TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025107017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000703
出願日2024-01-05
発明の名称レンズ鏡筒、および撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250710BHJP(光学)
要約【課題】 全長の小型化の点で有利なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】 光軸に沿って配置された第1の光学素子と第2の光学素子を有する移動群と、第2の光学素子と光軸方向で隣り合い、第1の固定枠に固定される第3の光学素子と、第1の光学素子を保持し、光軸方向に移動可能な移動枠と、第2の光学素子を、第1の光学素子の位置に対して調整可能に保持し、位置の調整がされた後、移動枠に固定される調整枠と、を有するレンズ鏡筒である。調整枠には第1のストッパー部が形成され、第1の固定枠には第1のストッパー部と当接可能な第2のストッパー部が形成される。
【選択図】 図3


特許請求の範囲【請求項1】
光軸に沿って配置された第1の光学素子と第2の光学素子を有する移動群と、
前記第2の光学素子と前記光軸方向で隣り合い、第1の固定枠に固定される第3の光学素子と、
前記第1の光学素子を保持し、前記光軸方向に移動可能な移動枠と、
前記第2の光学素子を、前記第1の光学素子の位置に対して調整可能に保持し、位置の調整がされた後、前記移動枠に固定される調整枠と、を有し、
前記調整枠には第1のストッパー部が形成され、
前記第1の固定枠には前記第1のストッパー部と当接可能な第2のストッパー部が形成されることを特徴とするレンズ鏡筒。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第1のストッパー部と前記第2のストッパー部とが当接した状態において、前記移動枠と前記第1の固定枠、および前記第2の光学素子と前記第3の光学素子は当接しないことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項3】
前記移動枠および前記移動枠に固定された前記調整枠を、前記第1の固定枠とともに保持することにより、前記移動群を光軸方向に移動可能に保持する第2の固定枠をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項4】
前記第3の光学素子は、前記光軸に沿って前記第1の固定枠と前記第2の光学素子との間に配置され、
前記第1のストッパー部および前記第2のストッパー部は、前記第3の光学素子よりも外周側に配置されることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
【請求項5】
前記第1のストッパー部は、前記調整枠の外周方向に伸びる腕部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項6】
前記調整枠は、前記第2の光学素子を前記第1の光学素子に対して前記光軸方向および光軸直交方向に調整可能に保持することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項7】
前記第2のストッパー部の前記第1のストッパー部との当接面は、前記第1のストッパー部側の当接面よりも大きい面積を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項8】
前記移動枠を駆動するアクチュエータをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項9】
前記調整枠は前記移動枠に接着により固定されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒により形成された像を受光する撮像素子と、を含むことを特徴とする撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可動レンズを備えた光学機器に関し、特に可動レンズ内で光学調整を行うレンズ鏡筒、およびレンズ鏡筒を含む撮像装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
レンズ鏡筒には、ズーム群やフォーカス群といった複数のレンズユニットをそれぞれ独立したアクチュエータで光軸方向に移動させているものがある。このようなレンズ鏡筒では、ズーム時に被写体距離とズームレンズの位置とに応じてフォーカスレンズの位置を制御するズームトラッキング制御を行っている。これにより、ズームによるピントずれが抑えられ、合焦状態が維持される。このような複数のレンズユニットをそれぞれ独立のアクチュエータで光軸方向に移動させる場合には、製造誤差によってレンズユニットの相対位置が設計値からずれる。そのため、通常は個体ごとに製造誤差の影響を抑えるズームトラッキング調整を行っている。
【0003】
ズームトラッキング調整を行う際には、まず基準となる位置を検出する基準位置設定を行うことがある。その方法として、まず移動環を基準となるメカ端まで移動させ、そこから設計ストローク分だけ移動させる方法が特許文献1に記載されている。ここで、メカ端とは、移動環と移動環を保持する固定枠等とに設けられた、移動環の光軸方向の移動を規制するメカストッパーである。メカストッパーは移動環がメカ端へ移動時に、移動環が保持する光学素子と隣接する光学素子とが干渉しないように設けられる必要があるため、種々の製造誤差を見積もって間隔設定する。
【0004】
また、メカストッパーはズームトラッキング調整の基準位置設定に使用されるため、高い位置精度が必要とされる。そのため、例えば、メカ端へ移動したときのガイドバー篏合部のガタ影響による光軸方向のズレを少なくするため、メカストッパーは移動環のスリーブ近傍に配置する方法が特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-137928号公報
特開2012-53141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
移動環が保持している複数のレンズにおいて、複数のレンズ内での間隔および偏芯調整が必要な場合、調整レンズと隣接する光学素子との間隔設定には、製造誤差に加えて調整量も見積もる必要があり、レンズ全長の増加を招いていた。
【0007】
そこで本発明は、全長の小型化の点で有利なレンズ鏡筒を提供することを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、光軸に沿って配置された第1の光学素子と第2の光学素子を有する移動群と、前記第2の光学素子と前記光軸方向で隣り合い、第1の固定枠に固定される第3の光学素子と、前記第1の光学素子を保持し、前記光軸方向に移動可能な移動枠と、前記第2の光学素子を、前記第1の光学素子の位置に対して調整可能に保持し、位置の調整がされた後、前記移動枠に固定される調整枠と、を有し、前記調整枠には第1のストッパー部が形成され、前記第1の固定枠には前記第1のストッパー部と当接可能な第2のストッパー部が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、全長の小型化の点で有利なレンズ鏡筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のレンズ鏡筒の断面図である。
本実施形態の3群レンズユニットを含む分解斜視図である。
本実施形態の3群レンズユニットを含む正面図である。
本実施形態のストッパーを調整枠に設けた形状のメカ端位置での断面図を示す。
本実施形態のストッパーを調整枠に設けた場合の偏芯調整後のメカ端位置での断面図である。
従来構造のストッパーを3群移動枠に設けた形状のメカ端位置での断面図である。
従来構造のストッパーを3群移動枠に設けた場合の偏芯調整後のメカ端位置での断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許