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公開番号2025173505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2025081385
出願日2025-05-14
発明の名称ホットメルト型粘着剤組成物、粘着テープ及び物品
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09J 153/00 20060101AFI20251119BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】植物由来成分を多く含み、かつ粘着特性の中でも特に180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力に優れ、さらに高い再剥離性を併せ持つホットメルト型粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープを提供することを課題とする。
【解決手段】ファルネセン構造を有するスチレン系ブロック共重合体(A)と、熱可塑性樹脂(B)と、粘着付与樹脂(C)とを少なくとも含有し、前記スチレン系ブロック共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)が1~50万であり、前記熱可塑性樹脂(B)の動粘度(40℃)が150以上20万以下または数平均分子量(Mn)が450以上4000以下であり、前記粘着付与樹脂(C)の軟化点が100℃以上であり、前記スチレン系ブロック共重合体(A)100質量部に対して、前記粘着付与樹脂(C)を30~500質量部含有することを特徴とするホットメルト型粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ファルネセン構造を有するスチレン系ブロック共重合体(A)と、熱可塑性樹脂(B)と、粘着付与樹脂(C)とを少なくとも含有し、
前記熱可塑性樹脂(B)の動粘度(40℃)が150mm

/s以上20万mm

/s以下または数平均分子量(Mn)が450以上4000以下であり、
前記粘着付与樹脂(C)の軟化点が100℃以上であり、
前記スチレン系ブロック共重合体(A)100質量部に対して、前記粘着付与樹脂(C)を30~500質量部含有する、ホットメルト型粘着剤組成物。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記スチレン系ブロック共重合体(A)はスチレン由来の構造単位からなる重合体ブロック(A-1)と、ファルネセン由来の構造単位からなる重合体ブロック(A-2)を含む、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂(B)の動粘度(40℃)が2万mm

/s以上20万mm

/s以下または数平均分子量(Mn)が1000以上4000以下である、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項4】
前記スチレン系ブロック共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)が1~50万である、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項5】
前記スチレン系ブロック共重合体(A)の総量中における前記重合体ブロック(A-1)の含有量が35質量%以下である、請求項2に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項6】
前記スチレン系ブロック共重合体(A)100質量部に対して、前記熱可塑性樹脂(B)を5~300質量部含有する、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項7】
前記熱可塑性樹脂(B)が23℃において液体である、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項8】
前記熱可塑性樹脂(B)がオレフィン系樹脂を含有する、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項9】
前記ホットメルト型粘着剤組成物より得られた厚さ40μmの粘着剤層のヘイズが10%以下である請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項10】
180℃における貯蔵弾性率G’が5×10

以下である、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットメルト型粘着剤組成物に関し、より詳細には、ファルネセン構造を有するスチレン系ブロック共重合体を含有するホットメルト型粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ホットメルト型粘着剤は、無溶剤型であることから製造時にかかる環境負荷を低減できるため、薄型テレビ、家電製品、OA機器等の比較的大型の電子機器、又は携帯電子端末、カメラ、パソコン等の比較的小型の電子機器を構成する部品の固定の場面で広く使用されている。さらに、石油由来成分よりも少ない環境負荷にて製造することができるとして植物由来成分を含むホットメルト型粘着剤が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
また、地球環境保護の観点から省資源等を目的として、使用後の製品を分解することにより、当該製品に使用されている部品を再利用又は再資源化する傾向が増えている。この際、粘着テープを使用している場合には、部品に貼付された粘着テープを剥離する必要があるので、粘着剤が部品に残ることなく剥離及び除去可能な再剥離性に優れる粘着テープが求められている。
【0004】
更に、部品固定に用いられる粘着テープにおいて、使用中は剥離せず部品を固定できることが重要であることから、180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力の全てが良好であることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-237257号公報
特開2023-162607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている積層体は層間の接着力が高く、軟化剤を含有する場合であっても軟化剤のブリードアウトが少ないものであり、特許文献2に記載されているホットメルト組成物は作業性が高く、被着体を貼合した際の初期接着に優れ、剥離強度が高いことから接着力が高く、油脂成分の染み出しが著しく低減されているものであるが、どちらも部品に貼付された粘着テープを剥離するときの再剥離性について着目されていないのと、部品固定に用いられる粘着テープに要求される180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力と再剥離性の両立について考慮されていない。
【0007】
そこで本発明は、従来の石油由来成分からなるホットメルト型粘着剤組成物よりも植物由来成分を多く含み、かつ180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力に優れ、さらに高い再剥離性を併せ持つホットメルト型粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を包含するものである。
[1]ファルネセン構造を有するスチレン系ブロック共重合体(A)と、熱可塑性樹脂(B)と、粘着付与樹脂(C)とを少なくとも含有し、前記熱可塑性樹脂(B)の動粘度(40℃)が150mm

/s以上20万mm

/s以下または数平均分子量(Mn)が450以上4000以下であり、前記粘着付与樹脂(C)の軟化点が100℃以上であり、前記スチレン系ブロック共重合体(A)100質量部に対して、前記粘着付与樹脂(C)を30~500質量部含有する、ホットメルト型粘着剤組成物。
【0009】
[2]前記スチレン系ブロック共重合体(A)はスチレン由来の構造単位からなる重合体ブロック(A-1)と、ファルネセン由来の構造単位からなる重合体ブロック(A-2)を含む、上記[1]に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【0010】
[3]前記熱可塑性樹脂(B)の動粘度(40℃)が2万mm

/s以上20万mm

/s以下または数平均分子量(Mn)が1000以上4000以下である、上記[1]または[2]に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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