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公開番号2025158301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060707
出願日2024-04-04
発明の名称水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01N 59/00 20060101AFI20251009BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】水生生物の付着を防止できる水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜を提供する。
【解決手段】金属酸化物を含有する水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤であって、前記金属酸化物の金属が、サマリウムおよび/又はガドリニウムである水生生物付着抑制用防汚剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属酸化物を含有する水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤であって、
前記金属酸化物の金属が、サマリウムおよび/又はガドリニウムである水生生物付着抑制用防汚剤。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記水生生物がフジツボ類、イガイ類、ゴカイ類又はカワヒバリガイ類である請求項1に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水生生物付着抑制用防汚剤と、溶剤とを含有する、水生生物付着抑制用防汚剤組成物。
【請求項4】
さらにバインダー樹脂を含有する、請求項3に記載の水生生物付着抑制用防汚剤組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の水生生物付着抑制用防汚剤組成物を硬化した、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物。
【請求項6】
請求項5に記載の水生生物付着抑制用防汚剤硬化物から形成された防汚塗膜。
【請求項7】
基材と、前記基材表面に設けられた請求項6に記載の防汚塗膜とを有する、防汚塗膜付き基材。
【請求項8】
前記基材が、船舶、水中構造物、漁業資材及び給排水管から選択される少なくとも1種である、請求項7に記載の防汚塗膜付き基材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自然環境下で長期間水(海洋、河川、湖沼等)に曝される基材(船舶、水中構造物、漁網、工場等の海水の給排水管等)の表面には、多種多様な水生生物が付着しやすく、水生生物が基材表面に付着すると、外観を損ねたり、様々な不具合を生じたりする。
【0003】
例えば、基材が船舶である場合、水生生物が船舶に付着すると水流による付着面への抵抗が増大することから、船舶速度の低下および燃費の増大を招くことがある。また、基材が水中構造物である場合、水中構造物の基材表面に塗布された防食用塗膜が損傷して、強度および機能の低下、寿命の著しい短縮化といった被害を生じることがある。他にも、基材が養殖網、定置網等の漁網である場合、水生生物によって網目が閉塞し、養殖生物および漁獲生物の酸欠致死等の重大な問題を生じることがある。また、工場および火力・原子力発電所等における海水の給排水管に水生生物が付着および繁殖すると、給排水管の閉塞や流速の低下を引き起こす原因となりうる。
【0004】
このような不具合を引き起こす水生生物の付着を防止するために、基材の表面に防汚剤を含有する組成物を塗布して防汚塗膜を形成することが行われており、当該防汚剤としては、加水分解型シリルエステル系重合体、亜酸化銅、イルガロール、メデトミジン等が使用されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-028627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
加水分解型シリルエステル系重合体は、加水分解して樹脂分が溶出するために汚染の懸念がある。現在、水生生物付着抑制用防汚剤として最も広く利用されている亜酸化銅についても銅が溶出して水生生物に対する毒性懸念がある。また、イルガロールおよびメデトミジンについては亜酸化銅以上に毒性懸念があり、イルガロールについては実際に使用が規制されている。このような事情から、これらの代替物質が求められている。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、水生生物の付着を防止できる水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、特定の金属酸化物を水生生物付着抑制用防汚剤として用いることができることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、水生生物付着抑制用防汚剤に関するものである。
1.金属酸化物を含有する水生生物の付着を防止する水生生物付着抑制用防汚剤であって、
前記金属酸化物の金属が、サマリウムおよび/又はガドリニウムである水生生物付着抑制用防汚剤。
2.前記水生生物がフジツボ類、イガイ類、ゴカイ類又はカワヒバリガイ類である1に記載の水生生物付着抑制用防汚剤。
3.1又は2に記載の水生生物付着抑制用防汚剤と、溶剤とを含有する、水生生物付着抑制用防汚剤組成物。
4.さらにバインダー樹脂を含有する、3に記載の生物付着抑制用防汚剤組成物。
5.4に記載の水生生物付着抑制用防汚剤組成物を硬化した、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物。
6.5に記載の水生生物付着抑制用防汚剤硬化物から形成された防汚塗膜。
7.基材と、前記基材表面に設けられた6に記載の防汚塗膜とを有する、防汚塗膜付き基材。
8.前記基材が、船舶、水中構造物、漁業資材及び給排水管から選択される少なくとも1種である、7に記載の防汚塗膜付き基材。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、水生生物の付着を防止できる水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜が提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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