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公開番号2025094787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210538
出願日2023-12-13
発明の名称光学素子
出願人住友電気工業株式会社,国立大学法人北海道大学
代理人個人
主分類G02B 6/122 20060101AFI20250618BHJP(光学)
要約【課題】光の損失を抑制することが可能な光学素子を提供する。
【解決手段】面内に第1領域と第2領域とを有する基板と、光を入力するための第1導波路と、光を出力するための第2導波路と、を具備し、前記第2領域は前記第1領域を囲み、前記第1導波路および前記第2導波路は前記第1領域に光学的に結合し、前記第1領域において、前記基板は、順番に積層された第1層と第2層とを含み、前記第2層に複数の孔が設けられ、前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/2以下であり、前記第2領域において前記基板は前記第2層を有さず、前記第1層を有する光学素子。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
面内に第1領域と第2領域とを有する基板と、
光を入力するための第1導波路と、
光を出力するための第2導波路と、を具備し、
前記第2領域は前記第1領域を囲み、
前記第1導波路および前記第2導波路は前記第1領域に光学的に結合し、
前記第1領域において、前記基板は、順番に積層された第1層と第2層とを含み、
前記第2層に複数の孔が設けられ、
前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/2以下であり、
前記第2領域において前記基板は前記第2層を有さず、前記第1層を有する光学素子。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/20以上、1/2以下である請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/5以上、2/5以下である請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項4】
前記第1層は酸化シリコンで形成され、
前記第2層はシリコンで形成されている請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項5】
前記孔の平面形状は矩形である請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項6】
前記第1領域の平面形状は矩形である請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項7】
1つの前記第1導波路と、
複数の前記第2導波路と、を具備する請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項8】
前記第1導波路に入力される前記光のモードは、前記第2導波路から出力される前記光のモードとは異なる請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項9】
前記第1導波路および前記第2導波路の少なくとも一方に接続されたグレーティングカプラを具備し、
前記グレーティングカプラは前記第2層で形成され、かつ前記第2層に設けられた凹凸を有し、
前記孔の深さは前記凹凸の深さと等しい請求項1または請求項2に記載の光学素子。
【請求項10】
前記第1領域の側面および上面を覆い、前記第2領域の上面を覆う絶縁膜を具備する請求項1または請求項2に記載の光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は光学素子に関するものである。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
基板の面内に配置された複数の孔を有する、モザイク型の光学素子が開発されている(非特許文献1など)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
“Deep Learning Enabled Design of Complex Trasmission Matrices for Universal Optical Components” Nicholas J.Dinsdale et.al. ACS Photonics 2021,8,283-295
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
穴のパターンに応じて、特定の分岐比で光を分岐させることができる光学素子が知られている。しかし、穴によって光の損失が増加する恐れがある。そこで、光の損失を抑制することが可能な光学素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る光学素子は、面内に第1領域と第2領域とを有する基板と、光を入力するための第1導波路と、光を出力するための第2導波路と、を具備し、前記第2領域は前記第1領域を囲み、前記第1導波路および前記第2導波路は前記第1領域に光学的に結合し、前記第1領域において、前記基板は、順番に積層された第1層と第2層とを含み、前記第2層に複数の孔が設けられ、前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/2以下であり、前記第2領域において前記基板は前記第2層を有さず、前記第1層を有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、光の損失を抑制することが可能な光学素子を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は第1実施形態に係る光学素子を例示する平面図である。
図2は合分波器を拡大した模式的な平面図である。
図3Aは図2の線A-Aに沿った断面図である。
図3Bは図2の線B-Bに沿った断面図である。
図3Cはグレーティングカプラを例示する断面図である。
図4Aは光学素子の製造方法を例示する断面図である。
図4Bは光学素子の製造方法を例示する断面図である。
図5Aは光学素子の製造方法を例示する断面図である。
図5Bは光学素子の製造方法を例示する断面図である。
図6は比較例に係る合分波器を例示する断面図である。
