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公開番号
2025086979
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201297
出願日
2023-11-29
発明の名称
虚像表示装置
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
27/02 20060101AFI20250603BHJP(光学)
要約
【課題】画像表示領域でのシースルー透過率を高めること。
【解決手段】虚像表示装置100A,100Bは、光源10と、導光部材21と、導光部材21に設けられ、照明光ILを導光部材21外に射出させる散乱状態と外光OLの通過を許容する透明状態とになる強誘電液晶板12と、強誘電液晶板12を経た照明光ILを入射させて映像光MLを形成する表示状態と強誘電液晶板12を経た外光OLを透過させる非表示状態とになる透過型液晶パネル22と、液晶の配向方向によって入射光の偏光方向を互いに交差する第1方向と第2方向とに切替えて通過させるスイッチング1/2波長板23と、第1方向の第1偏光P1を虚像として結像させる屈折力を有し、第2方向の第2偏光P2を通過させる偏光レンズ50とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
外界からの順で、
光源からの照明光を伝搬させる導光部材と、
前記導光部材に設けられ、前記照明光に対して散乱状態と外光に対して透明状態とになる強誘電液晶板と、
表示状態と非表示状態とになる透過型液晶パネルと、
液晶の配向方向によって入射光の偏光方向を互いに交差する第1方向と第2方向とに切替えて通過させるスイッチング1/2波長板と、
前記第1方向の偏光を虚像として結像させる屈折力を有し、前記第2方向の偏光を通過させる偏光レンズとを備え、
前記透過型液晶パネルが前記表示状態の場合に、前記スイッチング1/2波長板は、前記透過型液晶パネルからの映像光を前記第1方向の偏光として前記偏光レンズに入射させ、前記透過型液晶パネルが前記非表示状態の場合に、前記透過型液晶パネルを経た外光を前記第2方向の偏光として前記偏光レンズに入射させる、
虚像表示装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記光源は、赤、緑及び青の照明光を切替えて発生し、
前記透過型液晶パネルは、無色の画素を有し、前記光源が発生する前記照明光の色に合わせて前記画素により変調を行い、前記光源の非発光時に前記画素を透過状態とする、
請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項3】
前記光源は、赤、緑及び青の照明光を切替えて発生し、
前記透過型液晶パネルは、無色の表示用画素と無色の透過用画素とを有し、前記光源が発生する前記照明光の色に合わせて前記無色の表示用画素により変調を行い、前記光源の非発光時に前記無色の透過用画素を透過状態とする、
請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項4】
前記強誘電液晶板の有効領域は、前記透過型液晶パネルの前記無色の表示用画素に対向する領域に局在的に形成されている、
請求項3に記載の虚像表示装置。
【請求項5】
前記透過型液晶パネルは、前記光源の非発光時に前記無色の表示用画素を透過状態とする、
請求項3に記載の虚像表示装置。
【請求項6】
前記光源は、白色の照明光を発生し、
前記透過型液晶パネルは、赤、緑及び青のサブ画素を有し、前記光源の発光に合わせて各色の前記サブ画素により変調を行い、前記光源の非発光時に各色の前記サブ画素を透過状態とする、
請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項7】
前記光源は、白色の照明光を発生し、
前記透過型液晶パネルは、赤、緑、青及び無色のサブ画素を有し、前記光源の発光に合わせて各色の前記サブ画素により変調を行い、前記光源の非発光時に前記無色のサブ画素を透過状態とする、
請求項1に記載の虚像表示装置。
【請求項8】
前記強誘電液晶板の有効領域は、前記透過型液晶パネルの前記無色のサブ画素に対向する領域に局在的に形成されている、
請求項7に記載の虚像表示装置。
【請求項9】
前記透過型液晶パネルは、前記光源の非発光時に各色の前記サブ画素を透過状態とする、
請求項7に記載の虚像表示装置。
【請求項10】
前記無色のサブ画素は、前記各色のサブ画素とともにストライプ状又はベイヤー状に配列されて画素を構成する、
請求項6及び7のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、虚像の観察を可能にする虚像表示装置に関し、特に外界像を視認可能にするシースルー型の虚像表示装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
外界を視認可能にするシースルー型の虚像表示装置として、画像表示領域と、この画像表示領域を囲むように形成された透明表示領域とを有する液晶パネルと、光源から端部に入射されたバックライト光を導光する導光板とを備え、導光板が液晶パネルの画像表示領域にバックライト光を照射する発光領域と環境光を透過させる光透過領域とを備えるものが公知となっている(特許文献1)。この虚像表示装置は、導光板の光透過領域及び液晶パネルの透明表示領域から環境光が観察者に到達するとともに、画像表示領域にバックライト光を照射しない期間に環境光が導光板の発光領域と液晶パネルの画像表示領域とを透過して観察者に到達するように構成されている。このような構成により、映像光と環境光とが重ね合わされたシースルー表示が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/056298号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置では、導光板の発光領域にドットの形成、散乱材の塗布等の加工がなされており、液晶パネルの画像表示領域を通過する環境光が、加工がなされた発光領域を通過することになるので、画像表示領域に対応する視野の中央付近でのシースルー透過率が低下する。