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公開番号2025177715
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084781
出願日2024-05-24
発明の名称油性インクジェットインク
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/36 20140101AFI20251128BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】印刷物の表濃度及び耐擦過性に優れる油性インクジェットインクを提供することを課題とする。
【解決手段】色材、樹脂、及びベタイン化合物を含む着色樹脂粒子と、非水系溶剤とを含む、油性インクジェットインク。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
色材、樹脂、及びベタイン化合物を含む着色樹脂粒子と、非水系溶剤とを含む、油性インクジェットインク。
続きを表示（約 120 文字）【請求項２】
前記ベタイン化合物がトリメチルグリシンを含む、請求項１記載の油性インクジェットインク。
【請求項３】
前記着色樹脂粒子の平均粒子径が１７０～３００ｎｍの範囲である、請求項１記載の油性インクジェットインク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は油性インクジェットインクに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
インクジェット記録方式は、流動性の高いインクジェットインクを微細なノズルから液滴として噴射し、ノズルに対向して置かれた基材に画像を記録するものであり、低騒音で高速印字が可能であることから、近年急速に普及している。このようなインクジェット記録方式に用いられるインクとして、水を主溶媒として含有する水性インク、重合性モノマーを主成分として高い含有量で含有する紫外線硬化型インク（ＵＶインク）、ワックスを主成分として高い含有量で含有するホットメルトインク（固体インク）とともに、非水系溶剤を主溶媒として含有する、いわゆる非水系インクが知られている。非水系インクは、主溶媒が揮発性の有機溶剤であるソルベントインク（溶剤系インク）と、主溶媒が低揮発性あるいは不揮発性の有機溶剤である油性インク（オイル系インク）に分類できる。ソルベントインクは主に有機溶剤の蒸発によって基材上で乾燥するのに対して、油性インクは基材への浸透が主となって乾燥する。
【０００３】
油性インクジェットインクに関する技術として、特許文献１には、色材と、ポリジメチルシロキサン構造を含む側鎖を有するアクリル系ポリマーである油溶性樹脂と、非水系溶剤と、を含有し、インクの吐出性を改良した油性インクジェットインクが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１９－１７２９５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
先述のとおり、油性インクは低揮発性或いは不揮発性の非水系溶剤が基材に浸透することが主となって乾燥する。そのため、油性インクにおいては色材が非水系溶剤と共に基材の内部まで浸透してしまい、基材表面に留まる色材量が低減することにより、印刷物の表濃度の低下を引き起こすことがある。
【０００６】
本開示は、印刷物の表濃度及び耐擦過性に優れる油性インクジェットインクを提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一実施形態は、色材、樹脂、及びベタイン化合物を含む着色樹脂粒子と、非水系溶剤とを含む、油性インクジェットインクに関する。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、印刷物の表濃度及び耐擦過性に優れる油性インクジェットインクを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳しく説明するが、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【００１０】
本開示では、油性インクジェットインクを「インク」又は「油性インク」とも記す。アクリル樹脂は、アクリル酸、メタクリル酸、及びこれらの誘導体を単独で又は組み合わせて重合した樹脂を総称して意味する。（メタ）アクリル酸はアクリル酸及びメタクリル酸を総称して意味し、（メタ）アクリル酸エステルはアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを総称して意味する。
（【００１１】以降は省略されています）

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