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公開番号
2025169571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-14
出願番号
2024074379
出願日
2024-05-01
発明の名称
オルガノポリシロキサンを含む冷媒
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09K
5/10 20060101AFI20251107BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明は、低温でも比較的流動性に優れ、かつ高引火点で取り扱いや保管も容易である冷媒の提供を目的とする。
【解決手段】
下記式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含む冷媒であって、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025169571000005.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">29</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (ここでR
1
は、互いに独立に、メチル基またはエチル基であり、nは2または3である)
前記オルガノポリシロキサンが-80℃での動粘度100mm
2
/s以下を有し、-100℃での動粘度300mm
2
/s以下を有することを特徴とする、前記冷媒。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含む冷媒であって、
JPEG
2025169571000004.jpg
29
170
(ここでR
1
は、互いに独立に、メチル基またはエチル基であり、nは2または3である)
前記オルガノポリシロキサンが-80℃での動粘度100mm
2
/s以下を有し、-100℃での動粘度300mm
2
/s以下を有することを特徴とする、前記冷媒。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
上記式(1)におけるR
1
が全てメチル基である、請求項1記載の冷媒。
【請求項3】
上記式(1)におけるR
1
が全てメチル基であり、nが3である、請求項2記載の冷媒。
【請求項4】
上記式(1)におけるR
1
が全てエチル基である、請求項1記載の冷媒。
【請求項5】
上記式(1)におけるR
1
が全てエチル基であり、nが2である、請求項4記載の冷媒。
【請求項6】
冷却装置用冷媒である、請求項1~5のいずれか1項記載の冷媒。
【請求項7】
前記冷却装置が冷媒の強制循環を行う機構を有する、請求項6記載の冷媒。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は冷媒の強制循環を行う機構を有する冷却装置における冷媒に適したオルガノポリシロキサンに関する。すなわち、本発明はオルガノポリシロキサンを含む冷媒に関し、より詳細には、冷媒を強制循環する機構を有する冷却装置用の冷媒に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
循環ポンプ等により冷媒の強制循環を行う冷却装置は、電子機器の冷却、製造工場の熱交換や空調等幅広い用途で使用されており、その使用温度も-30℃程度の低温から150℃程度の高温領域まで幅広いが、特殊な用途では-30℃~-100℃程度の極低温まで冷却することが求められることがある。冷媒油としては、鉱物油、アルコール類、ハロゲン化炭化水素類等が知られているが、鉱物油は低温領域で高粘度となり循環ポンプの負荷が大きく、アルコール類は毒性や引火性が問題となり、ハロゲン化炭化水素は地球温暖化の要因となり使用が規制されている。これらのことから、極低温領域でも粘度が低く引火性の低いフッ素系冷媒が冷媒油として広く使用されてきた。しかし近年フッ素系化合物の難分解性が問題視されその使用に規制を行うことが検討されている。
【0003】
これらのことからフルオロカーボンの代替冷媒が要望されており、低温領域でも流動性を維持するシリコーンオイルが注目されている。シリコーンオイルを冷媒として使用する検討はこれまでにも行われている(特許文献1)。しかし、この明細書中では、引火点は60℃以上あれば良いという基準であったが、日本の消防法などを鑑みると、その基準では十分ではない。また、デカメチルテトラシロキサンとヘキサメチルジシロキサン等の混合物が提案されているが、これらは低温での流動性は低いものの揮発性は高く、引火点も100℃未満であった(特許文献2)。また、シロキサンオリゴマーを主成分とした冷媒が提案されているが、やはり低温での流動性はすぐれるが引火点は低い(特許文献3)。冷媒用途でのフルオロカーボン代替品の開発は喫緊の課題であり、低温でも流動性を維持し、かつ高引火点である冷媒の開発が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平07-166061号公報
特開平02-242878号公報
特開2001-262168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、低温でも比較的流動性に優れ、かつ高引火点で取り扱いや保管も容易である冷媒の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、特定の構造を有するオルガノポリシロキサンが、極低温での流動性を示しながら引火点が高く、冷却装置の冷媒油として適していることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、
[1]下記式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含む冷媒であって、
JPEG
2025169571000001.jpg
29
170
(ここでR
1
は、互いに独立に、メチル基またはエチル基であり、nは2または3である)
前記オルガノポリシロキサンは-80℃での動粘度100mm
2
/s以下を有し、-100℃での動粘度300mm
2
/s以下を有することを特徴とする、前記冷媒を提供する。
【0008】
さらに本発明は、下記から選ばれる少なくも1の構成をさらに有する上記冷媒を提供する。
[2]上記式(1)におけるR
1
がメチル基である、上記冷媒。
[3]上記式(1)におけるR
1
がメチル基であり、nが3である、上記冷媒。
[4]上記式(1)におけるR
1
がエチル基である、上記冷媒。
[5]上記式(1)におけるR
1
がエチル基であり、nが2である、上記冷媒。
[6]冷却装置用冷媒である、上記冷媒。
[7]前記冷却装置が冷媒の強制循環を行う機構を有する、上記冷媒。
より好ましくは、本発明は上記式(1)で表されるオルガノポリシロキサンからなる冷媒を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のオルガノポリシロキサン化合物は、極低温で良好な流動性を維持しつつ引火点が高い。従って、幅広い温度領域での冷媒油として使用できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、下記式(1)で表されるオルガノポリシロキサンを含む冷媒である。
JPEG
2025169571000002.jpg
29
170
(ここでR
1
は、互いに独立に、メチル基またはエチル基から選択され、nは2または3である)
上記オルガノポリシロキサンは-80℃での動粘度100mm
2
/s以下を有し、-100℃での動粘度300mm
2
/s以下を有することを特徴とする。好ましくは、上記オルガノポリシロキサンは、-80℃での動粘度15~100mm
2
/sを有し、-100℃での動粘度が100~300mm
2
/sを有し、極低温領域を含む幅広い温度領域で安全に使用できることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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