視野の中央付近において高いシースルー透過率のシースルー表示を実現するためには、別途、シースルー透過率の高い光学系等が必要となり、大型化に繋がる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面における虚像表示装置は、外界からの順で、光源からの照明光を伝搬させる導光部材と、導光部材に設けられ、照明光に対して散乱状態と外光に対して透明状態とになる強誘電液晶板と、表示状態と非表示状態とになる透過型液晶パネルと、液晶の配向方向によって入射光の偏光方向を互いに交差する第1方向と第2方向とに切替えて通過させるスイッチング1/2波長板と、第1方向の偏光を虚像として結像させる屈折力を有し、第2方向の偏光を通過させる偏光レンズとを備え、透過型液晶パネルが表示状態の場合に、スイッチング1/2波長板は、透過型液晶パネルからの映像光を第1方向の偏光として偏光レンズに入射させ、透過型液晶パネルが非表示状態の場合に、透過型液晶パネルを経た外光を第2方向の偏光として偏光レンズに入射させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の虚像表示装置の装着状態を説明する外観斜視図である。
虚像表示装置の光学的構造を説明する概念的な斜視図である。
虚像表示装置の光学的構造を説明する拡大側断面図である。
表示光学系を通過する光の状態を説明する図である。
虚像表示装置の動作を説明するチャートである。
第2実施形態の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
表示光学系を通過する光の状態を説明する図である。
虚像表示装置の動作を説明するチャートである。
第3実施形態の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
第3実施形態の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
画素構造を説明する図である。
虚像表示装置の動作を説明するチャートである。
変形例の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
画素と強誘電液晶板の有効領域との配置関係を説明する図である。
第4実施形態の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
第4実施形態の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
画素構造を説明する図である。
変形例の虚像表示装置を説明する拡大側断面図である。
画素と強誘電液晶板の有効領域との配置関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
〔第1実施形態〕
以下、図1~5を参照して、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置について説明する。
【0008】
図1は、ヘッドマウントディスプレイ、すなわち頭部装着型表示装置200の装着状態を説明する斜視図である。頭部装着型表示装置(以下、HMDとも称する。)200は、双眼型表示装置201であり、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、HMD200を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
【0009】
HMD200は、右眼用の第1虚像表示装置100Aと、左眼用の第2虚像表示装置100Bと、虚像表示装置100A,100Bを支持する一対のテンプル100Cと、情報端末であるユーザー端末90とを備える。第1虚像表示装置100Aは、上部に配置される第1表示駆動部102aと、眼前を覆う第1表示光学系103aと、第1表示光学系103aを外界側又は前方側において覆う光透過カバー104aとで構成される。第2虚像表示装置100Bは、上部に配置される第2表示駆動部102bと、眼前を覆う第2表示光学系103bと、第2表示光学系103bを外界側又は前方側において覆う光透過カバー104bとで構成される。第1虚像表示装置100Aと、第2虚像表示装置100Bとを組み合わせたHMD200は、広義の虚像表示装置でもある。一対のテンプル100Cは、装着者USの頭部に装着される装着部材又は支持装置106であり、外観上一体化されている表示駆動部102a,102bを介して一対の表示光学系103a,103bの上端側と、一対の光透過カバー104a,104bの上端側とを支持している。一対の表示駆動部102a,102bを組み合わせたものを駆動装置102と呼ぶ。一対の光透過カバー104a,104bを組み合わせたものをシェード104と呼ぶ。
【0010】
図2は、第1表示光学系103aの構造を説明する斜視図である。第1表示光学系103aは、照明光として3色の光を時分割で発生する光源10と、2次元的な画像を形成し映像光MLを射出する板状の複合表示部材20と、映像光MLに対してレンズとして機能する偏光レンズ50とを備える。光源10は、図1に示す第1表示駆動部102aの一部でもあり、複合表示部材20のうち後述する導光部材21に対して上端辺から照明光を供給するように、導光部材21の上辺の上方近傍に配置されている。光源10と複合表示部材20とは、第1表示駆動部102aに組み込まれた制御装置80の駆動回路81に駆動されて動作し、映像光MLによる虚像の観察と、外界のシースルー視とを同時に実現する。複合表示部材20と偏光レンズ50とは、光軸AX方向に離間して配置されている。第1表示光学系103aにおいて、眼EYと偏光レンズ50との間の距離は、例えば10mm~20mm程度である。また、複合表示部材20と偏光レンズ50との間の距離は、例えば3mm~25mm程度である。
(【0011】以降は省略されています)
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