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公開番号2025162457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065773
出願日2024-04-15
発明の名称吸音材及び吸音部品
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G10K 11/162 20060101AFI20251020BHJP(楽器;音響)
要約【課題】利便性が向上する吸音材を提供する。
【解決手段】本開示に係る吸音材10は、複数の中空繊維12の各々の長さ方向Dにおける端面によって第1端面11が構成されるように複数の中空繊維12を束ねた繊維束状構造13を備え、繊維束状構造13の第1端面11は、複数の中空繊維12の各々が開口し、液滴Lとなす接触角θが110°以上となるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の中空繊維の各々の長さ方向における端面によって第1端面が構成されるように前記複数の中空繊維を束ねた繊維束状構造を備え、
前記繊維束状構造の前記第1端面は、前記複数の中空繊維の各々が開口し、液滴となす接触角が110°以上となるように構成されている、
吸音材。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吸音材であって、
前記第1端面において、前記複数の中空繊維を構成する樹脂の面積が前記第1端面の総面積に対して占める面積分率は、40%よりも大きく74%よりも小さい、
吸音材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吸音材であって、
前記中空繊維を構成する樹脂材料の室温での表面自由エネルギーは、水の表面張力である72.7mN/m以下である、
吸音材。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吸音材であって、
前記繊維束状構造において前記第1端面と反対側に位置する端部は、融着、接着、及び粘着の少なくとも1つにより前記複数の中空繊維が互いに固定されて構成されている、
吸音材。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の吸音材であって、
前記繊維束状構造における前記第1端面と反対側の第2端面は、前記複数の中空繊維の各々が開口して他の多孔質体と接続されるように構成されている、
吸音材。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の吸音材と、
前記繊維束状構造における前記第1端面と反対側の第2端面を塞ぐ、膜又は板状構造体を含む固定材と、
を備える、
吸音部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸音材及び吸音部品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、吸音材に関連する技術が知られている。例えば、特許文献1には、軽量で吸音性、断熱性に優れ、経時的に沈み込まない、シックハウス症候群の原因物質の放散もなく、施工時の作業性にも優れた吸音断熱材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-307608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多孔質吸音材は、含水すると吸音効果が著しく低下する。したがって、屋外及び水廻りなどで多孔質吸音材を使用するときには雨水及び水道水などへの水対策として、多孔質吸音材に撥水処理が施される。撥水剤としてはフッ素系の撥水剤が代表的であるが、環境汚染物質及び健康被害をもたらす疑いのある物質であることを理由に、フッ素系の撥水剤の使用を取りやめる傾向にある。
【0005】
多孔質体に処理した撥水コーティング自体が剥がれたり、脱落したりするといった耐久面での課題もある。他にも多孔質体の表面に凹凸をつけることで撥水効果を発現させる技術、及び電子線照射によりフッ素系モノマーを繊維表面にグラフト重合させ、撥水効果を得る技術なども知られている。しかしながら、摩擦などの物理的な作用によって表面が摩耗すると撥水効果が消失するため耐久面で同様に課題があった。以上により、吸音材の利便性が低下していた。
【0006】
本開示は、利便性が向上する吸音材及び吸音部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するための吸音材は、
複数の中空繊維の各々の長さ方向における端面によって第1端面が構成されるように前記複数の中空繊維を束ねた繊維束状構造を備え、
前記繊維束状構造の前記第1端面は、前記複数の中空繊維の各々が開口し、液滴となす接触角が110°以上となるように構成されている。
【0008】
上記の課題を解決するための吸音部品は、
上記の吸音材と、
前記繊維束状構造における前記第1端面と反対側の第2端面を塞ぐ、膜又は板状構造体を含む固定材と、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、利便性が向上する吸音材及び吸音部品を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態に係る吸音材の構成の一例を示す模式図である。
本開示の一実施形態に係る吸音部品の構成の一例を示す模式図である。
図1の吸音材の第1端面の構成の一例を示す図である。
本開示の変形例に係る吸音部品の構成の一例を示す模式図である。
本開示の実施例1に係る吸音材の吸音効果を示すグラフ図である。
本開示の実施例に係る吸音材の撥水効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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