TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025160311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025123719,2023143538
出願日2025-07-24,2020-11-25
発明の名称積層構造
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20251015BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】基材に密着するゴム状又はゲル状硬化物を与える、硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に-CaF2aO-で表される繰り返し単位を含むパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状パーフルオロポリエーテル化合物:100質量部;(B)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有する有機ケイ素化合物;(C)ヒドロシリル化反応触媒;(D)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子、炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したエポキシ基、及び炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したトリアルコキシシリル基から選ばれるいずれか2種以上を有する、(B)成分以外の有機ケイ素化合物:0.05~5質量部を含有する硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
剛直な基材上に、下記(A)~(D)成分を含有する硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物の硬化物層を有する積層構造。
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に-C


2a
O-で表される繰り返し単位を含むパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状パーフルオロポリエーテル化合物(aは1~6の整数)
(B)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有する有機ケイ素化合物
(C)ヒドロシリル化反応触媒
(D)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子、炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したエポキシ基、及び炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したトリアルコキシシリル基から選ばれるいずれか2種以上を有する、(B)成分以外の有機ケイ素化合物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
剛直な基材上に、下記(A)~(E)成分を含有する硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物の硬化物層を有する積層構造。
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に-C


2a
O-の繰り返し単位を含むパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状パーフルオロポリエーテル化合物(aは1~6の整数)
(E)1分子中に1個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有するポリフルオロモノアルケニル化合物
(B)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有する有機ケイ素化合物
(C)ヒドロシリル化反応触媒
(D)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子、炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したエポキシ基、及び炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したトリアルコキシシリル基から選ばれるいずれか2種以上を有する、(B)成分以外の有機ケイ素化合物。
【請求項3】
前記基材は合成樹脂又は金属である請求項1又は2に記載の積層構造。
【請求項4】
前記硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物の前記硬化物層が前記基材に直接接している、請求項1又は2に記載の積層構造。
【請求項5】
前記硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物の前記硬化物層が0.001N/25mmから10.0N/25mmの粘着力を有する請求項1又は2に記載の積層構造。
【請求項6】
前記(D)成分における有機ケイ素化合物が、ケイ素原子に結合した水素原子を有さず、炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したエポキシ基、及び炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したトリアルコキシシリル基をそれぞれ1個以上有する有機ケイ素化合物である、請求項1又は2に記載の積層構造。
【請求項7】
前記(D)成分における有機ケイ素化合物が、炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合した下記式(2)に示されるエポキシ基を2個以上有する有機ケイ素化合物である、請求項1又は2に記載の積層構造。
TIFF
2025160311000048.tif
15
37
【請求項8】
前記(D)成分における有機ケイ素化合物が、フッ素原子を含まない有機ケイ素化合物である、請求項1又は2に記載の積層構造。
【請求項9】
前記(D)成分における有機ケイ素化合物が、炭素原子又は炭素原子と酸素原子を介してケイ素原子に結合したトリアルコキシシリル基を2個以上有する有機ケイ素化合物である、請求項1又は2に記載の積層構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性、耐油性、耐薬品性、耐溶剤性、低温特性、耐湿性、低気体透過性等に優れ、特には樹脂や金属基材との密着力が良好な粘着剤(パーフルオロポリエーテルゴム硬化物又はパーフルオロポリエーテルゲル硬化物)を形成するものである硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物(以下、パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物という)、並びにその硬化物を用いた粘着剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状パーフルオロポリエーテル化合物、1分子中にH-SiOSiO構造を2個以上有する有機ケイ素化合物及びヒドロシリル化反応触媒からなる組成物から、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、撥水性、撥油性、耐候性等の性質がバランスよく優れた硬化物を得ることができることが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
一方、粘着剤は、製品に添付するラベルや粘着テープなどを中心に、様々な場面で使用されている。最近ではディスプレイ保護用の粘着フィルムや製品製造工程中の保護フィルムなど、電子端末関連の技術の進歩に伴い用途が拡大している。また、表面保護だけでなく、材料の透明性を活かし、光学部材にも利用され、Optical Clear Adhesive Tape(OCAテープ)など、製品部内に使用される用途も展開されている。
【0004】
粘着剤の主な分類としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等があり、それぞれに長所と欠点がある。シリコーン粘着剤は、コスト面でアクリル系やゴム系より不利であるが耐熱性、耐寒性、耐候性、耐薬品性及び電気絶縁性等の特性が他の2種の粘着剤よりも優れている。
【0005】
最近では、携帯電話等の端末が広く普及しているが、これらのディスプレイ保護の粘着フィルムはシリコーン粘着剤を用いたものがほとんどである。シリコーンはその特性上、被着体へのぬれ性が良好であるため、貼り合わせる際に気泡を巻き込むことが無く、ひとりでにずれたり剥がれたりすることはないが、リワーク性が良いため貼りなおしも可能である(特許文献3)。また、製品製造工程中に使用する保護フィルムに関しても同様で、更に耐熱性などが必要になるため、シリコーン粘着剤を用いた粘着フィルムが大量に用いられている。
【0006】
また、携帯電話の中でもスマートフォンと呼ばれる従来よりも高機能な端末が急速に普及しており、これまでの多くは従来までのボタンの替わりに、タッチパネルと呼ばれるディスプレイに触れることで操作することができる。類似のものにタブレット端末があり、これは持ち運びが容易でタッチパネルを備えるコンピューターである。これらの普及により、ディスプレイの面積が大きくなることに伴い、画面保護用の粘着フィルムの需要は増加傾向にある。
【0007】
しかしながら、このようなシリコーン粘着剤は、殆どの用途においてはこれで十分な性能を有しているものの、更なる耐薬品性や耐溶媒性を要求される自動車のエンジン回りや臨床検査、病理検査の工程で使用されるバーコードラベル用途など、耐薬品性や耐溶媒性に優れる粘着剤組成物の出現が強く望まれていた。
【0008】
その中で硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物の提案がなされている(特許文献4)。この組成物は耐熱性、耐候性、撥水性、撥油性等に優れている上、耐薬品性や耐溶媒性に優れた硬化物を与えることが示されている。但し、粘着剤をテープではなく、樹脂や金属のような剛直な基材に塗布、密着させるためにはプライマーを塗布する必要があり、プライマー塗布工程の簡素化が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第2990646号公報
特開2000-248166号公報
特開平07-197008号公報
特開2019-38904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、耐熱性、耐候性、撥水性、撥油性等、耐薬品性や耐溶媒性に優れた硬化物であって、特に加熱工程において樹脂や金属基材から剥離がなく、密着することを特徴とする硬化物を与える硬化性パーフルオロポリエーテル粘着剤組成物及びその硬化物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

