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公開番号2024168015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084392
出願日2023-05-23
発明の名称硬化性樹脂組成物
出願人株式会社スリーボンド
代理人
主分類C08L 23/20 20060101AFI20241128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】硬化性樹脂組成物を一定温度で保管した時に微小な泡が発生し、硬化後のシール剤が泡による欠損でシール性の低下が見られる。本発明に係る硬化性樹脂組成物を一定温度で保管したとしても残留するシラノール基とヒドロシリル基による脱水素反応により水素が発生していると思われる微小な泡が発生せず、硬化後のシール剤が泡による欠損が無い。
【解決手段】以下の(A)成分および(B)成分を含む硬化性樹脂組成物。
(A)成分:硬化性ポリイソブチレン樹脂
(B)成分:下記の(B-1)成分および(B-2)成分を含む消泡剤
(B-1)成分:シリコーン系ポリマーからなる消泡剤
(B-2)成分:ビニル系ポリマーからなる消泡剤
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の(A)成分および(B)成分を含む硬化性樹脂組成物。
(A)成分:硬化性ポリイソブチレン樹脂
(B)成分:下記の(B-1)成分および(B-2)成分を含む消泡剤
(B-1)成分:シリコーン系ポリマーからなる消泡剤
(B-2)成分:ビニル系ポリマーからなる消泡剤
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記消泡剤として(B-1)成分および(B-2)成分のみ含む請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)成分が以下の(A-1)~(A-4)成分を含む請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
(A-1)成分:1分子中にアリル基を2つ以上有するポリイソブチレン
(A-2)成分:1分子中にヒドロシリル基を2つ以上有する化合物
(A-3)成分:ヒドロシリル化触媒
(A-4)成分:反応抑制剤
【請求項4】
前記(A)成分が、さらに(A-5)成分としてビニルエーテル化合物および/またはビニル基を有するポリアルキルシロキサンを含む請求項2に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
さらに、(C)成分として、可塑剤を含む請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
さらに、(D)成分として、充填剤を含む請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を含むシール剤。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を加熱硬化した硬化物。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物を射出成形により被着体と共に加熱硬化した硬化物。
【請求項10】
燃料電池のシールに使用される請求項8に記載の硬化物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイソブチレン骨格を有する成分を含む硬化性樹脂組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車や家庭用の新しいエネルギーシステムとして燃料電池が注目されている。燃料電池とは、水素と酸素を化学的に反応させることにより電気を取り出す発電装置である。また、燃料電池は、発電時のエネルギー効率が高く、水素と酸素の反応により水が生成されることからクリーンな次世代の発電装置である。燃料電池は、固体高分子形燃料電池、りん酸形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、固体酸化物形燃料電池の4つの方式があるが、中でも固体高分子形燃料電池は、運転温度が比較的低温(80℃前後)でありながら高発電効率であるので、自動車用動力源、家庭用発電装置、携帯電話などの電子機器用小型電源、非常電源等の用途で期待されている。
【0003】
従来より、燃料電池向けのシール剤ゴムなどの固形パッキンが使用されているが、生産性向上の観点から25℃雰囲気下で液状であって塗布した後に硬化させるシール剤が求められている。硬化物が水素ガスバリア性、低透湿性、耐熱性、耐酸性、可とう性に優れることから、特許文献1の様なポリイソブチレン骨格を含み付加反応する加熱硬化性樹脂組成物が使用されるが、正確に塗布形状を維持すると共にビードに欠損が無いことが求められる。しかしながら、硬化性樹脂組成物を一定温度で保管した時に、明確な原因は分からないが、シラノール基とヒドロシリル基による脱水素反応により水素が発生していると思われる微小な泡が発生し、硬化後のシール剤が泡による欠損でシール性の低下が見られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2005/095520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の状況に鑑みてされたものであり、硬化性樹脂組成物を一定温度で保管した時に、明確な原因は分からないが、残留するシラノール基とヒドロシリル基による脱水素反応により水素が発生していると思われる微小な泡が発生し、硬化後のシール剤が泡による欠損でシール性の低下が見られることから、当該課題を克服する発明を見いだした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨を次に説明する。本発明の第一の実施態様は、以下の(A)成分および(B)成分を含む硬化性樹脂組成物である。
(A)成分:硬化性ポリイソブチレン樹脂
(B)成分:下記の(B-1)成分および(B-2)成分を含む消泡剤
(B-1)成分:シリコーン系ポリマーからなる消泡剤
(B-2)成分:ビニル系ポリマーからなる消泡剤
【0007】
本発明の第二の実施態様は、前記消泡剤として(B-1)成分および(B-2)成分のみ含む第一の実施態様に記載の硬化性樹脂組成物である。
【0008】
本発明の第三の実施態様は、前記(A)成分が以下の(A-1)~(A-4)成分を含む第一の実施態様に記載の硬化性樹脂組成物である。
(A-1)成分:1分子中にアリル基を2つ以上有するポリイソブチレン
(A-2)成分:1分子中にヒドロシリル基を2つ以上有する化合物
(A-3)成分:ヒドロシリル化触媒
(A-4)成分:反応抑制剤
【0009】
本発明の第四の実施態様は、前記(A)成分がさらに(A-5)成分としてビニルエーテル化合物および/またはビニル基を有するポリアルキルシロキサンを含む第二の実施態様に記載の硬化性樹脂組成物である。
【0010】
本発明の第五の実施態様は、さらに、(C)成分として、可塑剤を含む第一の実施態様に記載の硬化性樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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