特許ウォッチ

公開番号2025110606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004537
出願日2024-01-16
発明の名称レンズ装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250722BHJP(光学)
要約【課題】操作リングの回転に対してクリック感を付与する状態と、操作リングの回転に対してクリック感が付与されることを回避する状態とに切り替えることができるレンズ装置を提供する。
【解決手段】レンズ装置は、光軸周りの方向に並ぶ複数の凹部が形成された第1面を有し、光軸周りの方向に回転可能に設けられた操作リングと、第1面と対向し、光軸周りの方向に移動可能に設けられた第1部材と、第1部材の移動位置が第1位置である場合に、操作リングの回転に応じて複数の凹部と選択的に嵌合し、第1部材の移動位置が第2位置である場合に、第1面とは反対側から第1部材と接触する凸部材と、を備える。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項１】
光軸周りの方向に並ぶ複数の凹部が形成された第１面を有し、前記光軸周りの方向に回転可能に設けられた操作リングと、
前記第１面と対向し、前記光軸周りの方向に移動可能に設けられた第１部材と、
前記第１部材の移動位置が第１位置である場合に、前記操作リングの回転に応じて前記複数の凹部と選択的に嵌合し、前記第１部材の移動位置が第２位置である場合に、前記第１面とは反対側から前記第１部材と接触する凸部材と、
を備えるレンズ装置。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
前記凸部材を前記第１面の側に付勢する付勢部材を備える、
請求項１記載のレンズ装置。
【請求項３】
前記複数の凹部、前記凸部材、及び前記付勢部材は、前記操作リングの回転に対してクリック感を付与するクリック機構を構成する、
請求項２に記載のレンズ装置。
【請求項４】
前記複数の凹部、前記凸部材、及び前記付勢部材は、前記操作リングを係止する係止機構を構成する、
請求項２に記載のレンズ装置。
【請求項５】
前記第１部材と連結され、前記第１部材の移動位置を前記第１位置と前記第２位置とに切り替える切替部材と、
前記切替部材を移動可能に支持する第２部材と、
を備える、
請求項１に記載のレンズ装置。
【請求項６】
前記第２部材は、前記切替部材を前記光軸周りの方向に移動可能に支持する、
請求項５に記載のレンズ装置。
【請求項７】
前記光軸の方向から見て、前記凸部材と前記光軸とを結ぶ第１線分と、前記切替部材と前記光軸とを結ぶ第２線分とがなす内側の角度は鋭角に設定されている、
請求項５に記載のレンズ装置。
【請求項８】
前記第１部材は、前記光軸周りの方向に沿って環状に形成されている、
請求項１に記載のレンズ装置。
【請求項９】
前記第１部材は、開口を有し、
前記凸部材は、前記第１部材が前記第１位置に移動した場合に、前記操作リングの回転に応じて前記複数の凹部と前記開口を介して選択的に嵌合される、
請求項１に記載のレンズ装置。
【請求項１０】
前記凸部材は、ボール状の部材であり、
前記開口は、前記第１面とは反対側に向けて拡径する勾配を付けて形成されている、
請求項９に記載のレンズ装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示の技術は、レンズ装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、開口径の大きさを変更可能な絞り部と、該絞り部を収容する固定筒部と、該固定筒部に回動可能に取り付けられて絞り部の開口径を調整可能に構成された絞り環と、を備えたレンズ鏡筒において、固定筒部に対向する絞り環の部分又は絞り環に対向する固定筒部の部分を“第１対向部位”とし、該第１対向部位に対向する固定筒部の部分又は絞り環の部分を“第２対向部位”とした場合に、絞り部から絞り環の側に付勢されるように該絞り部の周方向に沿った２箇所に配置された第１及び第２突起部と、絞り環の回動位置に応じて該第１及び第２突起部が択一的に