信越化学工業株式会社
化粧料
24日前
信越化学工業株式会社
炭化金属被覆材料
1日前
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材の製造方法
21日前
信越化学工業株式会社
非晶質固体分散体を含む複合物
24日前
信越化学工業株式会社
光ファイバ用多孔質母材の製造装置
21日前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
6日前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
6日前
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
6日前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
21日前
信越化学工業株式会社
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
23日前
信越化学工業株式会社
熱伝導性シリコーン組成物及びその硬化物
8日前
信越化学工業株式会社
超音波カップリング材複合膜及び超音波検査方法
今日
信越化学工業株式会社
オルガノポリシロキサン及びこれを含有する化粧料
13日前
信越化学工業株式会社
含窒素多官能オルガノキシシラン化合物の製造方法
8日前
信越化学工業株式会社
キーパッド作製用シリコーンゴム組成物及びキーパッド
22日前
信越化学工業株式会社
環状アミノオルガノキシシラン化合物およびその製造方法
24日前
信越化学工業株式会社
オニウム塩、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法
15日前
信越化学工業株式会社
密着膜形成用組成物、パターン形成方法、及び密着膜の形成方法
6日前
信越化学工業株式会社
反射型フォトマスクブランク、及び反射型フォトマスクの製造方法
22日前
信越化学工業株式会社
有機膜形成用組成物、有機膜形成方法、パターン形成方法、及び重合体
15日前
信越化学工業株式会社
金属含有膜形成用化合物、金属含有膜形成用組成物、パターン形成方法
今日
信越化学工業株式会社
徐放性フェロモン製剤
6日前
信越化学工業株式会社
ミラブル型フロロシリコーンゴム組成物及び輸送機のエンジン周辺用ゴム部品
13日前
信越化学工業株式会社
合成石英ガラス基板及びその製造方法、並びに光学素子パッケージ封止用窓材の製造方法
6日前
信越化学工業株式会社
ラジカル重合性基含有環状オルガノシロキサン、その製造方法およびそれを含む硬化性組成物
14日前
信越化学工業株式会社
ラジカル重合性基含有環状オルガノシロキサン誘導体、その製造方法およびそれを含む硬化性組成物
14日前
信越化学工業株式会社
多層構造型の感光性ドライフィルム、パターン形成方法、表示装置、及びマイクロLEDディスプレイ
21日前
信越化学工業株式会社
ネガ型感光性樹脂組成物、パターン形成方法、硬化被膜形成方法、層間絶縁膜、表面保護膜、及び電子部品
21日前
信越化学工業株式会社
ミラブル型シリコーンゴム原料混合物及びコンパウンド並びに、コンパウンドの製造方法及び組成物の製造方法
13日前
信越化学工業株式会社
重合体、ネガ型感光性樹脂組成物、パターン形成方法、硬化被膜形成方法、層間絶縁膜、表面保護膜、及び電子部品
21日前
信越化学工業株式会社
感光性樹脂組成物、感光性樹脂皮膜、感光性ドライフィルム、パターン形成方法、表示装置、及びマイクロLEDディスプレイ
21日前
信越化学工業株式会社
感光性樹脂組成物、感光性樹脂皮膜、感光性ドライフィルム、パターン形成方法、表示装置、及びマイクロLEDディスプレイ
21日前
日本化薬株式会社
インク
13日前
日本化薬株式会社
インク
1か月前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
ベック株式会社
被膜形成方法
3か月前
続きを見る