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公開番号2025173162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2024078608
出願日2024-05-14
発明の名称ホットメルト型粘着剤組成物、粘着テープ及び物品
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20251119BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】粘着特性の中でも特に180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力に優れ、さらに高い再剥離性を併せ持つホットメルト型粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープを提供することを課題とする。
【解決手段】アクリル系ブロック共重合体(X)と、アクリル系ブロック共重合体(Y)と、粘着付与樹脂(Z)とを少なくとも含有し、前記アクリル系ブロック共重合体(X)の重量平均分子量(Mw)が50,000~400,000であり、かつ23℃において固体であり、前記アクリル系ブロック共重合体(Y)の重量平均分子量(Mw)が100,000以下であり、かつ23℃において液体であり、前記粘着付与樹脂(Z)の軟化点が110℃以上であるホットメルト型粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系ブロック共重合体(X)と、アクリル系ブロック共重合体(Y)と、粘着付与樹脂(Z)とを少なくとも含有し、
前記アクリル系ブロック共重合体(X)の重量平均分子量(Mw)が50,000~400,000であり、かつ23℃において固体であり、
前記アクリル系ブロック共重合体(Y)の重量平均分子量(Mw)が100,000以下であり、かつ23℃において液体であり、
前記粘着付与樹脂(Z)の軟化点が110℃以上であるホットメルト型粘着剤組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記アクリル系ブロック共重合体(X)及び前記アクリル系ブロック共重合体(Y)の合計100質量部に対して、前記粘着付与樹脂(Z)を20~140質量部含有する、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項3】
アクリル系ブロック共重合体(X)100質量部に対して、前記アクリル系ブロック共重合体(Y)を1~140質量部含有する、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項4】
前記粘着付与樹脂(Z)が極性官能基を有する、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項5】
180℃における貯蔵弾性率G’が200Pa以下である、請求項1に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のホットメルト型粘着剤組成物からなる粘着剤層を含有する粘着テープ。
【請求項7】
請求項6に記載の粘着テープを用いた物品。
【請求項8】
アクリル系ブロック共重合体(X)と、アクリル系ブロック共重合体(Y)と、粘着付与樹脂(Z)とを少なくとも原料として配合するホットメルト型粘着剤組成物の製造方法であって、
前記アクリル系ブロック共重合体(X)の重量平均分子量(Mw)が50,000~400,000であり、かつ23℃において固体であり、
前記アクリル系ブロック共重合体(Y)の重量平均分子量(Mw)が100,000以下であり、かつ23℃において液体であり、
前記粘着付与樹脂(Z)の軟化点が110℃以上であるホットメルト型粘着剤組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットメルト型粘着剤組成物に関し、より詳細には、アクリル系ブロック共重合体を含有するホットメルト型粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アクリル系粘着剤は、耐候性、透明性、耐熱性、耐溶剤性等に優れることから、これを用いた粘着テープは、接合手段として、薄型テレビ、家電製品、OA機器等の比較的大型の電子機器、又は携帯電子端末、カメラ、パソコン等の比較的小型の電子機器を構成する部品の固定の場面で広く使用されている。より詳細には、OA機器、IT・家電製品、自動車等の各産業分野において、大型の電子機器を構成する、板金同士の固定又は外装部品と筐体との固定、及び小型の電子機器への外装部品又は電池等の剛体部品の固定といった、部品固定用途、並びに該部品の仮固定用途だけでなく、製品情報を表示するラベル用途等でも使用されている。
【0003】
アクリル系粘着剤は、従来溶剤型粘着剤が多用されている。溶剤型粘着剤を使用する粘着製品は、製造工程で溶剤を揮発させるため多くの熱エネルギーを使う。さらに、溶剤型粘着剤から揮発した溶剤はCO

として大気に排出されるため、製造時にかかる環境負荷が問題となっている。そこで、溶剤を含まない無溶剤型の粘着剤が強く望まれており、無溶剤型粘着剤の一つであるホットメルト型粘着剤が検討されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
さらに、地球環境保護の観点から省資源等を目的として、上述した各産業分野では、使用後の製品を分解することにより、当該製品に使用されている部品を再利用又は再資源化する傾向が増えている。この際、粘着テープを使用している場合には、部品に貼付された粘着テープを剥離する必要があるので、粘着剤が部品に残ることなく剥離及び除去可能な再剥離性に優れる粘着テープが求められている。
【0005】
更に、部品固定に用いられる粘着テープにおいて、使用中は剥離せず部品を固定できることが重要であることから、180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力の全てが良好であることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-7879号公報
特開2021-183705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されているブロック共重合体を用いたホットメルト粘着剤は、溶融粘度が低く、作業性に優れたものであるが、粘着付与樹脂や軟化剤の添加を考慮した設計になっておらず、高い180°ピール接着力や定荷重保持力を得るために粘着付与樹脂や軟化剤を添加すると耐熱性や凝集力が低下し、ブリ-ドが発生する場合がある。特許文献2に記載されているアクリル系トリブロック共重合体を使用した粘接着剤組成物は、ブリードが発生しにくく、高いタックと凝集力を両立し、且つ良好な加工性を有するものであるが、低軟化点の粘着付与樹脂を使用している為、耐熱性が不十分となり高温環境下での高いせん断保持力を発現することが難しい場合がある。また、特許文献1及び2において、再剥離性については改善の余地がある。
【0008】
そこで本発明は、180°ピール接着力、定荷重保持力及びせん断保持力に優れ、さらに高い再剥離性を併せ持つホットメルト型粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の態様を包含するものである。
[1]アクリル系ブロック共重合体(X)と、アクリル系ブロック共重合体(Y)と、粘着付与樹脂(Z)とを少なくとも含有し、前記アクリル系ブロック共重合体(X)の重量平均分子量(Mw)が50,000~400,000であり、かつ23℃において固体であり、前記アクリル系ブロック共重合体(Y)の重量平均分子量(Mw)が100,000以下であり、かつ23℃において液体であり、前記粘着付与樹脂(Z)の軟化点が110℃以上であるホットメルト型粘着剤組成物。
【0010】
[2]前記アクリル系ブロック共重合体(X)及び前記アクリル系ブロック共重合体(Y)の合計100質量部に対して、前記粘着付与樹脂(Z)を20~140質量部含有する、上記[1]に記載のホットメルト型粘着剤組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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