TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025174936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2025082429
出願日2025-05-16
発明の名称粘着テープおよびそれを用いた部品の製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20251120BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本開示は、伸長前は被着体を保持可能な仮固定性を有するとともに、引き伸ばす過程においては、低伸度域で被着体から剥離でき、さらに該被着体への再貼付を抑制可能な粘着テープを提供することを目的とする。また本開示は、上記の粘着テープを用いた部品の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示は、伸長性を有する基材と、フィラーを含有する粘着剤層とを有し、上記フィラーの溶解パラメータ値が8以上20以下である粘着テープを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
伸長性を有する基材と、フィラーを含有する粘着剤層とを有し、
前記フィラーの溶解パラメータ値が8以上20以下である粘着テープ。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記基材の破断伸度が200%以上である請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記フィラーが高分子材料からなるフィラーである請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着剤層中の前記フィラーの含有量が5体積%以上75体積%以下である請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記フィラーの平均粒子径が0.5μm以上50μm以下である請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項6】
300%伸長したときの面接着力P
300
が10N/cm

以下である請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項7】
伸長前の面接着力P

に対する300%伸長したときの面接着力P
300
の比(P
300
/P

)が0.5以下である請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項8】
180°ピール接着力が20N/20mm以下である請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項9】
請求項1または2に記載の粘着テープを用いて部品を製造する方法であって、
1つ又は2つ以上の部品が固定された前記粘着テープを、少なくとも一方向に引き伸ばして、前記粘着テープから前記部品を剥離する剥離工程を有する、部品の製造方法。
【請求項10】
前記剥離工程では、前記粘着テープに対し、前記部品の載置側とは反対側から治具を押し当て、前記部品の載置側に向けて前記粘着テープを押出して前記粘着テープを引っ張る、請求項9に記載の部品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、部品の仮固定、特にMLCC等の微小部品の製造及び搬送時における仮固定に用いられる粘着テープに関する。特に、引っ張ることで伸長して(引き伸ばして)被着体から剥離可能となる伸長剥離性を有する粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
半導体ウェハ、積層セラミックコンデンサ(以下、MLCCとする場合がある。)、インダクタなどの電子部品の製造では、粘着テープ上に被加工品を固定し、研削や加工、搬送、ダイシングによるチップ化等の各工程を経て1つ又は2つ以上の加工品(電子部品)を製造した後、該加工品を粘着テープから剥離して離脱させる操作が行われる。このような製造工程において被加工品及び加工品(総じて加工品等とする場合がある。)の仮固定に用いられるテープは「仮固定用テープ」、「工程用テープ」等と称される場合がある。仮固定に用いられるテープは、被着体を固定し保持可能な接着性と、仮固定を解除する際の易剥離性とが求められる。
【0003】
例えば特許文献1には、加熱により粘着層中の熱膨張性バルーンが発泡乃至膨張して接着力が低下する加熱発泡剥離テープ、及び該加熱発泡剥離テープに被加工品を固定し、加工後に該テープに熱を加えて該テープから加工品を剥離する方法が開示されている。また特許文献2には、UV等の活性エネルギー線の照射により粘着層が硬化して接着力が低下する活性エネルギー線硬化剥離テープ、及び該活性エネルギー線硬化剥離テープに被加工品を固定し、加工後にUVを照射して該テープから加工品を剥離する方法が開示されている。
【0004】
しかし加熱発泡剥離テープは、熱膨張性バルーンを十分に発泡又は膨張させるために、加熱剥離の際に加熱時間を長くしたり加熱温度を高くすると、該テープに仮固定された加工品等が熱劣化しやすい。特にMLCCの製造工程では、積層された薄膜に加熱を施すと、クラック等の品質上の弊害が生じやすい。また、テープ上で被加工品に熱を伴う加工を行う場合、加工途中で粘着層中の熱膨張性バルーンが発泡又は膨張して被加工品が脱離するおそれがある。
【0005】
また活性エネルギー線硬化剥離テープを用いた加工品の製造方法では、テープの剥離の際に照射される活性エネルギー線により、加工品が光劣化等の影響を受ける場合がある。また、該テープに対して活性エネルギー線の照射量が不足すると、テープの接着力が十分に低下せず、加工品がテープから容易に剥離できない場合や加工品に糊残りが生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-229399号公報
特開2002-121511号公報
特開2016-29155号公報
特開2017-171772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者等はこのような加熱発泡剥離型や活性エネルギー線硬化剥離型の従来の工程用テープの課題を鑑みて、従来の工程用テープに代わるテープとして、伸長剥離性を有する粘着テープ(以下、伸長剥離テープとする場合がある。)を工程用途に用いることを検討している。伸長剥離テープは、テープの一部を把持して引っ張ることで、伸長変形が生じて被着体から剥離可能となり、従来、2つの部品の接合用途を想定して開発されている。例えば特許文献3ではせん断接着力、破断強度、破断時伸びがそれぞれ所定値以上の携帯型電子機器用粘着シートが開示されている。また特許文献4では、総厚、並びにポリカーボネートに対する初期粘着力A及び引張り剥離応力Bがそれぞれ所定の範囲にあるである粘着シートが開示されている。これらの特許文献に開示される伸長剥離テープは、いずれも部品同士の接合用途を想定している。
【0008】
しかし従来の伸長剥離テープは、伸長過程においてテープの伸長部分が一度剥離した被着体に再貼付する場合がある。再貼付した被着体から剥がすためにテープを再び引き伸ばす必要があるが、既に伸長されたテープをさらに伸ばすため、テープの破断や被着体への糊残りが発生する。上記の現象は仮固定用途に限らず、粘着テープで接合した部材を修理、交換、検査、リサイクル等するために部材から該テープを剥離する場合にも起こりうる。
【0009】
また本発明者らは、被着体がMLCCのような微小部品である場合において、伸長剥離テープの片面に上記微小部品が仮固定された状態から、該テープを伸長して上記微小部品から剥離しようとすると、剥離までに要するテープの引き伸ばし距離(テープの伸度)が過剰になることを知得した。そのためテープの伸長部分が被着体に再貼付する現象がより生じやすくなる。
【0010】
本開示は、上記実情を鑑みてなされたものであり、伸長前は被着体を保持可能な仮固定性を有するとともに、引き伸ばす過程においては、低伸度域で被着体から剥離でき、さらに該被着体への再貼付を抑制可能な粘着テープを提供することを目的とする。また本開示は上記の粘着テープを用いた部品の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