図7Aは第2実施形態に係る合分波器を例示する平面図である。
図7Bは第2実施形態に係る合分波器を例示する平面図である。
図7Cは第2実施形態に係る合分波器を例示する平面図である。
図8Aは分岐比の計算結果を例示する図である。
図8Bは分岐比の計算結果を例示する図である。
図8Cは分岐比の計算結果を例示する図である。
図9は光の損失の計算結果を例示する図である。
図10Aは孔の深さを20nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図10Bは孔の深さを20nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図10Cは孔の深さを20nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図11Aは孔の深さを70nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図11Bは孔の深さを70nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図11Cは孔の深さを70nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図11Dは孔の深さを70nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図11Eは孔の深さを70nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図12Aは孔の深さを120nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図12Bは孔の深さを120nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図12Cは孔の深さを120nmとした場合の合分波器を例示する平面図である。
図13Aは分岐比の計算結果を例示する図である。
図13Bは分岐比の計算結果を例示する図である。
図13Cは分岐比の計算結果を例示する図である。
図14は光の損失の計算結果を例示する図である。
図15はスペクトルを例示する図である。
図16はスペクトルを例示する図である。
図17はスペクトルを例示する図である。
図18は分岐比の計算結果を表す図である。
図19は光の損失の計算結果を表す。
図20Aはスペクトルを例示する図である。
図20Bは第3実施形態に係る合分波器を例示する平面図である。
図21Aはスペクトルを例示する図である。
図21Bは第3実施形態に係る合分波器を例示する平面図である。
図22Aはスペクトルを例示する図である。
図22Bは第3実施形態に係る合分波器を例示する平面図である。
図23は第4実施形態に係るモード変換器を例示する平面図である。
図24Aはスペクトルを例示する図である。
図24Bは第4実施形態に係るモード変換器を例示する平面図である。
図25Aはスペクトルを例示する図である。
図25Bは第4実施形態に係るモード変換器を例示する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0009】
本開示の一形態は、(1)面内に第1領域と第2領域とを有する基板と、光を入力するための第1導波路と、光を出力するための第2導波路と、を具備し、前記第2領域は前記第1領域を囲み、前記第1導波路および前記第2導波路は前記第1領域に光学的に結合し、前記第1領域において、前記基板は、順番に積層された第1層と第2層とを含み、前記第2層に複数の孔が設けられ、前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/2以下であり、前記第2領域において前記基板は前記第2層を有さず、前記第1層を有する光学素子である。光の損失を抑制することができる。
(2)上記(1)において、前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/20以上、1/2以下でもよい。光の損失を抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)において、前記孔の深さは、前記第2層の厚さの1/5以上、2/5以下でもよい。光の損失を抑制することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記第1層は酸化シリコンで形成され、前記第2層はシリコンで形成されてもよい。光の損失を抑制することができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記孔の平面形状は矩形でもよい。光の損失を抑制することができる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記第1領域の平面形状は矩形でもよい。矩形の第1領域に光を閉じ込め、損失を抑制することができる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、1つの前記第1導波路と、複数の前記第2導波路と、を具備してもよい。光を分岐することができる。
(8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、前記第1導波路に入力される前記光のモードは、前記第2導波路から出力される前記光のモードとは異なってもよい。光のモードを変換することができる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記第1導波路および前記第2導波路の少なくとも一方に接続されたグレーティングカプラを具備し、前記グレーティングカプラは前記第2層で形成され、かつ前記第2層に設けられた凹凸を有し、前記孔の深さは前記凹凸の深さと等しくてもよい。孔と凹凸とを同時に形成することができる。
(10)上記(1)から(9)のいずれかにおいて、前記第1領域の側面および上面を覆い、前記第2領域の上面を覆う絶縁膜を具備してもよい。第1領域の第2層に光を閉じ込めることができる。
【0010】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る光学素子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)

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