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公開番号
2025104671
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222631
出願日
2023-12-28
発明の名称
車両用調光合わせガラス
出願人
日本板硝子株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
C03C
27/12 20060101AFI20250703BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】低温環境下においても、調光層の切替時間が増加し難い車両用調光合わせガラスを提供する。
【解決手段】車両に用いられる車両用調光合わせガラス10は、車外側に配置された車外側ガラス板13と、車内側に配置された車内側ガラス板11と、車外側ガラス板13と車内側ガラス板11との間に配置された調光シート20と、車外側ガラス板13と調光シート20との間に設けられた車外側中間層17と、車内側ガラス板11と調光シート20との間に設けられた車内側中間層15と、を備えている。調光シート20は、電圧が印加されることにより光の透過率を調整可能な調光層22と、調光層22を挟むように配置され、電力が供給されることにより調光層22に電圧を印加する一対の導電層24と、を有している。車外側中間層17は、赤外線吸収機能18を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に用いられる車両用調光合わせガラスであって、
車外側に配置された車外側ガラス板と、
車内側に配置された車内側ガラス板と、
前記車外側ガラス板と前記車内側ガラス板との間に配置された調光シートと、
前記車外側ガラス板と前記調光シートとの間に設けられた車外側中間層と、
前記車内側ガラス板と前記調光シートとの間に設けられた車内側中間層と、を備え、
前記調光シートは、電圧が印加されることにより光の透過率を調整可能な調光層と、当該調光層を挟むように配置され、電力が供給されることにより前記調光層に電圧を印加する一対の導電層と、を有しており、
前記車外側中間層が赤外線吸収機能を有する車両用調光合わせガラス。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記調光層は、ポリマー分散型液晶を含む請求項1に記載の車両用調光合わせガラス。
【請求項3】
前記車外側中間層は、赤外線吸収剤により前記赤外線吸収機能を有する請求項1に記載の車両用調光合わせガラス。
【請求項4】
前記赤外線吸収剤は、錫ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化錫、及びセシウムドープ酸化タングステンのうち少なくとも1つの微粒子を含む請求項3に記載の車両用調光合わせガラス。
【請求項5】
前記車内側ガラス板の前記車内側の板面にLow-E膜が配置されている請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用調光合わせガラス。
【請求項6】
前記車外側ガラス板と前記車内側ガラス板は、いずれも無色である請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用調光合わせガラス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用調光合わせガラスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車や鉄道のような車両の窓ガラスにおいて、通電することにより光の透過率を変えることができる調光シートを中間膜に封入した車両用調光合わせガラスが知られている。調光シートは、調光層と、調光層を挟む一対の導電層によって構成される。このような車両用調光合わせガラスは、乗員のプライバシー確保のため、例えば、導電層に通電がされていないオフ状態では調光層は光を散乱して不透明になり、導電層に通電されているオン状態では調光層は透明になる。調光層としては、例えば、液晶素子が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、車両用の合わせガラスが開示されている。該車両用の合わせガラスは、車内側ガラス板、車外側ガラス板、車内側ガラス板と車外側ガラス板との間に位置する中間膜、及び中間膜に封入された調光素子を有している。調光素子は、一対の基材、及び一対の基材の間に位置する調光層を有している。中間膜は、調光層を挟んで車内側に位置する車内側部分、及び調光層を挟んで車外側に位置する車外側部分を含んでいる。特許文献1に開示された車両用の合わせガラスは、車外側ガラス板、中間膜の車外側部分、及び調光層を挟んで車外側に配置される基材の光の透過率をToutとし、車内側ガラス板、中間膜の車内側部分、及び調光層を挟んで車内側に配置される基材の光の透過率をTinとしたときに、Tout<Tinの関係を満たすように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/153998号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
調光層は、例えば-10度以下の低温環境下では、導電層への通電状態から非通電状態、若しくは非通電状態から通電状態に切り替えたときに、透明状態から不透明状態、若しくは不透明状態から透明状態に変化する時間である切替時間が増加する場合があり問題となる。特許文献1に開示された車両用の合わせガラスには、この問題に対する対策が開示されておらず、改善の余地があった。
【0006】
そこで、低温環境下においても、調光層の切替時間が増加し難い車両用調光合わせガラスが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る車両用調光合わせガラスの1つの実施形態は、車両に用いられる車両用調光合わせガラスであって、車外側に配置された車外側ガラス板と、車内側に配置された車内側ガラス板と、前記車外側ガラス板と前記車内側ガラス板との間に配置された調光シートと、前記車外側ガラス板と前記調光シートとの間に設けられた車外側中間層と、前記車内側ガラス板と前記調光シートとの間に設けられた車内側中間層と、を備え、前記調光シートは、電圧が印加されることにより光の透過率を調整可能な調光層と、当該調光層を挟むように配置され、電力が供給されることにより前記調光層に電圧を印加する一対の導電層と、を有しており、前記車外側中間層が赤外線吸収機能を有する。
【0008】
本実施形態によると、車外側中間層が赤外線吸収機能を有するので、車両の外部から車両用調光合わせガラスに照射した太陽光の赤外線の一部が車両の外部に放出されてしまうのを抑制することができる。その結果、赤外線は車両の外部に放出されず、車両用調光合わせガラスの内部に留まる。これにより、赤外線による調光層の加熱が促進されるので、調光層の温度が低下し難く、低温環境下においても、調光層が透明状態から不透明状態、若しくは不透明状態から透明状態に変化する切替時間の増加が抑制される。
【0009】
本開示に係る車両用調光合わせガラスの1つの実施形態において、前記調光層は、ポリマー分散型液晶を含むと好適である。
【0010】
本実施形態によると、導電層への非通電状態と通電状態との切り替えによって、調光層の透明状態と不透明状態とを容易に切り替えることが可能な車両用調光合わせガラスを得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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