DIC株式会社
積層体、包装材
5日前
DIC株式会社
吸音材及び吸音部品
1か月前
DIC株式会社
ネガ型感光性樹脂組成物
1か月前
DIC株式会社
アンカー剤、印刷物、包材
2か月前
DIC株式会社
細胞賦活剤及び細胞賦活用組成物
1か月前
DIC株式会社
色補正システム及び情報処理装置
2か月前
DIC株式会社
粘着剤組成物、粘着テープ及び物品
12日前
DIC株式会社
ポリアスパラギン酸誘導体の製造方法
13日前
DIC株式会社
ポリアスパラギン酸誘導体の製造方法
1か月前
DIC株式会社
水性エポキシ樹脂組成物、塗料及び物品
5日前
DIC株式会社
繊維強化成形材料及びそれを用いた成形品
12日前
DIC株式会社
皮膚機能改善剤及び皮膚機能改善用組成物
1か月前
DIC株式会社
硬化性樹脂組成物およびギャップフィラー
5日前
DIC株式会社
粘着テープおよびそれを用いた部品の製造方法
11日前
DIC株式会社
負極活物質及びその製造方法、並びに二次電池
2か月前
DIC株式会社
ホットメルト型粘着剤組成物、粘着テープ及び物品
12日前
DIC株式会社
ホットメルト型粘着剤組成物、粘着テープ及び物品
12日前
DIC株式会社
水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品
1か月前
大日精化工業株式会社
熱伝導性樹脂組成物及び成形体
1か月前
DIC株式会社
活性エネルギー線硬化性組成物、硬化塗膜及びフィルム
1か月前
DIC株式会社
分離装置、炭化組成物製造装置、及び炭化組成物製造システム
1か月前
DIC株式会社
樹脂粒子、樹脂粒子の製造方法、インク及びインクの製造方法
1か月前
DIC株式会社
凹凸増幅用具
11日前
DIC株式会社
仮固定用テープ、及び該仮固定用テープを用いた部品の製造方法
11日前
DIC株式会社
仮固定用テープ、及び該仮固定用テープを用いた部品の製造方法
11日前
DIC株式会社
両面粘着テープ及びそれを有する物品、並びに前記物品の解体方法
今日
DIC株式会社
キナクリドン化合物
2か月前
DIC株式会社
ポジ型感光性樹脂組成物、レジスト膜、レジスト下層膜及びレジスト永久膜
1か月前
DIC株式会社
ポジ型感光性樹脂組成物、レジスト膜、レジスト下層膜及びレジスト永久膜
1か月前
DIC株式会社
硬化性樹脂組成物、硬化物および光導波路
11日前
DIC株式会社
フェニルホスホン酸亜鉛錯体、樹脂組成物、及び湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤
2か月前
DIC株式会社
硬化性樹脂組成物、硬化性樹脂および硬化物
11日前
DIC株式会社
負極活物質、負極活物質前駆体及びその製造方法、並びにかかる負極活物質を有する二次電池
1か月前
DIC株式会社
セルロースエステル樹脂用改質剤、セルロースエステル樹脂組成物、成形体、光学フィルムおよび表示装置
1か月前
DIC株式会社
水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜
1か月前
DIC株式会社
硬化性樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物、プリプレグ、回路基板、ビルドアップフィルム、半導体封止材及び半導体装置
27日前
続きを見る