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公開番号
2025178421
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2025164939,2021213239
出願日
2025-09-30,2021-12-27
発明の名称
ボールペン用油性インキ
出願人
ぺんてる株式会社
代理人
主分類
C09D
11/18 20060101AFI20251128BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【目的】 湿度の低い環境下においてもペン先からのインキ洩れ出し抑制が可能なボールペン用油性インキを提供する。
【構成】 シリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子を少なくとも含むことを特徴とするボールペン用油性インキ。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子と、分散剤と、を少なくとも含むことを特徴とするボールペン用油性インキ。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記分散剤の酸価が100mgKOH/g以上である、請求項1に記載のボールペン用油性インキ。
【請求項3】
シリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子を少なくとも含み、25℃、剪断速度100sec
―1
における粘度が30mPa・s以上3000mPa・s以下であることを特徴とするボールペン用油性インキ。
【請求項4】
シリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子を少なくとも含み、25℃、剪断速度100sec
―1
における粘度が50mPa・s以上500mPa・s以下であることを特徴とするボールペン用油性インキ。
【請求項5】
シリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子を少なくとも含み、25℃、剪断速度100sec
―1
における粘度が60mPa・s以上200mPa・s以下であることを特徴とするボールペン用油性インキ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペン用油性インキに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ボールペン用油性インキのペン先からのインキ洩れ出し抑制技術として、特許文献1には、球状シリコーン樹脂微粒子を含有してなるボールペン用インキが開示されている。特許文献2には、特定の構造を有する造塩染料と、インキ組成物中の全樹脂の含有量に対して70%以上ポリビニルブチラール樹脂を含有してなる油性ボールペン用インキ組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-134391号公報
特開2017-110067号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の発明では、筆記時にボールと受け座に挟まれた衝撃でシリコーン粒子が破損し粒子の形状が不均一になってしまうことで、インキ流路が細くなる箇所における密集による目止め作用が低下し、湿度の低い乾燥環境下ではペン先において空気中の水分によるインキ成分中の固形物の析出による流動性の低下によるインキ洩れ抑制の支援を受けることが出来ないため、ペン先からインキが洩れ出してしまった。特許文献2に記載の発明では、湿度の高い環境においては空気中の水分の影響でペン先表面に現れたインキ中の固形分が析出したり、ペン先表面のインキが革張りし、ペン先表面に蓋をすることで、インキ洩れ出し防止効果が発揮できていたが、湿度の低い乾燥環境下においては、インキ中の固形分の析出速度が遅く、ペン先表面のインキが革張りしにくいため、インキ洩れ出し防止効果が発揮できていないためペン先からインキが洩れ出してしまった。また、ペン先を収納せずにディスプレイ等に突き当てた状態では、ペン先のボールがボール受け座に押し当てられることでインキ流路が開いた状態になってしまい、ペン先からのインキ洩れ出し防止効果は得られない問題があった。
【0005】
本発明は、湿度の低い環境下においてもペン先からのインキ洩れ出し抑制が可能なボールペン用油性インキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、本発明は、シリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子を少なくとも含むことを特徴とするボールペン用油性インキを第1の要旨とし、前記シリコーン複合粒子の平均粒子径が0.1μm以上1.0μm未満である第1の要旨に記載のボールペン用油性インキを第2の要旨とし、ヒドロキシプロピルセルロースを含むことを特徴とする第1の要旨または第2の要旨に記載のボールペン用油性インキを第3の要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のボールペン用油性インキが含むシリコーン複合粒子は、シリコーンゴム粒子をシリコーンレジンにて被覆した構造を有する。そのため、シリコーン複合粒子を被覆しているシリコーンレジンによる分子間力の低さと粘着性の低さからなる低凝集性と、シリコーン複合粒子内部のシリコーンゴムによる弾性の相乗効果によって、筆記時にボールと受け座に挟まれた衝撃で破損することなく、インキ流路が細くなる箇所において凝集構造を組まずに密集することができるので、優れた目止め効果を奏し、インキ洩れ出しを抑制することが可能になると考察される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0009】
本発明のシリコーンゴム粒子を、シリコーンレジンにて被覆した構造を有する、シリコーン複合粒子は、内部にM単位、D単位のシリコーン骨格構造を持ち、直鎖状のポリマーとなっていることから弾性を有するシリコーンゴム、外部にT単位、Q単位のシリコーン骨格構造を持ち分岐状となっていることから3次元網目状に架橋したシリコーンレジンを有する複合粒子である。
シリコーンのM単位、D単位、T単位、Q単位とは、シリコーンのケイ素に有機置換基がいくつ付いているかを表す用語であり、M単位は有機置換基が3個付いたケイ素、D単位は有機置換基が2個付いたケイ素、T単位は1個付いたケイ素、Q単位は有機置換基が1個もないケイ素を表す。
シリコーンゴム部分のシリコーン骨格の各単位の割合を変化させることでゴム硬度を適宜設定することができる。
ゴム硬度はボールとボール受け座に挟まれた際に変形し、筆記後、受け座とボールとの隙間が広がった際に該シリコーン複合粒子が直ちに復元し、インキ流路へ分散するためにデュロメータータイプAにおいて25以上80以下が好ましく、50以上80以下がさらに好ましい。
該シリコーン複合粒子の粒子径は使用するボールペンチップから吐出可能なものを適宜択し、0.1μm以上12μm未満のものが好適に使用できる。中でも、1.0μm未満の該シリコーン複合粒子を用いると目止めの際の密集度が一層上昇するためペン先からのインキ洩れ出し抑制効果が一層向上するためさらに好ましい。
尚、該シリコーン複合粒子の粒子径は平均粒子径を表し、平均粒子径の測定はレーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置(例えば、(株)島津製作所製;SALD-7100〕を用いて測定し、その数値を基に、体積基準の平均粒子径を算出する。
所望の粒子径の該シリコーン複合粒子を得るためにふるい、遠心、ろ過によって粒度分布を調整することも可能である。
【0010】
本発明に使用するボールペン用油性インキにおいて、該シリコーン複合粒子の具体例としては、KMP-600(平均粒子径5μm、ゴム硬度30デュロメータA、真比重0.99g/cm3)、同601(平均粒子径12μm、ゴム硬度30デュロメータA、真比重0.98g/cm3)、同602(平均粒子径30μm、ゴム硬度30デュロメータA、真比重0.98g/cm3)、同605(平均粒子径2μm、ゴム硬度75デュロメータA、真比重0.99g/cm3)、X-52-7030(平均粒子径0.8μm、ゴム硬度75デュロメータA、真比重1.01g/cm3)(以上、信越化学工業(株)製)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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