TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025105143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223475
出願日2023-12-28
発明の名称クロス材の平坦化評価方法
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G01B 11/30 20060101AFI20250703BHJP(測定;試験)
要約【課題】モールドクロスがガラス板の品質に及ぼす影響を評価するためのモールドクロスの凹凸の程度を評価する方法を提供すること。
【解決手段】クロス材の表面の凹凸の程度を評価する方法であって、前記クロス材の表面に樹脂シートを重ね、バキュームにより前記クロス材と前記樹脂シートを密着させて積層体を得て、(1)前記樹脂シートの表面をプロジェクタによりスクリーン上に投影し、得られた反射像をカメラで撮影してモニター画像を得て、前記モニター画像を画像処理する、反射画像評価方法、及び、(2)ワンショット3D計測器を用いて、前記積層体における前記クロス材の立体光学像を得る、立体光学像評価方法のいずれか1つの方法を行うことで前記クロス材の表面の凹凸の程度を評価するクロス材の平坦化評価方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クロス材の表面の凹凸の程度を評価する方法であって、
前記クロス材の表面に樹脂シートを重ね、バキュームにより前記クロス材と前記樹脂シートを密着させて積層体を得て、下記(1)及び(2)のいずれか1つの方法を行うことで前記クロス材の表面の凹凸の程度を評価するクロス材の平坦化評価方法。
(1)前記樹脂シートの表面をプロジェクタによりスクリーン上に投影し、得られた反射像をカメラで撮影してモニター画像を得て、前記モニター画像を画像処理する、反射画像評価方法
(2)ワンショット3D計測器を用いて、前記積層体における前記クロス材の立体光学像を得る、立体光学像評価方法
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記樹脂シートが、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリエチレンテレフタレート及びポリカーボネートからなる群から選択される少なくとも1つの樹脂からなる、請求項1に記載のクロス材の平坦化評価方法。
【請求項3】
前記樹脂シートが、ポリ塩化ビニルからなるシートである、請求項2に記載のクロス材の平坦化評価方法。
【請求項4】
前記樹脂シートの膜厚が0.5~6mmである、請求項1又は2に記載のクロス材の平坦化評価方法。
【請求項5】
-50~-5kPaのバキューム圧で前記バキュームを行う、請求項1又は2に記載のクロス材の平坦化評価方法。
【請求項6】
前記(1)の方法により前記クロス材の表面の最大高低差Rzを測定し、前記(2)の方法により前記クロス材の表面平均粗さRaを測定する、請求項1又は2に記載のクロス材の平坦化評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロス材の平坦化評価方法に関し、さらに詳しくは、ガラス板を曲げ成形する際に用いられるモールドクロスの表面の凹凸の程度を評価する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の自動車用窓ガラスや建築用窓ガラスは、美的外観、採光効率等を高めるために曲率を持つものが利用されている。湾曲した形状を有するガラス(曲げガラス)は、例えば、ガラス板を加熱炉内で軟化点以上まで加熱し、所定の形状を有する金型(モールド)でプレスすることにより製造される。
【0003】
ガラス板のプレス曲げ成形に用いられる曲げ成形装置では、金型にガラス板が吸着するのを防ぐために、金型の表面をモールドクロスと呼ばれる保護材で覆うことが行われる。モールドクロスは、一般に耐火繊維からなるヤーン(紡ぎ糸)を編み込んだ編地が用いられるため、その表面に微細な凹凸があり、ガラス板がプレスされる際に、モールドクロス表面の凹凸がガラス板の表面に転写されることが起こり得る。これにより、ガラス板の表面に微細な凹凸が生まれ、見る角度によってガラス板の表面が波打って見えたり、モノが歪んで見えたりといったうねりと呼ばれる現象(透視歪み)が生じることがある。
【0004】
ガラス板を介して対象物を観察したときに生ずる歪みが大きすぎると、外観を損なうことになり、また、視界を妨げることにもなってしまう。そこで、ガラス板の透視歪みが許容範囲内にあるか否か評価する方法として、いくつかの方法が提案されている。
【0005】
例えば、ガラス板を通過する透過光による撮影画像を生成させて、この画像を評価することでガラス板の透視歪みの程度を確認する方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-142344号公報
特開平11-211425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように従来はガラス板を直接評価することが行われており、ガラス板の透視歪みに影響を及ぼすモールドクロスの優劣を評価する手法は確立されていなかった。
【0008】
そこで、本発明は、モールドクロスがガラス板の品質に及ぼす影響を評価するためのモールドクロスの凹凸の程度を評価する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、クロス材の表面に樹脂シートを沿わせた積層体を得て、樹脂シートの表面の反射画像を確認する、或いは、光学顕微鏡により積層体におけるクロス材の立体光学像を確認することでクロス材表面の凹凸の程度を評価することにより、このクロス材を用いて作製されるガラス板の透視歪みの程度を予測・評価できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本発明の態様は、クロス材の表面の凹凸の程度を評価する方法であって、前記クロス材の表面に樹脂シートを重ね、バキュームにより前記クロス材と前記樹脂シートを密着させて積層体を得て、下記(1)及び(2)のいずれか1つの方法を行うことで前記クロス材の表面の凹凸の程度を評価するクロス材の平坦化評価方法に関する。
(1)前記樹脂シートの表面をプロジェクタによりスクリーン上に投影し、得られた反射像をカメラで撮影してモニター画像を得て、前記モニター画像を画像処理する、反射画像評価方法
(2)ワンショット3D計測器を用いて、前記積層体における前記クロス材の立体光学像を得る、立体光学像評価方法
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

AGC株式会社
組成物
18日前
AGC株式会社
光学素子
12日前
AGC株式会社
真空断熱材
11日前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
7日前
AGC株式会社
車両用表示システム
13日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
11日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
11日前
AGC株式会社
成形装置、及び成形方法
6日前
AGC株式会社
ガラス及びその製造方法
7日前
AGC株式会社
クロス材の平坦化評価方法
4日前
AGC株式会社
ヘキサフルオロプロピレンオキサイドの製造方法
11日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法
5日前
AGC株式会社
機能性フィルムの曲げ成形方法及び合わせガラスの製造方法
12日前
AGC株式会社
ガラス成形品の製造方法及び平坦化モールドクロスの製造方法
4日前
AGC株式会社
化学強化ガラス、化学強化ガラスの製造方法およびカバーガラス
5日前
AGC株式会社
洗浄装置、洗浄方法、およびEUVL用マスクブランクの製造方法
6日前
AGC株式会社
化学強化用ガラス
6日前
AGC株式会社
洗浄装置、洗浄方法、およびEUVL用マスクブランクの製造方法
11日前
AGC株式会社
無アルカリガラス
11日前
AGC株式会社
酸化セリウム及び研磨剤
4日前
AGC株式会社
光学フィルタおよび撮像装置
11日前
AGC株式会社
ガラス溶解槽の収容物を評価するための器具、及びガラス溶解槽の収容物の評価方法
6日前
AGC株式会社
含フッ素重合体の製造方法、水性分散液及び固体組成物
19日前
国立大学法人 東京大学
含フッ素オレフィンの製造方法
6日前
日本精機株式会社
計器装置
11日前
株式会社東光高岳
計器
7日前
株式会社ミツトヨ
測定器
4日前
日本精機株式会社
液面検出装置
13日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
19日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
13日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
13日前
個人
フロートレス液面センサー
26日前
大同特殊鋼株式会社
疵検出方法
4日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
14日前
ダイハツ工業株式会社
試験用治具
19日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
25日前
続きを見る