嵌まり込んで絞り環が絞り部と一体的に回動するように該絞り環の側に形成された嵌合部と、該第１及び該第２突起部の嵌合部への嵌まり込みを解除して絞り環が絞り部と切り離された状態で回動するように構成された連結解除部と、絞り環の回動にクリック感を付与するように第１対向部位及び第２対向部位に形成又は配置されたクリック機構と、備え、クリック機構は、第１対向部位に取り付けられたクリック用バネ部材と、該クリック用バネ部材によって第２対向部位の側に付勢される係止部材と、該係止部材を係止するように第２対向部位の側に形成又は配置された被係止部と、を有し、第２対向部位は、周方向に複数の被係止部が形成されてなる被係止面と、該被係止部を有しない略平坦面と、を有し、第１突起部が嵌合部に嵌まり込んだ状態で絞り環を回動した場合には係止部材は被係止面を摺動し、第２突起部が嵌合部に嵌まり込んだ状態で絞り環を回動した場合には係止部材は略平坦面を摺動するように構成された、レンズ鏡筒が開示されている。
【０００３】
特許文献２には、切り替えスイッチと、切り替えスイッチと固定されたスイッチベースと、回転可能な円筒状のリング部材と、固定筒に固定された抑えバネと、を有し、記リング部材は内周部の周方向に沿って凹凸部と、凹凸部と隣接する平坦部とを有し、スイッチベースは貫通穴を有し、貫通穴には一端が球状部材と接し、他方の一端が抑えバネと接する付勢部材が挿入されているレンズ鏡筒が開示されている。
【０００４】
特許文献３には、絞りを収納するレンズ鏡筒本体と、レンズ鏡筒本体に対して回転可能に取り付けられ、絞りのＡＶ値が所定の整数値となる複数の第１回転位置と、ＡＶ値が所定の分数値となる複数の第２回転位置とに設定可能である絞り操作リングと、レンズ鏡筒本体と絞り操作リングとの間に設けられ、絞り操作リングの周方向において互いに異なる位置に配された第１及び第２球体と、レンズ鏡筒本体及び絞り操作リングの一方に各第１回転位置に対応して形成され、絞り操作リングが各第１回転位置に設定された場合に、第１球体が嵌合する第１嵌合部と、レンズ鏡筒本体及び絞り操作リングの一方に各第２回転位置に対応して形成され、絞り操作リングが各第２回転位置に設定された場合に、第２球体が嵌合する第２嵌合部と、を備えるレンズ鏡筒が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
国際公開第２０１６／０３９２９４号パンフレット
特開２０２０－１２９０４６号公報
国際公開第２０１７／０４７５９２号パンフレット
【発明の概要】
【０００６】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、操作リングの回転に対してクリック感を付与する状態と、操作リングの回転に対してクリック感が付与されることを回避する状態とに切り替えることができるレンズ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の技術に係る第１態様は、光軸周りの方向に並ぶ複数の凹部が形成された第１面を有し、光軸周りの方向に回転可能に設けられた操作リングと、第１面と対向し、光軸周りの方向に移動可能に設けられた第１部材と、第１部材の移動位置が第１位置である場合に、操作リングの回転に応じて複数の凹部と選択的に嵌合し、第１部材の移動位置が第２位置である場合に、第１面とは反対側から第１部材と接触する凸部材と、を備えるレンズ装置である。
【０００８】
本開示の技術に係る第２態様は、第１態様に係るレンズ装置において、凸部材を第１面の側に付勢する付勢部材を備える、レンズ装置である。
【０００９】
本開示の技術に係る第３態様は、第２態様に係るレンズ装置において、複数の凹部、凸部材、及び付勢部材は、操作リングの回転に対してクリック感を付与するクリック機構を構成する、レンズ装置である。
【００１０】
本開示の技術に係る第４態様は、第２態様又は第３態様に係るレンズ装置において、複数の凹部、凸部材、及び付勢部材は、操作リングを係止する係止機構を構成する、レンズ装置である。
（【００１１】以降は省略されています）

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