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公開番号2025095486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211519
出願日2023-12-14
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 21/14 20060101AFI20250619BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】感光体によるネガゴーストの発生を抑え、高画質で現像装置の寿命も維持しつつ、必要なタイミングで前露光を実行することで印刷開始から1枚目の印刷完了までにかかる時間であるファーストプリントタイムの延長回数を極力少なくし生産性を向上させる。
【解決手段】制御手段は、今回の画像形成動作を行う前に、像担持体と転写手段とを離間状態にするように転写離間手段を制御し、像担持体と現像剤担持体とを離間状態にするように現像離間手段を制御した後、制御手段は、前回の画像形成動作が終了してから今回の画像形成動作が開始されるまでの放置時間と、記憶手段に記憶された情報と、に応じて、露光手段により像担持体を露光する前露光を実行するように制御することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体と、
前記像担持体を露光することにより前記像担持体上に静電潜像を形成するための露光手段と、
現像剤を担持するための現像剤担持体を有し、前記現像剤担持体により前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現像手段と、
前記現像剤像を転写するための転写手段と、
前記像担持体と前記現像剤担持体とが当接した当接状態と、前記像担持体と前記現像剤担持体とが離間した離間状態と、を取り得るようにするための現像離間手段と、
前記像担持体と前記転写手段とが当接した当接状態と、前記像担持体と前記転写手段とが離間した離間状態と、を取り得るようにするための転写離間手段と、
前記像担持体の電荷発生層の厚みに関する情報を記憶する記憶手段と、
前記露光手段、前記現像離間手段、前記転写離間手段を制御する制御手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記制御手段は、今回の画像形成動作を行う前に、前記像担持体と前記転写手段とを離間状態にするように前記転写離間手段を制御し、前記像担持体と前記現像剤担持体とを離間状態にするように前記現像離間手段を制御した後、
前記制御手段は、前回の画像形成動作が終了してから今回の画像形成動作が開始されるまでの放置時間と、前記記憶手段に記憶された前記情報と、に応じて、前記露光手段により前記像担持体を露光する前露光を実行するか実行しないかを決定するように制御することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記放置時間が所定時間以上の場合に、前記像担持体の前記電荷発生層の前記厚みによらず、前記前露光を実行するように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記放置時間が所定時間であって前記像担持体の前記電荷発生層の前記厚みが所定厚みより未満である場合には前記前露光を実行し、
前記放置時間が所定時間であって前記像担持体の前記電荷発生層の前記厚みが所定厚みより以上である場合には前記前露光を実行しないように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
像担持体と、
前記像担持体を露光することにより前記像担持体上に静電潜像を形成するための露光手段と、
現像剤を担持するための現像剤担持体を有し、前記現像剤担持体により前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現像手段と、
前記現像剤像を転写するための転写手段と、
前記像担持体と前記現像剤担持体とが当接した当接状態と、前記像担持体と前記現像剤担持体とが離間した離間状態と、を取り得るようにするための現像離間手段と、
前記像担持体と前記転写手段とが当接した当接状態と、前記像担持体と前記転写手段とが離間した離間状態と、を取り得るようにするための転写離間手段と、
前記像担持体の使用に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記露光手段、前記現像離間手段、前記転写離間手段を制御する制御手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記制御手段は、今回の画像形成動作を行う前に、前記像担持体と前記転写手段とを離間状態にするように前記転写離間手段を制御し、前記像担持体と前記現像剤担持体とを離間状態にするように前記現像離間手段を制御した後、
前記制御手段は、前回の画像形成動作が終了してから今回の画像形成動作が開始されるまでの放置時間と、前記記憶手段に記憶された前記情報と、に応じて、前記露光手段により前記像担持体を露光する前露光を実行するか実行しないかを決定するように制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記像担持体の使用に関する情報は、画像形成動作を行った記録材の数、回転体としての前記像担持体の回転数、前記画像形成装置内を通過した記録材の数のうちのいずれかの情報と、前回の画像形成動作時の前記像担持体の電荷発生層において発生した電荷発生量のうち今回の画像形成動作時に残留している電荷発生量に関する情報と、に基づいて取得される情報である、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。ここで、画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録材(記録媒体)に画像を形成するものである。