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公開番号2025161539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024064822
出願日2024-04-12
発明の名称ルアー
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 85/00 20060101AFI20251017BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】装着部材とボディとの係合部分の強度を確保しつつ、根掛かりしたルアーのボディを回収できる。
【解決手段】ボディ10に係合される係合部(軸部21、係合環31及び固定ピン41)を有する装着部材(傘針20、ラインアイ30及びシンカー40)と、ボディ10において係合部(軸部21、係合環31、固定ピン41)をそれぞれ覆う被係合部14、15、16と、を有する。係合部(軸部21、係合環31、固定ピン41)及び被係合部14、15、16のうち少なくとも一方は、水中において分解され得る素材により形成される構成のルアーを提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ボディに係合される係合部を有する装着部材と、
前記ボディにおいて前記係合部を覆う被係合部と、を有し、
前記装着部材の前記係合部、及び前記ボディの前記被係合部のうち少なくとも一方は、水中において分解され得る素材により形成される、ルアー。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記係合部と前記被係合部との間には、前記ボディの表面に連通する隙間を有する、請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
前記装着部材は、ラインアイ、フックアイ及びフックのうち少なくとも一つである、請求項1に記載のルアー。
【請求項4】
前記係合部は、前記装着部材と前記被係合部とを係合するピン部材である、請求項1に記載のルアー。
【請求項5】
前記ボディは、中空部を有し、
前記被係合部は、前記中空部に対して分離している、請求項1に記載のルアー。
【請求項6】
前記ボディは、浮力が重量より大きい、請求項1に記載のルアー。
【請求項7】
前記水中において分解され得るの素材は、海洋生分解性樹脂である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のルアー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ルアーに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、餌木等のルアーが岩・海藻・網等に引っ掛かる根掛かり等によって海底に残されるという問題がある。ところで、従来のルアーでは、例えば特許文献1に示すように、釣り針等の装着部材がルアー本体(ボディ)に対して所定強度以下で破損するものが知られている。
このように装着部材を破損させることにより、ルアーが根掛かり等した場合であっても、釣り針とボディとを分離させることができ、ボディが海底に残されることがなく、回収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7162036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すような釣り針等の装着部材をボディに対して破損させる構成の従来のルアーの場合、装着部材の破損強度を釣り糸の強度以下にする必要がある。そのため、通常のルアーに比べて大物の魚を釣り上げることが困難であるという問題があり、その点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、装着部材とボディとの係合部分の強度を確保しつつ、根掛かりしたルアーのボディを根掛かり状態から解放することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るルアーの態様1は、ボディに係合される係合部を有する装着部材と、前記ボディにおいて前記係合部を覆う被係合部と、を有し、前記装着部材の前記係合部、及び前記ボディの前記被係合部のうち少なくとも一方は、水中において分解され得る素材により形成されることを特徴としている。
【0007】
本発明に係るルアーの態様1によれば、例えばフックアイやラインアイ等のルアーのボディに装着される装着部材の係合部及びそれに係合するボディの被係合部のうち少なくとも一方が生分解性樹脂等の水中において分解され得る素材により形成されているので、ルアーが連続的に水中(海中)に浸漬した環境下において、水中において分解され得る素材からなる部分に分解が生じる。例えば、水中において分解され得る素材が生分解樹脂の素材である場合には、生分解が生じる。そのため、係合部と被係合部との係合状態が解除され、例えばルアーが根掛かりした場合であっても、係合部及び被係合部のうち少なくとも一方の分解によってボディと装着部材とが分離することから、少なくともルアーのボディを根掛かり状態から解放することが可能になる。
また、本態様では、水中において分解され得る性質を有する部分の分解を利用してボディを根掛かりしている装着部材から分離させる構成であり、従来のような、装着部材の破損強度を釣り糸の強度以下にして、根掛かり時に装着部材を破壊することによりボディを回収する構成とは異なる。そのため、本態様のルアーでは、装着部材とボディとの係合部分の強度を十分に確保することができ、通常のルアーと同様に装着部材が破損することなく大物の魚を釣り上げることができる。
【0008】
(2)本発明の態様2は、態様1のルアーにおいて、前記係合部と前記被係合部との間には、前記ボディの表面に連通する隙間を有することが好ましい。
【0009】
この場合には、ルアーが水中(海中)に残留した場合に、係合部と被係合部との間の隙間にボディの表面から浸水することで、係合部及び被係合部にうち少なくとも一方の分解がより進行することになる。そのため、被係合部と係合部との隙間が大きくなって緩みが生じ、係合部と被係合部との係合状態が解除されやすくなる。
【0010】
(3)本発明の態様3は、態様1又は態様2のルアーにおいて、前記装着部材は、ラインアイ、フックアイ及びフックのうち少なくとも一つであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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