社
熱軟化性熱伝導性組成物
今日
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材の製造方法
28日前
信越化学工業株式会社
複合基板およびその製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
ガラスクロス及びその製造方法
今日
信越化学工業株式会社
非晶質固体分散体を含む複合物
1か月前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
13日前
信越化学工業株式会社
光ファイバ用多孔質母材の製造装置
28日前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
13日前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
13日前
信越化学工業株式会社
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
1か月前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
15日前
信越化学工業株式会社
酸化物単結晶複合基板およびその製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
28日前
信越化学工業株式会社
超音波カップリング材複合膜及び超音波検査方法
7日前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シリコーン組成物、硬化物及び製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
含窒素多官能オルガノキシシラン化合物の製造方法
15日前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサン及びこれを含有する化粧料
20日前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シリコーン接着剤組成物及び熱伝導性複合体
1か月前
信越化学工業株式会社
付加硬化型シリコーン粘着剤組成物およびその硬化物
今日
信越化学工業株式会社
型取り用シリコーンゴム組成物およびシリコーンゴム型
1か月前
信越化学工業株式会社
キーパッド作製用シリコーンゴム組成物及びキーパッド
29日前
信越化学工業株式会社
積層構造
1か月前
信越化学工業株式会社
環状アミノオルガノキシシラン化合物およびその製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサン及び光硬化性コーティング組成物
今日
信越化学工業株式会社
オニウム塩、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法
22日前
信越化学工業株式会社
密着膜形成用組成物、パターン形成方法、及び密着膜の形成方法
13日前
信越化学工業株式会社
反射型フォトマスクブランク、及び反射型フォトマスクの製造方法
29日前
信越化学工業株式会社
有機膜形成用組成物、有機膜形成方法、パターン形成方法、及び重合体
22日前
信越化学工業株式会社
徐放性フェロモン製剤
1日前
信越化学工業株式会社
金属含有膜形成用化合物、金属含有膜形成用組成物、パターン形成方法
7日前
信越化学工業株式会社
徐放性フェロモン製剤
13日前
信越化学工業株式会社
量子ドット体、量子ドット組成物及び波長変換材料並びにそれらの製造方法
今日
続きを見る
他の特許を見る