画像形成装置の例としては、複写機、プリンタ(レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、及び、これらの複合機(マルチファンクションプリンタ)などが含まれる。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた複写機やレーザビームプリンタなどの画像形成装置は、一様に帯電させた感光体表面(像担持体上)に画像データに対応したレーザ光を照射して静電潜像を形成する。そして、画像形成装置は、この静電潜像に対して、現像装置から現像剤(以下「トナー」という。)を供給して、トナー像として感光体表面上に顕像化する。このトナー像を転写装置によって感光体表面から記録用紙などの転写材へ転写し、定着装置で転写材上に定着することで記録画像が形成される。転写材分離後の感光体表面は、クリーニング装置により転写残トナーが掻き取られて清掃され、繰り返して作像に使用される。
【0003】
ところで、電子写真方式の画像形成装置においては、感光体表面に接触している部材との摺擦や放電による電荷の授受や、レーザ光による感光体内部の電荷発生など、感光体には様々な電荷が発生している。図10に示すように、感光体は、光が当たるとフォトキャリア(図ではプラス)を発生する電荷発生層と、フォトキャリアが移動する電荷輸送層が重なり合う構造になっている。図11(a)、図11(b)に示すように、露光を受けた部分の電位が帯電電位(Vd)よりも下がり、静電潜像が形成される。しかし、露光が強いと、露光を受けた部分にフォトキャリアが残留し(図11(c)、図11(d))。残留したフォトキャリアが新たなフォトキャリアの電荷輸送層への移動を阻害し(図11(e)、図11(f))、図12(a)に示すような、ネガゴーストと呼ばれる画像が発生することがある。
【0004】
ネガゴーストを防止するため、転写部の感光体の回転方向における下流側であって、回転方向における帯電部の上流側にLEDなどを用いた前露光手段を配置し、帯電前の感光体表面を感光体における長手方向全域に対して露光する方法が挙げられる。この方法によると、たとえ電荷輸送層又は電荷発生層にフォトキャリアが存在したとしても、全域に露光されているためフォトキャリアが均一に存在することからゴースト画像としては現れない。しかし、この方法では画像形成装置に露光手段とは別に前露光手段を配置する必要があるため、装置自体の大型化、コストアップなどの課題が生じる。そのため、例えば、特許文献1に記載されているように、前露光手段の代わりに露光手段を用いて画像形成前に感光体を露光する方法が挙げられる。これは、通常の画像形成時に潜像形成を行う露光手段を用いて、画像形成前に感光体表面を露光する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-053181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、前露光とともに現像ローラも回転するために、トナーの劣化が促進され、現像装置の寿命が短くなってしまう。そこで、現像ローラと感光体とを離間させ、更に、現像ローラの回転を停止させることによって、現像装置の寿命を短縮させずに、前露光を実行することが考えられる。しかしながら、その場合でも感光体と転写部材との間で僅かな速度差をつける場合に、露光ムラによる横スジ画像などの不具合画像が発生するおそれがある。これは、感光体と転写部材との間で潤滑剤として作用していたトナーの供給がなくなるために、両部材が振動することが原因である。
このような状況の中で感光体によるネガゴーストの発生を抑えつつ、高画質で現像装置の寿命も維持する必要もある。
【0007】
本発明は、このような状況のもと、必要なタイミングで前露光を実行することで印刷開始から1枚目の印刷完了までにかかる時間であるファーストプリントタイムの延長回数を極力少なくし生産性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、以下の構成を備える。
【0009】
像担持体と、前記像担持体を露光することにより前記像担持体上に静電潜像を形成するための露光手段と、現像剤を担持するための現像剤担持体を有し、前記現像剤担持体により前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現像手段と、前記現像剤像を転写するための転写手段と、前記像担持体と前記現像剤担持体とが当接した当接状態と、前記像担持体と前記現像剤担持体とが離間した離間状態と、を取り得るようにするための現像離間手段と、前記像担持体と前記転写手段とが当接した当接状態と、前記像担持体と前記転写手段とが離間した離間状態と、を取り得るようにするための転写離間手段と、前記像担持体の電荷発生層の厚みに関する情報を記憶する記憶手段と、前記露光手段、前記現像離間手段、前記転写離間手段を制御する制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記制御手段は、今回の画像形成動作を行う前に、前記像担持体と前記転写手段とを離間状態にするように前記転写離間手段を制御し、前記像担持体と前記現像剤担持体とを離間状態にするように前記現像離間手段を制御した後、前記制御手段は、前回の画像形成動作が終了してから今回の画像形成動作が開始されるまでの放置時間と、前記記憶手段に記憶された前記情報と、に応じて、前記露光手段により前記像担持体を露光する前露光を実行するように制御する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上述の問題を解消し、必要なタイミングで前露光を実行することで印刷開始から1枚目の印刷完了までにかかる時間であるファーストプリントタイムの延長回数を極力少なくし、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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