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公開番号2025159855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062668
出願日2024-04-09
発明の名称水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20251015BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた造膜性、耐熱変色性、柔軟性、耐熱性及び耐湿熱性を有する塗膜を形成可能な水性ウレタン樹脂組成物、前記水性ウレタン樹脂組成物を含有するコーティング剤、及び前記コーティング剤の塗膜を有する物品を提供する。
【解決手段】ウレタン樹脂(A)と水性媒体(B)とを含む水性ウレタン樹脂組成物であって、前記ウレタン樹脂(A)が、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(a1)、ポリイソシアネート化合物(a2)、親水性基を有する化合物(a3)、ポリアミン(a4)、及びヒドラジン(a5)を必須の反応原料とするものであり、前記ポリアミン(a4)が、2個の1級アミノ基と1個以上の2級アミノ基を有するものであることを特徴とする水性ウレタン樹脂組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタン樹脂(A)と水性媒体(B)とを含む水性ウレタン樹脂組成物であって、
前記ウレタン樹脂(A)が、
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(a1)、
ポリイソシアネート化合物(a2)、
親水性基を有する化合物(a3)、
ポリアミン(a4)、
及びヒドラジン(a5)を必須の反応原料とするものであり、
前記ポリアミン(a4)が、2個の1級アミノ基と1個以上の2級アミノ基を有するものであることを特徴とする水性ウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記ポリアミン(a4)と前記ヒドラジン(a5)の当量割合[(a4)/(a5)]が、99/1~1/99の範囲である請求項1記載の水性ウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記ウレタン樹脂(A)の固形分酸価が、5~25mgKOH/gの範囲である請求項1記載の水性ウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記ウレタン樹脂(A)の流動開始温度が、180℃以上である請求項1記載の水性ウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項記載の水性ウレタン樹脂組成物を含有することを特徴とするコーティング剤。
【請求項6】
請求項5項記載のコーティング剤の塗膜を有することを特徴とする物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ウレタン樹脂組成物は、一般に、基材に対して良好な密着性を有し、柔軟な塗膜を形成できることから、コーティング剤や接着剤をはじめとする様々な用途で使用されている。
【0003】
なかでも、カーシート、ヘッドレスト等の自動車内装材合皮用途では、VOCが削減できること、臭いが低減できること、溶剤に起因した有毒性の懸念がないこと等の観点より、溶剤系ウレタン樹脂から水系ウレタン樹脂への置換が進みつつある。また、別の観点では、例えば、エアバックコーティング用途において、従来より用いられてきたシリコーン樹脂へ代わり、ウレタン樹脂組成物の使用が検討されており(例えば、特許文献1。)、さらには、二酸化炭素排出量の少ない水性ウレタン樹脂組成物への置換などが検討されている。
【0004】
これらに使用される水性ウレタン樹脂は溶剤系ウレタン樹脂と同等の耐久性が求められているが、樹脂自体が親水成分を含有するため、或いは乳化剤成分を含むため、樹脂単独での耐久性が低い傾向にあった。また、造膜性、耐熱変色性、柔軟性、耐熱性及び耐湿熱性が不十分であり、昨今ますます高まる要求性能を満足するものではなかった。
【0005】
そこで、より一層優れた造膜性、耐熱変色性、柔軟性、耐熱性、耐湿熱性を有する材料が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-265863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、優れた造膜性、耐熱変色性、柔軟性、耐熱性及び耐湿熱性を有する塗膜を形成可能な水性ウレタン樹脂組成物、前記水性ウレタン樹脂組成物を含有するコーティング剤、及び前記コーティング剤の塗膜を有する物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、特定のポリアミンとヒドラジンを用いた特定のウレタン樹脂を用いることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、ウレタン樹脂(A)と水性媒体(B)とを含む水性ウレタン樹脂組成物であって、前記ウレタン樹脂(A)が、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(a1)、ポリイソシアネート化合物(a2)、親水性基を有する化合物(a3)、ポリアミン(a4)、及びヒドラジン(a5)を必須の反応原料とするものであり、前記ポリアミン(a4)が、2個の1級アミノ基と1個以上の2級アミノ基を有するものであることを特徴とする水性ウレタン樹脂組成物、前記水性ウレタン樹脂組成物を含有するコーティング剤、及び前記コーティング剤の塗膜を有する物品に関するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の水性ウレタン樹脂組成物は、優れた造膜性、耐熱変色性、柔軟性、耐熱性及び耐湿熱性を有することから、コーティング剤として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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