TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025143864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043333
出願日2024-03-19
発明の名称フェニルホスホン酸亜鉛錯体、樹脂組成物、及び湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07F 19/00 20060101AFI20250925BHJP(有機化学)
要約【課題】湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂の固化時間を更に短縮できる結晶核剤として好適に使用可能なフェニルホスホン酸亜鉛錯体を提供すること。
【解決手段】式(1)で表されるフェニルホスホン酸亜鉛錯体であって、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025143864000006.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">23</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">64</com:WidthMeasure> </com:Image>
窒素ガス吸着によるBET法で測定した比表面積が20.0m2/g以上である、フェニルホスホン酸亜鉛錯体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1)で表されるフェニルホスホン酸亜鉛錯体であって、
TIFF
2025143864000005.tif
23
64
窒素ガス吸着によるBET法で測定した比表面積が20.0m

/g以上である、フェニルホスホン酸亜鉛錯体。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
樹脂と、請求項1に記載のフェニルホスホン酸亜鉛錯体と、を含有する樹脂組成物。
【請求項3】
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、請求項1に記載のフェニルホスホン酸亜鉛錯体と、を含有する、湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フェニルホスホン酸亜鉛錯体、樹脂組成物、及び湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂は、優れた接着性を有し、且つ接着時間を比較的自由に調整できるため、連続生産を必要とする接着加工や封止作業などの成形加工に用いられる接着剤に適しており、多岐にわたる分野で利用されている。しかし、初期強度が要求される化粧シートの木材ラッピング用途や、高速ラインで連続生産が要求される電気・電子部品、自動車部品用途では、ウレタン樹脂の冷却固化が不充分な状態のままで次の工程に移行してしまうという問題が生じ得る。
【0003】
上記のような問題を解決するため、フェニルホスホン酸化合物の金属塩を結晶核剤としてウレタン樹脂に添加することにより、固化時間(オープンタイムとも呼ばれる)の短縮化が図られてきた。例えば特許文献1には、ポリオールとポリイソシアネートを、結晶核剤として芳香族ホスホン酸の金属塩の存在下で反応させて得られるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-177016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らの検討によれば、結晶核剤としてフェニルホスホン酸亜鉛錯体を用いた場合、湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂の固化時間を更に短縮する余地がある。そこで、本発明の一側面は、湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂の固化時間を更に短縮できる結晶核剤として好適に使用可能なフェニルホスホン酸亜鉛錯体を提供することを課題とする。また、本発明の他の一側面は、固化時間が更に短縮された湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、フェニルホスホン酸亜鉛錯体の比表面積が湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂の固化時間に影響すること、更には、当該比表面積が特定の値以上である場合に固化時間を短縮できることを見出した。
[1] 式(1)で表されるフェニルホスホン酸亜鉛錯体であって、
【0007】
TIFF
2025143864000001.tif
23
64
窒素ガス吸着によるBET法で測定した比表面積が20.0m

/g以上である、フェニルホスホン酸亜鉛錯体。
[2] 樹脂と、[1]に記載のフェニルホスホン酸亜鉛錯体と、を含有する樹脂組成物。
[3] イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、[1]に記載のフェニルホスホン酸亜鉛錯体と、を含有する、湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂の固化時間を更に短縮できる結晶核剤として好適に使用可能なフェニルホスホン酸亜鉛錯体を提供することができる。また、本発明の他の一側面によれば、固化時間が更に短縮された湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の一実施形態は、式(1)で表されるフェニルホスホン酸亜鉛錯体である。この錯体は、例えば粉末状であってよい。当該錯体は、溶媒に分散又は溶解した液状であってもよい。
【0010】
TIFF
2025143864000002.tif
23
64
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

DIC株式会社
吸音材及び吸音部品
5日前
DIC株式会社
アンカー剤、印刷物、包材
29日前
DIC株式会社
化合物及びこれを含む組成物
1か月前
DIC株式会社
化合物及びこれを含む組成物
1か月前
DIC株式会社
細胞賦活剤及び細胞賦活用組成物
11日前
DIC株式会社
色補正システム及び情報処理装置
22日前
DIC株式会社
皮膚機能改善剤及び皮膚機能改善用組成物
11日前
DIC株式会社
負極活物質及びその製造方法、並びに二次電池
25日前
DIC株式会社
水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品
10日前
DIC株式会社
活性エネルギー線硬化性組成物、硬化塗膜及びフィルム
2日前
大日精化工業株式会社
熱伝導性樹脂組成物及び成形体
9日前
DIC株式会社
樹脂物性値を予測する方法、情報処理装置、及びプログラム
1か月前
DIC株式会社
樹脂粒子、樹脂粒子の製造方法、インク及びインクの製造方法
16日前
DIC株式会社
分離装置、炭化組成物製造装置、及び炭化組成物製造システム
10日前
DIC株式会社
キナクリドン化合物
25日前
DIC株式会社
ポジ型感光性樹脂組成物、レジスト膜、レジスト下層膜及びレジスト永久膜
9日前
DIC株式会社
ポジ型感光性樹脂組成物、レジスト膜、レジスト下層膜及びレジスト永久膜
8日前
DIC株式会社
防藻剤、防藻性コーティング組成物、積層体、建造物、防藻性樹脂組成物および成形体
1か月前
DIC株式会社
フェニルホスホン酸亜鉛錯体、樹脂組成物、及び湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂接着剤
1か月前
DIC株式会社
重合性不飽和基を有する樹脂の製造方法、重合性不飽和基を有する樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物
1か月前
DIC株式会社
水生生物付着抑制用防汚剤、水生生物付着抑制用防汚剤組成物、水生生物付着抑制用防汚剤硬化物及び防汚塗膜
15日前
DIC株式会社
アントラセン樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物、プリプレグ、回路基板、ビルドアップフィルム、半導体封止材および半導体装置
18日前
DIC株式会社
樹脂組成物微粒子の製造方法、前記方法で得られる樹脂組成物微粒子、および無機微粒子の製造方法、前記方法で得られる無機微粒子
10日前
DIC株式会社
低含水アルカリ金属硫化物の製造に用いる反応装置、低含水アルカリ金属硫化物の製造方法及び当該低含水アルカリ金属硫化物を用いたポリアリーレンスルフィドの製造方法
24日前
DIC株式会社
美肌用化粧料、抗酸化遺伝子発現亢進剤、細胞再生促進遺伝子発現亢進剤、表皮バリア機能遺伝子発現亢進剤、細胞外マトリックス分解遺伝子発現抑制剤、色素沈着遺伝子発現抑制剤、創傷治癒促進遺伝子発現亢進剤及び保湿促進遺伝子発現亢進剤
24日前
クミアイ化学工業株式会社
多形
2日前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
1か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
3か月前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
3か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
2日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
2か月前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
25日前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
2か月前
続きを見る